面接で心配性を短所として答えるときのポイント

就活の履歴書や面接では、長所と短所について聞かれることが多いです。特に短所についての書き方・伝え方では、悩んでしまうことがあると思います。今回は短所が心配性である場合の効果的な書き方・伝え方について解説していきます。

面接で心配性を短所として答えるときのポイント
目次

短所を答える時のポイントは?

短所を答えるときにはどのようなポイントを意識して答えるのが良いのでしょう?

短所を克服するためにしていることを伝える

素直にそのまま自分の短所を話すのはもちろんダメです。自分では短所と認めつつも、その短所をどのようにカバーしているのかや、その短所を長所に変えることができる部分はないのか、あるいは短所を克服するために努力してることはあるのかなどもあわせて伝えることが必要です。

具体的なエピソードで説得力アップ

短所についての具体的なエピソードを盛り込みましょう。どんな場面でその短所を実感したのか、できるだけ具体的に話します。

最も理想的なのは、自分では短所と認めつつも、その短所は考え方によっては長所にもなりうる、と面接官が受け取ってくれるようなエピソードを披露することです。

心配性を短所として答える時の注意点

それでは、自分が「心配性」であることを短所として答える場合にはどのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか?

ネガティブすぎる内容はNG

短所を伝えるのですから、どうしてもマイナス面を話すことになります。しかし、あまりにもネガティブすぎるエピソードや内容になってしまわないように注意しましょう。

「いつも不安で、失敗するのではと自分に自信がありません」とか「心配性なので考えすぎてしまい、実行に移すことができません」と伝えてしまうのはよくないです。

面接官に「そこまで心配性だと業務に支障が出てしまうのでは?」と思わせるような、就職活動に悪影響をもたらす表現は避けるべきです。たとえ極度の「心配性」であったとしても、できるだけプラス面にフォーカスして話すように心がけましょう。

心配性への課題意識を伝える

短所について話す時には、その短所を自分がどのように捉え、どのように課題意識をもっているのかもあわせて伝えることが必要です。

「心配性」の場合には、「いつも出掛ける前には心配になってしまうので、持ち物のチェックリストを作成しチェックすることで不安を解消しています」といった自分なりの対策方法を盛り込むといいでしょう。

「自分では短所だと思っていましたが、友人からは誰も気が付かないようなことにも気を配って細かくチェックしてくれるから助かっていると言われて、心配性なのは短所ではないかもしれないと思いました。それ以来、短所ではありますが心配性のプラスの面を引き出すことも考えるようにしています」と最後に沿えるのも良いです。

「心配性」を短所として伝えつつも長所と受け取られるようにするには

履歴書や面接で長所と短所について話す際には、短所も結果的には長所と捉えてもらえるような伝え方を意識すると良いでしょう。

「心配性」の言い換え表現を使う

「心配性」という言葉はあまりいい印象がないので、「心配性」が長所となるような言い換え表現を使うのがおすすめです。

【短所としての心配性の言い換え表現】
・慎重になりすぎる
・注意深くなりすぎる
・下調べや準備に時間をかける性格である
・リスクに敏感である
・あらゆる可能性を考慮してしまう

「心配性」は「慎重」「計画性がある」など、いい意味の裏返しと言える性質でもあるのです。こうした短所とも長所とも聞こえるような表現を使うのがおすすめです。

「心配性」を短所として伝える時の構成

「心配性」を短所として伝える時は、次の構成を意識してみてください。簡潔でわかりやすい文章が書けるはずです。

①結論
②エピソード
③克服するために努力していること

①の結論で「私の短所は慎重になりすぎるところです」と結論を伝えます。次に②の具体的なエピソードを話して、最後に③の短所を克服するために努力していることで締めくくるようにします。

「心配性」を仕事でいかせることをイメージさせる伝え方

短所を伝える場面ではありますが、仕事にいかすことができることを伝えれば長所として受け取ってもらえることもあります。「心配性」な性格が仕事でいきる伝え方を例文と一緒にご紹介します。

真面目さや慎重さをアピール

たとえば、ビジネスにおいては、「心配性」というのは見方を変えれば、責任感が強く、計画性があり、まじめで慎重であると捉えることもできます。

面接官が、「短所で語っているけれど、その性格はうちの会社では良いように生かすことができるかもしれない」と思ってもらうことができれば最高です。

近年、企業は法令順守やCSRなどにも配慮することが増えてきています。そんな中、広い視野をもって、さまざまな人からの視点を考えることができたり、先の未来のことまで考えることのできる「心配性」の人は、その性格を上手に生かすことができれば、企業にとって必要な人材であると考えることができます。

リスク回避や危機管理能力をアピール

心配性の人は、そうではない人が楽観視しがちなことに対しても、「もしかしたらこんな展開になるかもしれない」などと複数の視点からさまざまな可能性を考えすぎてしまいます。しかし、逆にいえばそれだけリスク管理ができる人材であるということでもあります。

「新しいことに挑戦する時にはあらかじめ詳細な計画を立てないと不安になってしまうことがあります」と計画性があることをアピールしつつも「最近では、計画を立てたらあとは心配しすぎないように、ちゃんと計画通りに進んでいるかに集中するようにしています」というように、心配性であるがゆえのマイナス面を薄めるような伝え方を工夫しましょう。

計画性をアピール

「心配性」というのは、言い換えればそれだけ物事に対して慎重に考えることができるということでもあり、さらに下調べや準備ができるということでもあります。

さらに「心配性」の人は、常に先のことを考える性格であるとも言えます。「心配性」を、仕事で大切な「準備」や「計画性」のアピールにつなげてみることも可能です。

「心配性なので、常に先の事まで考えすぎてしまう時もありますが、この性格を生かして、仕事のプロジェクトなどでは計画を事前にしっかりと立て、想定できる不足の事態に備えることができればと思います」、と伝えてみるのもひとつの方法です。

最後に

「短所を伝える場だから」と本当に自分の欠点を話してしまうのではなく、短所さえも長所に変換できるような話し方をするように意識してみましょう。


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