公務員に落ちた場合はどうするべき?立ち直り方と今後の選択肢について解説!

公務員試験の倍率は高く、残念ながら落ちてしまう人も少なくありません。そのため、公務員試験に落ちた場合に備えて気持ちの切り替え方や落ちた後の就職について理解しておく必要があります。今回は公務員試験に落ちた場合の立ち直り方とその後の選択肢を解説します。

目次

公務員試験に落ちるのは珍しいことではない

公務員試験の倍率は非常に高いのが特徴です。例えば、2021年度国家公務員採用総合職試験「法律」区分の倍率はなんと15.7倍にも及びます。これは100人受験して合格者はたったの6人程度というレベルです。

ほかの国家公務員・地方公務員でも区分や年度によって差はあるものの、3~5倍の倍率となる試験がほとんどです。公務員試験は基本的に合格者数よりも不合格者数の方が圧倒的に多い試験であるため、「公務員試験に落ちる」というのはけっして珍しいことではないのです。

公務員試験に落ちた後の立ち直り方

公務員試験に落ちるのは珍しいことではないとはいえ、不合格という結果を突きつけられれば、誰でも気分が落ち込んでしまうでしょう。ここからは公務員試験に落ちた後、立ち直るための方法をご紹介します。

まずはゆっくり休む

公務員試験に落ちると「これからどうしよう!」と焦ってしまいます。しかし、試験に落ちたショックをひきずった状態では、冷静に判断することは困難です。再び傷つくことを恐れて、本当にやりたいことよりもリスクが低いことを無意識に選び、後悔してしまう可能性もあります。

将来を見据えた大事な決定を行う前に、まずは心と身体をゆっくりと休めましょう。心と身体が回復したかどうかを確認する際は次の3項目を目安にしてみてください。

□夜ぐっすりと眠れる
□ごはんを美味しく食べられる
□好きな活動を楽しめる

これらを満たせたら、これからのことを考えても良い時期です。

理想の人生を見つめ直す

心と身体が回復したら、自分にとって理想の人生を見つめ直してみましょう。あなたはなぜ公務員を目指したのでしょうか?「国の政策に関わりたい!」「行政に携わりたい!」という強い想いがあるなら、国家公務員を目指し続ける方が理想の人生に近づけるかもしれません。

しかし、「安定した働き方がしたい」「地域の人々に安心を届けたい」という理想なら、民間就職でも企業をしっかり選ぶことで叶えられるかもしれません。「公務員しか道はない」と決めつけず、ほかの方法で自分のニーズを満たせないか検討してみましょう。

公務員試験に落ちた後の選択肢とは?

「公務員試験に落ちた後にどんな選択肢があるか」を知っておくと、万が一落ちてしまっても取るべき行動がイメージできて安心です。

来年度の公務員試験を受ける

「やっぱり公務員を目指そう!」という方は、来年度の公務員試験を受けることになります。その場合の選択肢は次の2つです。

■就職留年
大学を卒業せずにあえて留年して、公務員試験に向けた勉強を続けます。留年する分、学費が余計にかかってしまいますが、万が一来年度の公務員試験に落ちて民間就職に切り替える際に、「新卒」として就活することができます。

■就職浪人
大学を卒業後、就職はせずに公務員試験に向けた勉強を続けます。学費がかからず、公務員試験の勉強に集中できますが、来年度以降も公務員試験に落ち、民間就職に切り替える際には「既卒」扱いになってしまいます。

民間就職に切り替える

公務員に落ちた場合、民間就職に切り替える道もあります。公務員試験の結果は5~6月頃に発表されます。一方、多くの企業では3月頃より広報開始、6月から選考開始という「春採用」をメインとする就活スケジュールが導入されています。民間就職に切り替える場合には迅速に対応できるよう準備しておく必要があるでしょう。

ただし、6月末頃から採用を開始する「夏採用」や、優秀な人材ならいつでも採用する「通年採用」を実施している企業もあります。合格発表の時期や自分の心身の調子によっては、無理に春採用に参加せず、夏採用以降を視野に就活準備を進める方が良い結果につながるかもしれません。

働きながら公務員を目指す

民間就職しても、働きながら公務員を目指し続けることは可能です。この場合、経済的な安定が得られるほか、落ちても働き口があるという安心感が心に余裕をもたらします。一方で、留年や浪人よりも勉強時間を確保できないというデメリットもあります。

まとめ

公務員試験の倍率は高く、落ちるのは珍しいことではありません。公務員に落ちたときは心身をゆっくり休めた後で、自分自身にとっての理想の人生を見つめ直してみましょう。

公務員に落ちた後には「来年度の公務員試験を受ける」か「民間就職に切り替える」という2つの道があります。どちらの道にもメリットとデメリットがあります。自分自身の現状や理想とする生き方をふまえながら、じっくり考えて選択しましょう。


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