新卒でIターン就職する方法とは

近年は、新卒で「Iターン就職」を希望する就活生が増えているようです。しかし興味はあっても、「自分にIターン就職できるのだろうか?」と不安に思う人も少なくないでしょう。

この記事では、Iターン就職のメリット・デメリットをご紹介しています。合わせて新卒でIターン就職する時の報収集の方法なども解説していきますので、Iターン就職を考えている就活生はぜひ参考にしてくださいね。

新卒でIターン就職する方法とは
目次

新卒で「Iターン就職」

「Iターン就職」とは

「Iターン就職」とは生まれ育った地域とは別の地域で就職することを指します。似た言葉に「Uターン就職」というのがありますが、これは大学進学などで地元を慣れた人が地元に戻って就職することを言います。

慣れ親しんだ地元に戻る「Uターン就職」とは違い、暮らしたことのない地域で就職するのが「Iターン就職」なので、情報収集や地域への順応など就活生が不安に感じることも少なくないようです。

「Iターン就職」を希望する就活生が増えている理由

都心の人の多さや、都会での競争の激しさに苦手意識を持つ人も少なくありません。「自然に囲まれた環境でのんびりと暮らしたい」と考える学生も多いです。

また、多様な働き方や生き方が広まっていることも大きく影響しているでしょう。自分らしい暮らし方ができる場所を求めて、さまざまな地域で働くことを選択する人も増えています。

Iターン就職のメリット

通勤ラッシュや人混みを避けられる

都市で就職すると負担になるのが通勤ラッシュです。朝の時間帯は公共交通機関が非常に混み合い、ぎゅうぎゅう詰めの中で通勤しなければなりません。

これでは仕事をする前からへとへとになってしまいますよね。また、ランチタイムや退社時間も他のサラリーマンと重なることが多いため、ずっと人混みの中にいることになってしまいます。

しかし地方に就職すると、通勤ラッシュや人混みを避けることができ、ストレスを軽減することができます。

生活費が安く抑えられる

地方では家賃が都市よりもぐっと安く、そのうえより広い部屋に住むことができます。また、地域によっては土地がたくさんあるため、駐車場代をわざわざ払わなくても車を停めることができることも。

井戸水などを飲用水や生活用水として活用することができるため、水道代が安く済んだりなど、あらゆる面で生活費を抑えることができます。

食べ物がおいしい

都市には地方で取れた食べ物が運ばれて店頭に並んでいます。きちんと冷蔵や冷凍されているとはいえ、移動時間があるため、購入するときにはどうしても新鮮さが落ちてしまいます。

しかし地方では、とれたての食べ物を安く手に入れて、すぐ食べることができるので、健康的で美味しい食事ができます。

子育て環境が整っている

「待機児童問題」はニュースでよく流れているため、耳にしたことがある人も多いかもしれません。都市では子どもの数に対して保育所の数が足りておらず、預けたくても預かってもらえず、保育所に空きができるのを待っている状態になっているのです。

しかし、地方は都市よりも保育所に入りやすいため仕事に復帰しやすく、またご近所づきあいが密であれば、家族だけでなく地域ぐるみで子育てができるため、安心して子育てができます。

自治体などから支援金がもらえることも

地方ではIターン就職を支援している自治体もあります。Iターン就職に関わるインターンシップ・試験・採用面接への交通費を支援したり、地方に就職が決まった人の奨学金返還を支援したり。

いろいろな支援金や助成金が用意されているため、Iターン就職を希望している自治体の取り組みをHPなどで確認しておきましょう。

Iターン就職のデメリット

仕事の選択肢が少ない

都市に比べると、地方では仕事の選択肢が少なくなります。地方では企業の数が都会に比べて少ないため、必然的に求人数も少なくなります。

特殊な業界や職種を志望している場合、その地域に希望する業界の企業や職種がない可能性も高いです。

移住してから「思っていたのと違った」とならないように、自分が働きたい業界の企業や仕事の求人があるかどうかをしっかり確認しておく必要があります。

給与水準が低い

業界や職種によって異なるので一概には言えませんが、地方の企業は都会の企業に比べると給与水準が低い傾向にあります。同じような条件でも都会に比べると給料が少なくなる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。

しかし地方は都会に比べて物価が安く、家賃や生活費も抑えられるので、それほど負担が増えることにはなりません。

地域独自の文化が合わない可能性も

地方には独自の文化が築かれていることがあります。都市では必要なかったご近所づきあいや町内会の集まり、地域のお祭りへの参加などの文化に、自分が合わせられるかをよく考えましょう。

自分の判断で勝手に行事を欠席したり、関わりを絶ったりしてしまうと、その地域で暮らしにくくなってしまいます。

就活に費用がかかる

Iターン就職では、遠方まで電車やバス、あるいは飛行機などを使って移動するため、交通費がかさみます。交通費を節約するため学割はもちろん、1日乗車券やフリー切符も賢く活用しましょう。

また、遠方になると宿泊費もかかります。通常より安価で宿泊できる就活応援プランを用意しているホテルや、カプセルホテルやゲストハウスなどの格安宿を使ったり、夜行バスを使って宿泊代を節約したりと工夫してみましょう。

ただし十分な休息ができないと後々の就活に響きますので、自分の体力や体調を考えて利用してくださいね。

「Iターン就職」で失敗しないための情報収集の方法は?

就職サイトやハローワーク、企業のHPをチェックする

地方の企業では説明会などが開催されず、情報を入手するのが難しいことがあります。求人サイトでその地域の求人を探したりと、インターネットを上手に活用しましょう。

また、東京・大阪といった大都市圏のハローワークには地方就職支援コーナーが設置されていますし、その他の地域のハローワークでも全国各地の求人が用意されています。気になる企業がある場合は、直接ホームページを確認するのもいい方法です。

自治体のサイトで就職や移住の情報を確認しておく

就活関連のサイトだけでなく、地方自治体のサイトも確認してみるといいでしょう。過疎化の進んでいる地域では、町おこしの一環として、「Iターン就職」の支援を行っていることが多いです。

自治体が就職活動の支援や就職先の斡旋、移住の支援などのサービスを提供していることもあります。気になる地域がある場合は、自治体のサイトも必ずチェックしてみてください。

合同説明会に参加する

説明会のたびに地方へ行くのは大変なので、「合同説明会」の機会を利用するのがおすすめです。地域や自治体が主催して「Iターン就職」のための合同説明会が開催されることもあるので、問い合わせてみるといいでしょう。

インターンシップに参加する

生活がガラッと変わる「Iターン就職」には、不安を感じる人も少なくないと思います。生活環境などに不安がある場合は、企業のインターンに参加して実際に体験してみることをおすすめします。

夏休みや冬休みなどの長期休みを利用した期間限定の「サマーインターン」や「ウィンターインターン」もあるので、ぜひ「Iターン就職」を実際に体験してみてください。

ホームページや説明会などの情報だけでは、わからないことも多いでしょう。数日や数週間でも実際に体験すれば、不安が解消されたり、新たな課題が見つかったりと得られるものも大きいはずです。

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最後に

自分の勝手なイメージでIターン就職を選ぶと、仕事も生活もつらくなってしまいます。しっかりと情報収集を行い、その地域での暮らしをできるだけ具体的に知っておきましょう。

同時に自分がどんな暮らしをしたいかを見つめ直し、本当にその地域に移住して問題ないかをしっかりと考えてみてください。自分の希望と地方が求める人材像とがマッチすれば、お互いにストレスなく幸せに仕事ができるはずです。


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