企業の研究職・研究開発職はその道の研究に携わることができ、企業の製品開発に携われるなど人気の仕事です。研究職を目指す多くの人が研究の経験がある理系学生で、高い専門性を求められます。人気の研究職で内定を得るためには志望動機で意欲や熱意をしっかり伝えることが重要です。
- ・研究職は狭き門である!
- ├研究職は募集人数が少ない
- └研究職は院卒が条件のことが多い
- ・研究職に求められるもの
- ├①研究に対する向上心や積極性
- └②コミュニケーション能力
- ・研究職・研究開発職の志望動機の構成
- ├1 なぜ研究職なのか
- ├2 なぜその企業なのか
- └3 どんなことを成し遂げたいのか
- ・研究職・研究開発職の志望動機書き方のポイント!
- ├自分の研究や経験と結びつける
- ├志望先の研究職や事業内容に触れる
- └入社して携わりたい研究や開発について語る
- ・研究職の志望動機、例文を紹介!
- ・研究職・研究開発職の志望動機の説得力を高めるには
- ├志望動機を添削してもらう
- └インターンシップに参加する
- ・最後に
研究職は狭き門である!
研究職は募集人数が少ない
自分の専門分野を活かした仕事をしたい、新しい開発に携わりたいなどの理由から研究職を目指す人は少なくありません。しかし志望者に対して研究職の採用人数はとても少ないです。これは企業の研究職、大学の研究職どちらにも当てはまることです。特に大学の研究機関は空きポストができないと入りにくいなど難易度はとても高いです。
研究職は院卒が条件のことが多い
また研究職の募集は学部などの条件が決まっていることが多いです。化学メーカー企業の研究職は理系学部の学生のみを募集対象としています。他にも研究職の応募は大学院卒の学生が多く、院卒の学生の方が有利だといわれています。
研究職に求められるもの
志望動機のポイントを紹介する前に研究職・研究開発職に就くために求められるスキルや人物像について紹介します。新卒の学生に求められるのは志望先の研究分野の知見や研究実績だけではありません。新卒で入る学生だからこそ考え方やその人の性格や資質がより重視されます。
①研究に対する向上心や積極性
研究職は日々変化する社会の動きや最新技術の知識など常に新しいことを吸収しようとする姿勢が求められます。自分が携わった研究が商品などの目に見える形になるまで根気強く取り組めるかどうかが重視されます。
②コミュニケーション能力
研究職は営業職などと違って人と接する機会が少ないと思われがちですが、実際はチームで研究を進めることがほとんどです。そのため自分とは違う視点を持った人達と意見を出し合い、課題解決を進めより良い結果を出すために協調性やコミュニケーション能力が必要とされています。
研究職・研究開発職の志望動機の構成
研究職・研究開発職の志望動機は、次のような構成で書くとスムーズです。
1 なぜ研究職なのか
2 なぜその企業なのか
3 どんなことを成し遂げたいのか
1 なぜ研究職なのか
まずはじめに、「研究職・研究開発職の志望する理由」を一言でわかりやすく述べましょう。結論部分なので、一言で簡潔にまとめるのがポイントです。ここでだらだらと長い文章を書いてしまうと要点が伝わらないので注意してください。
それから補足説明として、研究職・研究開発職に興味を持ったきっかけを、実体験を盛り込んで具体的に語ります。研究者として将来成し遂げたいことや、夢・目標を語るのもいいでしょう。
2 なぜその企業なのか
次に「なぜその企業なのか」という理由を論理的にまとめましょう。他の企業にはない、その企業の特徴や強みなどについて具体的に言及します。
「どの企業でもいいのでは?」と思われないよう、その企業の特徴や強みを的確につかむ必要があります。企業研究をしっかりと行うのがポイントです。
3 どんなことを成し遂げたいのか
最後に、「その企業で具体的にどんな仕事がしたいか」で締めくくります。具体的な仕事がイメージできない場合は、「どのように会社に貢献したいか」を書くのでもかまいません。
研究職・研究開発職の志望動機書き方のポイント!
志望動機の書き方のポイントを紹介します。結論から書き始め、理由や根拠を自分の経験に基づいて書くというのが志望動機の構成のポイントです。他に研究職の志望動機を書く際に触れておくと良い内容をいくつか紹介します。
自分の研究や経験と結びつける
自分が大学などで経験した研究内容と志望している企業の研究と関連付けて志望動機を書くと説得力のある文章が書けます。研究で得た知識や経験・考え方がどのように企業の研究で活かすことができるのか、貢献することができるのかというようなことを盛り込んでみましょう。
志望先の研究職や事業内容に触れる
企業の研究、理解を深めることはどの職種を志望するにしても必要不可欠です。企業について深く研究しているということは、志望度が高いというアピールになります。
注力している研究内容や今後の取り組みについてなど事前に調べておきましょう。機会があればインターンシップやOB訪問などを利用して直接社員の方にお話を聞いてみましょう。
入社して携わりたい研究や開発について語る
入社後携わりたい研究や成し遂げたいこといついても具体的に盛り込みましょう。自分の興味関心や活躍したい分野について伝えることで、人事の方が入社後の自分の働いているイメージを持ちやすくなります。一緒に働きたいと思ってもらえるように将来のビジョンを伝えましょう。
研究職の志望動機、例文を紹介!
研究職の志望動機の例文を紹介します。是非参考にしてみてください。
私たちの生活に深い関わりがある飲料という商材を世界に広く提供している貴社で、製品の研究開発に携わりたいと思い志望しました。
学生時代は農学部に所属しており、食品や食品を通じての環境保全についてなどをテーマに研究していました。 研究を通じて自分が携わった研究や商品が人々の幸せにつながる仕事がしたいと思うようになりました。
貴社のインターンシップに参加した際に貴社の製品は国内だけでなく海外でも高いシェアを誇っていると同時に、そのブランディングを活かし環境保全や日本文化を広める活動、茶葉の産地の地域活性化などに精力を注いでいると知りました。様々な取り組みに挑戦し、商品を通じて人々の生活を豊かにするビジョンに感銘を受け貴社を強く志望します。
もし貴社に入社することができましたら新製品の開発・設計に携わりたいと考えております。お客様に広く愛されるために商品の味や風味など試行錯誤しながら取り組みたいと思います。
研究職・研究開発職の志望動機の説得力を高めるには
志望動機を添削してもらう
志望動機は第三者の意見を聞くことでより質の高いものにすることができます。特に研究職の志望動機では専門用語などが登場することがあるため、自分ではよく書けたと思っても、他の人が読むと理解しづらいこともあるものです。
友人や家族に志望動機を読んでもらって、わかりづらいところはないか聞いてみると参考になります。教授や講師などに添削をお願いするのもいいでしょう。
インターンシップに参加する
志望動機作成では企業の特徴や強みを理解することが大切です。企業についての理解を深めるには、インターンシップに参加するのがおすすめです。
できれば志望企業だけでなく、ライバル企業など複数の企業のインターンシップに参加して比較してみるのがいいでしょう。そうすることで企業ごとの特徴やいい部分・悪い部分がより明確になるはずです。
最後に
研究職で内定を得るためには関連した研究の経験だけでなく、「入社して研究に携わりたい」という熱意を伝えることが重要です。そのためには面接官に響く志望動機を作成する必要があります。自己分析と業界・企業研究をしっかり行い説得力のある志望動機を準備しましょう。
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