ものづくり大国である日本を支え続けてきた製造業(メーカー)は、今もなお就活生に人気の高い業界の1つとなっています。
多くの就活生がエントリーシートを提出するため、選考を通過するには採用担当者の目に留まり、「この人と会ってみたい」と思わせるような志望動機を書く必要があります。
そこで今回は、製造業の志望動機の書き方のポイントを解説します。製造業の志望動機の例文も掲載していますので、ぜひご覧ください。
- ・製造業(メーカー)とは?
- ├モノをつくる仕事
- └製造業で求められる人材
- ・製造業の志望動機を書く時のポイント
- ├製造業を志望する理由を書く
- ├なぜこの企業を選んだのかを説明する
- └入社後に取り組みたいことをアピールする
- ・製造業の志望動機の例文
- ├例文1
- └例文2
- ・製造業の志望動機作成のヒント
- ├ものづくりに対する熱意をベースにする
- ├自分の強みをベースにする
- └企業の特徴をベースにする
- ・製造業の志望動機が思いつかない時は
- ├商品を使ってみる
- └製造業のインターンシップに参加してみる
- ・最後に
製造業(メーカー)とは?
モノをつくる仕事
製造業(メーカー)とは、簡単に言えば「モノをつくる仕事」です。私たちの生活にモノは必要不可欠です。例えば、大学に行く準備をするだけでも、「服」を着て、「かばん」を持って、「靴」を履いて、「ドア」に「鍵」をかけます。これらのモノは全てどこかの工場で製造されています。
そして、これらのモノを世の中に提供するための原材料の調達から製造・加工・販売店への卸売までを一手に引き受けるのが製造業の仕事なのです。
製造業で求められる人材
製造業が目指しているのは「社会や生活を便利にするモノづくり」です。そのため、「社会に貢献したい」「人の役に立ちたい」という熱意のある人にぴったりな業界と言えます。
また、実際にモノを製造する工程に携わる場合には、細かな作業が苦にならない人やミスなく丁寧に仕事をこなせる人が求められるでしょう。
ただし、日本にはすでにたくさんのモノが溢れているため、競合他社の製品といかに差別化するかが大きな課題となります。そのため、独創性や発想力を持った人材も重要視されています。
製造業の志望動機を書く時のポイント
製造業を志望する理由を書く
製造業の志望動機を書く際には、何よりもまず「製造業を志望する理由」を明確に示します。就職先として選べる業界はたくさんあります。その中で「他のどの仕事でもなく、製造業をしたい」と思うようになったきっかけやエピソードがあるはずです。
製造業に魅力を感じたエピソードや、自分が製造業に合っていると感じたきっかけなどを簡潔にまとめるようにしましょう。
なぜこの企業を選んだのかを説明する
食品から自動車まで、製造業が関わる業界は非常に広い範囲に及んでおり、単に「製造業をしたい」と言っても、結局何がしたいのかは全く伝わりません。製造業を志望する中で「この企業を選んだ理由」もしっかり説明することが大事です。
会社説明会やインターンを活用して、志望する企業の立ち位置や特徴を十分理解し、「この企業だからこそ入社したい」「この企業は自分に合っている」と思った点を伝えてみてください。
入社後に取り組みたいことをアピールする
入社後に取り組みたいことをアピールするのも大切なポイントです。入社への熱意をアピールできるだけでなく、「実際に企業で働くイメージを持てるくらいに企業研究を行っている」という点でも評価を得られることがあります。
インターンで職場や社員の様子を直に観察したり、OB・OG訪問で先輩社員と話したりする中で、「自分ならここでどんな風に働くだろう?」とイメージを膨らませてみましょう。
製造業の志望動機の例文
例文1
私は小さい頃より細かな作業が好きで、毎日折り紙や工作で遊んでいました。中学・高校では機械研究部でオリジナルのパソコンやマイコンカーの制作を行い、大学でも機械工学科で専門知識や技術を伸ばしてきました。
そのような環境の中で自然と「機械を作る仕事に就きたい」という思いが強くなり、機械メーカーの中でも革新的なアイデアと技術力で世界をリードする貴社を志望いたしました。
貴社に入社した後はこれまで習得してきた機械に関する知識と技術を生かして、新たな製品開発に携わりたいと考えています。
例文2
私が貴社を志望したのは「世界を身近にするクルマをつくる」という貴社のコンセプトに共感したためです。
私は自動車免許取得後、自動車で日本各地を巡る旅を行い、「ガイドブックでしか見られなかった景色が車ならこんなに簡単に見られるんだ」と感動しました。
そして、より多くの人と感動を共有できる、誰にでも愛される自動車をつくりたいと考え、これまでの型に囚われない自動車を次々に生み出している貴社を志望いたしました。
製造業の志望動機作成のヒント
「製造業で働きたいけど志望動機が思いつかない」という就活生もいるでしょう。ここでは志望動機作成のヒントをご紹介します。
ものづくりに対する熱意をベースにする
製造業の魅力はやはり「ものづくり」です。しかし「ものづくり」と言っても、どんなジャンルでどんな商品を扱うかで志望動機の書き方は変わってきます。
まだ世の中にない新しいものをつくり出したいのか、人々の生活に欠かせないものを安定供給したいのか。どのように「ものづくり」に関わりたいのかを、具体的に書くことがポイントとなります。
自分の強みをベースにする
「自分の強みや得意なことをいかせる職場で働きたい」、ということを志望動機とする方法もあります。細かな作業がある職場なら「手先が器用」「集中力がある」などの強みをいかすことができます。
製造ラインでの作業や地道な作業が多い場合は、ひとつのことをコツコツと続けた経験を盛り込んで、地道に努力を続けることで会社に貢献したいという書き方をするのもいいでしょう。
企業の特徴をベースにする
その企業がつくっている商品、その企業の経営方針、など企業の特徴や強みを志望理由とするのもいいでしょう。
企業研究を行って、その企業にしかない強みや、自分が魅力を感じたことについて書いてみてください。
製造業の志望動機が思いつかない時は
商品を使ってみる
その商品を実際に使ってみたり、食べてみたりすることで志望動機作成のヒントが見つかることがあります。商品を使った感想や、自分ならこんなことをやってみたい、など自分が感じたことを盛り込むと志望動機にオリジナリティがでます。
製造業のインターンシップに参加してみる
志望動機が思いつかない、うまく書けない、と感じているなら製造業のインターンシップに参加してみるのがおすすめです。インターンに参加すると、業界や企業について詳しく知れるため、志望動機作成のヒントが見つかる可能性が高いです。
製造業のインターンシップは、工場見学や仕事体験ができるものが多いので、仕事のやりがいや楽しさを実感したらそれを志望動機にするのもいいでしょう。
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最後に
製造業の志望動機を書く時には、「製造業を志望する理由」「この企業を選んだ理由」「入社後に取り組みたいこと」の3点をまとめてみましょう。
そのためには、製造業の仕事内容や求めている人材をよく把握すると共に、企業研究や自己分析によって各企業の強みや特徴が自分に合っているかどうかを検討し、志望企業を決定することが大切です。
また、自分では「うまく書けた!」と思っても、他者から見ると「この文章は分かりにくい」と感じることも。志望動機を書き上げたら、家族や友人など第三者に一度目を通してもらうようにしましょう。
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