不動産業界志望の学生必見!志望動機の書き方!

不動産業界の仕事、と聞いてすぐに思いつくのが、家やマンションを売る「販売」や、マンションやアパートの賃貸の「仲介」などだと思いますが、実際にはその他にもかなり幅広く仕事があります。

ここでは、不動産業界を目指す就活生のために、志望動機の書き方をポイントとともに紹介します。志望動機を書くうえで欠かせない業界研究に役立つ情報や志望動機の説得力を高める方法についてもお伝えします。

不動産業界志望の学生必見!志望動機の書き方!
目次

不動産業界とは?

企業の規模や種類はいろいろ

不動産業とは、土地や建物の売買、貸借、管理、またはその仲介・代行などを行う事業のことを言います。

それらの業務を行う不動産会社は、住友不動産や三井不動産などの大企業をはじめ、家族経営しているような町の不動産屋までさまざまです。不動産業界全体では、町の不動産会社のような零細企業が大多数を占め、大手企業は全体の2%未満とごくわずかです。

会社の規模はもちろん、行う業務や扱う物件の規模なども非常に幅広く、不動産の中でもどの分野の仕事に携わりたいのか、どんな規模の会社を目指すのかで、志望動機の書き方は大きく変わります。的外れな志望動機とならないように、まずは不動産業界の全貌を把握しましょう。

不動産業界の主な業務は5つ

不動産会社の業務は大きく、建物を「建てる」「売る」「貸す」「管理する」の4つに「運用する」を加えた5つに分かれます。これらの仕事の一部や部分を担っている会社もあれば、全てを行っている会社もあります。

学生のみなさんが不動産業と関わるのは、自身がマンションやアパートの賃貸契約をする時や、実家が家やマンションを購入したり売ったりする時だと思います。

それらは不動産業の業務のごく一部なので、全体的なイメージがなかなか掴みにくいのではないでしょうか? 次章では、「建てる」「売る」「貸す」「管理する」「運用する」の5つを担う、仕事内容について説明します。

不動産業の仕事内容について詳しく解説

ここでは、「建てる」「売る」「貸す」「管理する」「運用する」という5つの仕事内容を紹介します。

ディベロッパー

ディベロッパーとは開発業者のことで、「建てる」の企画に関わるのがディベロッパーの仕事です。地域全体の価値を高めるような開発を行い、これまでにない価値や収益性を持った地域に生まれ変わらせるような開発を行います。

大規模な宅地造成、大規模マンションやタワーマンションの開発、それに伴う商業施設の誘致などを行います。工場の跡地に大規模なマンションや新興住宅地ができ、それにともないショッピングモールや医療モールが完成するなどの事例を目の当たりにしたことがある方もいるのではないでしょうか?

実際に建物を建築するのはディベロッパーではありません。ディベロッパーがゼネコンに建築を依頼し、さらに、ゼネコンから依頼を受けた下請けの建築会社が建築にあたるケースが多いです。

不動産販売

「売る」の部分を担うのが、土地や建物などを販売する不動産販売です。ゼネコンが手がけた物件などの購入者を募集し、購入・契約の手続きをします。

売れた際の手数料が主な収入源となります。実際には、販売のみを手がける会社はまれで、多くが仲介業も担っています。

不動産賃貸仲介

マンションやアパートを貸したい人と借りたい人の間に入り、契約が成立した時の手数料を利益とする不動産仲介の仕事です。

「貸す」の部分を担います。物件を多くの人に知ってもらうために、インターネット上で紹介したり、チラシをポスト投函するなどの広告宣伝活動も行います。

不動産管理

「管理する」部分を担うのが、不動産管理です。管理の仕事内容は幅広く、負担も大きいものが多いので、不動産管理を専門に行っている会社も数多くあります。

担当している物件の入居者対応(トラブルへの対応、設備の故障などのへの対応、家賃の督促)や空室募集、物件の維持管理(共用部分の清掃、破損や老朽箇所がないかチェックなど)、オーナー対応(家賃の送金、修繕工事の提案など)が主な仕事です。

コンサルティング

上記の4つの他にも、「運用」に関わるコンサルティングの仕事もあります。すでに持っている不動産の活用を考えている人や、新しく投資用で不動産を購入しようとしてる人に対して、最大の利益を生むようにアドバイスする仕事です。

不動産は専門的な知識が必要とされるため、よく分からないまま購入や投資をすると、大きな損をしてしまう場合もあります。そういったことを防ぐために、専門知識を持ったコンサルタントへの需要があります。

不動産コンサルタントと名乗るには、不動産コンサルティング技能試験に合格して登録する必要があります。不動産コンサルティング技能試験を受けるには、宅地建物取引士(主任者)資格登録者、不動産鑑定士、一級建築士のいずれかの資格を有している必要があります。

不動産業界の職種

企画・マーケティング

マンションや商業施設の開発・販売をしている企業では、「企画」や「マーケティング」などの職種があります。トレンドやニーズを調査して企画を立て、プランニングなどを行います。

営業

不動産業界には営業の仕事が多く、販売の営業、賃貸の営業、個人向けの営業、法人営業と、企業の事業内容によりその内容は異なります。

マンション・ビル・一戸建てなどは非常に高額なため、契約を成立させるのも簡単ではありません。その分契約成立の達成感や喜びは大きく、やりがいが感じられる職種でもあります。

事務

営業をサポートする営業事務や、経理や総務事務のように企業の運営に関わる事務の仕事があります。具体的な業務は事業内容により異なりますが、物件のデータ作成や管理などを担当するケースもあるので、パソコンの基本操作ができることは必須です。

志望動機で意識すべきポイント!どんな人が不動産業界に向いているのか

その企業でどんな人材が求められているかを意識すると、より効果的なアピールができる志望動機を作成できます。

どんな人が求められているかは企業により異なりますが、ここでは一般的に広く不動産業界で求めらている資質をご紹介します。

コミュニケーション能力が高い人

不動産業界は大きなお金が動くことも多く、信頼関係が重視される業界です。長い時間をかけて信頼関係を気づいていくこともあるため、お客様や取引先とのコミュニケーションが大切になります。

営業やコンサルなどお客様とのコミュニケーションでは、セールストークだけでなく、ニーズを理解するための「傾聴力」も大事なポイントとなるでしょう。

チームで協力できる人

不動産業界の仕事では、社内の人はもちろん、クライアントや外注先の人など、多くの人と協力しながら仕事を進めることが多いです。

そのため不動産業界では、チームワークが得意な人が求められています。「人と関わるのは苦手」「一人で黙々と作業するのが好き」という人には向かないかもしれません。

精神的にも体力的にもタフな人

不動産業界では体力が必要な仕事も多く、ノルマなどがある営業では精神的なタフさも求められます。緊張感を持ってプレッシャーを感じながら仕事をすることも少なくありません。

目志望動機では、困難なことがあっても簡単には諦めず努力した経験などを盛り込んで、目標に立ち向かう精神的な強さやアグレッシブさがあることをアピールするといいでしょう。

不動産業界の志望動機に盛り込むポイント

志望動機を書くときは、以下で紹介する4つのポイントをしっかり盛り込みましょう。ただ、要素が多いので整理しないと伝わりにくい文章になってしまいます。わかりやすさを心がけ、簡潔な文章に仕上げましょう。

なぜ不動産業界なのか

不動産業界に限らず、志望動機に必ず盛り込むべき要素の一つに、なぜその業界を目指したのかという動機があります。きっかけとなったエピソードがあると説得力が増します。

「他の業界ではなくなぜ不動産業界なのか」「不動産に興味を持ったきっかけ」、などから考えてみましょう。

なぜ該当企業を選んだのか

業界の数ある企業の中で、なぜ該当企業を選んだかという理由も、どの業界の志望動機にも必須の要素です。

企業理念や社風、仕事内容や取り組みなど、競合他社とは異なる特長の中で、自分が惹かれたポイントを明確に示しましょう。

仕事を通じて目指すキャリアプラン

入社後にどんな仕事をしたいのかを説明するのも大切です。前述の通り不動産業界の仕事は多岐にわたるので、どんな仕事をしたいのかがはっきりしていれば業界研究をしていると評価されます。

仕事を通じて達成したいことを伝えることができれば、仕事に対して明確な目的を持っていることがアピールできます。

自分の経験や能力をどう活かせるか

自分の持っているスキルや特性を仕事に活かせることをアピールしましょう。ただ、あくまでも志望動機を伝える箇所なので、自己PRに寄りすぎないように注意しましょう。

4つのポイントを盛り込んだ例文

ここでは重要なポイントを盛り込んだ志望動機の例文を紹介するので、参考にしてみてください。

【例文】
私は安心して暮らせる住まいを提供する仕事がしたいと思っています。

大学時代、初めて住んだマンションは騒音やごみ捨てなどのトラブルが多かったため不安を感じ、御社に相談に行きました。担当の方が親身になってくれ、女性の一人暮らしでも安心できる、静かな環境のマンションを紹介して下さいました。

その後は不安なく暮らすことができ、生活の基本となる住環境は重要だと痛感しました。その経験から、一人でも多くの人の希望に合った住まいを提供したいと思い、不動産賃貸の仕事を目指しました。

中でも物件数が豊富で、親切な接客態度が評判な御社で、大学時代に学んだ不動産に関する法律の知識を活かしながら活躍したいと思います。

よくあるNGな志望動機例

給与がいいから・稼ぎたいから

不動産業界は高収入が期待できる企業が多いです。しかし、給料や福利厚生などを志望動機にするのはおすすめできません。年収が高く福利厚生が充実している企業はたくさんあるため「どこの企業でもいいのでは?」という印象を与えてしまいます。

その企業だからこそをの強みや特徴をあげて志望動機につなげることで、志望度の高さや熱意をアピールすることができます。

やりたい仕事と企業の事業がマッチしていない

不動産業界の仕事はどこも似たようなものだろうと考えていると、志望動機と事業内容が一致していないとみなされて採用してもらえない可能性が高くなります。

同じ不動産業界でも、企業の扱う商品・売り方・強みはさまざまです。しっかりと企業研究をして、事業内容や具体的な業務などを理解してから志望動機を作成する必要があります。

志望動機の説得力をさらに高めるには?

人材のニーズを把握する

不動産業界にはさまざまな企業や仕事があり、求められる人材のタイプも企業や職種によって異なります。業界研究と企業研究をして、働きたい企業・職種では「どんな人材が求められているか」を見極めることから始めましょう。

志望企業だけでなく、ライバル企業についても研究しておく必要があります。企業の特徴や強みを理解して、自分がマッチする人材であることをしっかりとアピールしていきましょう。

OB・OG訪問をする

志望動機の作成がスムーズにいかないのは、業界や仕事に対する不安や疑問があるからかもしれません。そんな場合は、OB・OG訪問をして実際に不動産業界で働いている先輩に話を聞いてみるという方法もあります。

「仕事が大変なのでは?」「自分に向いているだろうか?」など、不安に思うことがあるなら、どんどん質問してみましょう。就活で意識したことを聞いてみると、参考になります。

インターンシップに参加する

志望動機の説得力を高めたいなら、不動産業界のインターンシップに参加することをおすすめします。

不動産業界は、学生にとって身近な業界とは言えません。インターネットの情報や説明会の説明だけではわからないことも多いはずです。

インターンとして実際に仕事を体験してみれば、業界や仕事への理解も深まります。就職後に自分が働く姿もイメージもしやすくなり、取り組みたい仕事や目標も自然と明確になってくるでしょう。

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まとめ

志望動機を書くときは、業界研究や自己分析をしっかりして、志望動機に盛り込むべきポイントを押さえましょう。


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