海外インターンは、海外で生活しながら企業での業務体験ができるプログラムです。有給のインターンもあるので、なるべく金銭的な負担を抑えて海外生活を体験したいという理由で興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、海外インターンの探し方や応募方法、留学やワーキングホリデーとの比較、インターンに参加するために必要な準備などをまとめています。大学生のうちに海外でインターンをして、将来に一歩踏み出しましょう。
- ・海外インターンシップとは?
- ├どういった国で開催されている?
- ├業務内容は?
- ├報酬は?
- ├オンラインの海外インターンも
- └海外留学やワーキングホリデーとの違いは?
- ・海外インターンシップのメリット・デメリット
- ├メリット
- └デメリット
- ・海外インターンの探し方
- ├大学案内を見る
- ├海外インターン紹介会社(エージェント)を活用する
- ├インターネット検索
- └知人からの紹介
- ・海外インターンに向けて準備すべきこと
- ├語学力を高める
- ├インターンの体験談を読む
- ├目的やゴールを明確にする
- └積極的な姿勢で参加する
- ・最後に
海外インターンシップとは?
どういった国で開催されている?
日本人を受け入れる海外インターンは主に英語圏で開催されています。エリアとしてはアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの主要英語圏と、フィリピン、シンガポール、ベトナム、カンボジアなどの東南アジアが挙げられます。
業務内容は?
業務内容は企業はエリアによって大きく異なります。
東南アジアでは、IT企業などでのプログラミングスキル等を活かしたインターン、語学を教えるインターンやボランティア活動のようなインターンが開催されています。フィリピンのセブ島でのインターン×留学も有名です。
アメリカやカナダなどの主要英語圏では、インターン後の就業も見据えたオフィスワークが多いです。
報酬は?
報酬はインターンのプログラムによって異なります。海外インターンは無給のものが一般的ですが、有給のものもあるので目的に合わせて吟味しましょう。スキルによって給与がもらえたり、現地で評価されると給与がもらえたりすることもあります。
オンラインの海外インターンも
最近はオンラインで参加できる海外のインターンシップも増えています。海外生活はできませんが、渡航費や海外での生活費がかからないので費用をかなり抑えることが可能です。
いきなり海外に行くのが不安な方は、オンラインの海外インターンシップからはじめてみるのもいいかもしれません。
海外留学やワーキングホリデーとの違いは?
海外インターン | 海外留学 | ワーキングホリデー | |
---|---|---|---|
給与 | ないことが多い | なし | あり |
仕事内容 | 事務、オフィスワーク、スキルを活かしたIT系の仕事 | なし | サービス業が多い 探せば希望の職種が見つかる |
期間 | 1週間~数か月 | 短期から長期までさまざま | 1~2年(国による) |
語学を向上させる機会 | 仕事場 | 学校や寮 | 仕事場 |
身につく力 | グローバルスタンダードなビジネススキル ビジネス英語 日常英会話 | 専門知識 専門英語 日常英会話 | ビジネス英語 日常英会話 |
エリア | 限られた英語圏 | 希望すればほぼどこでも | オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、韓国、フランス、イギリスなど数多くの国 *アメリカ合衆国を除く |
海外インターンシップのメリット・デメリット
メリット
海外で働く現実を知れる
大学生のうちに海外で働く経験ができるのは大きなメリットです。海外で働くことについてどんなによく調べていても、実際に働いてみないとわからないことはたくさんあります。
「言語はツールでしかないということがわかった」という海外インターン参加者は少なくありません。学生時代に学んだ語学力をいかし海外で働きたいと思う学生は多いですが、語学ができるからといって海外で活躍できるわけではありません。語学だけならネイティブにかなわないからです。
言語の違い以外にも、求められるスタンス・スキルやビジネスの進め方も日本と海外では違ってきます。それらを学生のうちに実感できるのは、海外インターンの大きなメリットといえるでしょう。
広い視野が持てる
海外インターンを受け入れている企業では、さまざまな国籍の従業員やインターン生が働いているケースが多いです。多国籍な同僚と一緒に働くことで、さまざまな視点を知ったり、日本の常識とは違う考え方を学んだりすることになるでしょう。
ビジネスに限らず、日本を出ることで日本では当たり前だと思っていたことが海外では通じないということを身をもって体感することも少なくないでしょう。海外経験を通して、広い視野が持てるようになったという人は少なくありません。
語学力やコミュニケーション能力が磨ける
インターン中は英語や現地の言語でコミュニケーションをとることになります。学校で学ぶのとは違った、実践的な学びがたくさんあるはずです。
言葉は理解できても、コミュニケーションが日本人同士のようにスムーズにいかないことも多いと思います。簡単にはいかない状況で努力を重ねることで、コミュニケーション能力にも磨きがかかるでしょう。
デメリット
費用がかかる
インターンにもよりますが、費用は自己負担の場合が多いです。現地までの渡航費用、現地で生活する際に必要な宿泊費用、交通費、食費など、ある程度まとまったお金を用意する必要があります。
慣れない環境でのストレス
海外での生活は日本と違うことが多く、ストレスや不安を感じる場面もあります。外国語でのコミュニケーションがうまくできなくてフラストレーションがたまることもあるでしょう。加えてインターン中は責任ある仕事もこなさなくてはならないため、精神的なタフさも必要です。
海外インターンの探し方
大学案内を見る
海外インターンを募集している大学は多いです。自分で探すよりも、簡単に海外インターンの案内にアクセスできるでしょう。大学を通しているので、安全かつサポートが豊富な場合が多く、安心して海外インターンに臨めます。まずは大学の事務局に問い合わせてみるといいでしょう。
デメリットとしては、学校単位での募集となってくるので、倍率が高いことが多いです。成績やTOEICの点数などで選考されるため、必ず参加できるとは限りません。
海外インターン紹介会社(エージェント)を活用する
インターンを紹介してくれるサービスは、有料と無料のものがあります。有料のサービスでは、スタッフの方が目的や要望に合ったインターンを探してくれます。サポートが手厚いため、自分で一から探して、連絡を取り付ける必要がありません。
デメリットとしては、数あるサービスの中から信頼できるエージェントを見分ける必要があることです。また有料エージェントを利用した場合はそれなりの費用がかかることも覚悟しておきましょう。
予算に余裕がない方や、「インターン先は納得いくまで自分で探したい」という学生は、無料サイトから選んでいきましょう。働きながら学べるセブ島留学などもあるフィリピン留学×海外インターンはよく知られているので、チェックしてみてください。
有料サイト
タイガーモブ
AIESEC
ICC国際交流委員会
Global Wing
無料サイト
social留学
インターンスタイル
インターネット検索
具体的に行きたい国、インターンしたい職種が決まっている場合には、インターネットで探してみましょう。興味のある企業があれば、インターンを募集しているかメールや電話で直接問い合わせることも可能です。
デメリットとしては、インターンを探すのに時間と手間がかかることが挙げられます。直接問い合わせる場合は、スケジュール調整やインターン契約のメールのやり取りを個人で行わねばなりません。
知人からの紹介
海外インターンシップ経験者から企業を紹介してもらうという方法もあります。すでに経験している先輩から話を聞くことができるので、現地での不安をある程度解消することができます。また、企業側も学生に慣れているため、安心して参加できるでしょう。
デメリットとしては、個人でのやり取りになるので、スケジュール調整やインターンの契約を取り付るのに時間と手間がかかることが挙げられます。
海外インターンに向けて準備すべきこと
語学力を高める
海外インターンは応募条件として、TOEICやTOEFLなどの基準点が定められていることがあります。募集要項には応募の条件が書かれているので、必要なスコアはどれくらいなのか必ず確認しておきましょう。
人気のあるインターンは、TOEICやTOEFLなどの点数で選考が行われることが多いです。できるだけ早くから勉強をはじめて、高得点の取得を目指しましょう。
インターンの体験談を読む
インターンの準備の一つとして、海外インターンにいった先輩たちの体験談を読んでおきましょう。先輩たちの心構えやしておいて良かったこと、現地での注意や毎日の生活スケジュールなどこれから必要な情報が詰め込まれています。
SNSで海外インターンに参加した先輩をフォローしてみるのもおすすめです。海外インターンに興味のある人が集まるコミュニティを探して参加し、情報交換をするのもいいでしょう。
目的やゴールを明確にする
インターンに行くまでに、自分が海外インターンに参加する理由を明確にしておきましょう。目的が決まっていないとただ参加するだけになり、「海外まで行った意味なかった」という結果になってしまう人が多いです。
海外インターンは想像以上に過酷ですが、目的が明確だと心の支えとなります。インターン中にめげそうになっても、目的があれば自分を奮い立たせることができるからです。インターンで何を成し遂げたいのか、どんなスキルを身に着けたいのか具体的な目標を立てることをおすすめします。
積極的な姿勢で参加する
海外インターン中は、「言葉が通じているだろうか?」「自分にできるだろうか」と不安になることも多いでしょう。外国人に囲まれて気後れし、遠慮がちな姿勢になってしまうかもしれません。
海外インターンの経験を有意義なものにしたければ、積極的な姿勢で臨みましょう。失敗を恐れない、何事にもチャレンジしてみる、どんどんコミュニケーションをとる、といった意欲的な姿勢で取り組むことで得るものも多くなります。
最後に
海外インターンは大きく成長できる素晴らしい機会です。しかしある程度まとまった時間やお金が必要なため、いつでも簡単にできることではありません。海外で働くことや海外生活に興味がある方は、時間に余裕のある大学生のうちに海外インターンにチャレンジしてみることをおすすめします。
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