就職活動でよく就活生同士がいう「もう持ち駒がない!やばい!」という会話。「持ち駒」という言葉に違和感を覚える方もいるかもしれません。そもそも就活での「持ち駒」とは何を指すのでしょうか?
ここでは持ち駒」の増やし方や、持ち駒がゼロになってしまった場合の対処法などについて解説していきます。
- ・就活の「持ち駒」とは何を指す?
- ├選考途中の企業のこと
- └採用担当者の前で使うのはNG
- ・「持ち駒」は何個あればいい?
- ├就活生の「持ち駒」は平均10個
- └持ち駒はどのくらいのペースで増やすべき?
- ・「持ち駒」がなくなる理由は?
- ├どうして「持ち駒」がなくなるのか?
- └「持ち駒」がなくなってしまう理由を探ろう
- ・「持ち駒」の増やし方
- ├業界を偏らせない
- └大手ばかりを狙わない
- ・「持ち駒」がなくなってしまったら
- ├就活後半でも募集している企業はある
- └ベンチャー企業は通年募集しているところも
- ・最後に
就活の「持ち駒」とは何を指す?
選考途中の企業のこと
一般的に、就職活動の中で「持ち駒」というのは、「その企業にエントリーしており、選考の途中段階にいるが、まだ不採用になっていない企業」のことを指します。内定のチャンスがある企業はあといくつあるのか、という場合に使うことが多いようです。
採用担当者の前で使うのはNG
選考を受けている企業のことを「駒」と表現しているのは、あまり良い表現方法ではありません。少なくとも面接などで「持ち駒はあと3社あります」など、人事や面接官に伝えるのはやめた方が良いでしょう。
就活生同士の会話で使用する際も、面接が終わった後に企業の近くや、帰りの電車ではあまり使わないほうが無難です。最悪の場合には、企業の人事担当者の印象を悪くしてしまう恐れもありますので注意しましょう。
「持ち駒」は何個あればいい?
就活生の「持ち駒」は平均10個
就活での持ち駒は何個あればいいのでしょうか?個人差があるので一概には言えませんが、平均10社程度の持ち駒で就活を進めている就活生が多いようです。
「持ち駒」が少なすぎると不安になりますが、多ければいいというものでもありません。持ち駒が数十社にもなると、スケジュール調整が難しくなってしまいます。時間に余裕がなくなり、準備や対策がおろそかになることも。
「持ち駒」を増やそうと必死にならずに、自分が余裕を持って就活を進められる範囲に止めておくようにしましょう。
持ち駒はどのくらいのペースで増やすべき?
選考に落ちてしまうことが続き、持ち駒が減っていくと不安になりますよね?しかしその度に持ち駒を増やしていくのはおすすめしません。
すべての企業から内定をもらわないといけないわけではありませんよね。選考に落ちることも想定して、複数の企業にエントリーしているはずです。
持ち駒の数をキープすることよりも、まずは選考途中の企業で結果を出すことに集中するようにしましょう。
「持ち駒」がなくなる理由は?
どうして「持ち駒」がなくなるのか?
「持ち駒がなくなる」ということは、選考に落ちてしまうということですよね。どうして選考に落ちてしまうのでしょうか?次のような理由が考えられます。
・第一印象が悪い
・熱意が感じられない
・企業の求める人物像と一致していない
・自己PRがうまくできていない
・面接官とのコミュニケーションがうまくできていない
「持ち駒」がなくなってしまう理由を探ろう
持ち駒が減ってしまうたびにエントリーをして、持ち駒を増やしていてもきりがありません。持ち駒を増やす前に、「選考に落ちた理由」を考える必要があります。
なぜ持ち駒が減ってしまったのか?その理由を考えてみると、今後の対策も立てられますし、エントリーする企業の選び方も変わってくるでしょう。
「持ち駒」の増やし方
「持ち駒」という表現はあまり推奨できませんが、とはいえ、「持ち駒」を内定が出るまで維持し続けることは就職活動を行う上で大切なことですよね。選考を受けている企業がなくなってしまい、またイチからエントリーしなければいけない状況にならないためには、どうすればいいのでしょうか?
業界を偏らせない
まずは、志望業界を偏らせないことです。たとえば、広告業界を志望している場合でも、広告業界しか選考を受けないというのはとても危険です。志望度が低いとしても、他業界も数社選考を受けておくことで、持ち駒が全滅してしまう事態を防ぐことができます。
理由としては、その業界に自分が向いていなかったり、志望動機が弱かった場合に、全ての企業が全滅してしまう可能性が高いためです。また、業界研究が不足していると、たとえ業界内全ての企業の選考を受けたとしても全滅してしまい、就職活動中盤で持ち駒がゼロになってしまい途方に暮れてしまうことがあります。
そうならないためにも選考を受ける業界を少し分散しておくと良いでしょう。あまりにもかけ離れた業界ではモチベーションがあがらなかったり、業界研究に手間がかかってしまうこともあるので、関連している業界を選ぶようにします。
大手ばかりを狙わない
また、どうしても大手企業に入社したい、と考えている場合でも大手ばかり狙うのは危険です。大手は倍率が高く、さらに3~4次選考まであるなど、選考にとても時間がかかることが多いものです。
長い時間をかけて3~4回選考を受けたにも関わらず、最終面接で全滅した場合、就職活動中盤で持ち駒が0になってしまいます。
面接での成功体験から自分に自信をつけるためにも、1~2回の面接で内定が出る中小企業やベンチャーなども選考を受けておきましょう。「1つは内定をもらっている」という余裕や安心感があるほうが、大手の面接も落ち着いて受けることができます。
「持ち駒」がなくなってしまったら
もしも、持ち駒がなくなってしまった場合にはどうすればいいのでしょうか?就職活動中盤~終盤であればあるほど、焦ってしまいがちです。しかし、落ち着いて次の打ち手を考えれば大丈夫です。
就活後半でも募集している企業はある
就職活動解禁時期に募集と選考が一気にスタートするものですが、シーズン後半でも募集をしている企業はあります。前半後半に分けている場合もありますが、思ったように人材が集まらなかったという企業も少なくありません。
内定を辞退されてしまったなどの場合であれば、予定外の募集を行うこともあります。持ち駒がなくなってしまったことに絶望せずに、募集を行っている企業を探しましょう。
ベンチャー企業は通年募集しているところも
ベンチャー企業の場合は、就活の時期に限らず、通年募集をしているところもあります。近年では、いわゆる「就職活動」の形式にとらわれずに、社長とのランチ面談から新卒を採用する企業も増えてきています。一般的な就活スタイル以外の方法も模索してみましょう。
最後に
就職活動においての「持ち駒」について解説しました。あまりにも志望している企業に偏りがあると、就職活動の途中で「持ち駒」がなくなってしまい、焦ることになってしまいます。
「持ち駒」が全滅してしまうという事態ににならないように、志望する業界をバランスよく配置することが大切です。さらに、たとえ「持ち駒」が0になってしまっても焦らずに的確な次の打ち手を考え実行するようにしましょう。
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