就活で名刺って必要?名刺を作るメリットと使い方のポイント

ビジネスパーソンの必携ツールのひとつである名刺。就活中に名刺を活用する方もいるようですが、果たして就活に名刺は必要なのでしょうか?

「名刺をもらったらどうすればいいのか」「名刺入れは必要なのか」「名刺をもらった人には連絡すべきなのか」など、疑問に思っていることもたくさんあると思います。

ここでは、名刺の受け取り方のマナーや名刺を使うメリット、名刺を作る時・使う時に気をつけたいことについて解説します。

就活で名刺って必要?名刺を作るメリットと使い方のポイント
目次

就活に名刺は必要?

就活の場で名刺を使う就活生も

以前は、社会人が使うものであった名刺を就活生が使うようになった背景には、インターンシップやセミナー、交流会など、選考前に企業と接触する機会が増えたことがあるようです。大学によっては学生支援課で名刺を作ることを勧めている場合もあります。

名刺の情報は履歴書に載っている

ビジネスシーンで交換される名刺には、氏名、所属している組織の連絡先、役職などが記載されています。自分の社会的な立場を示すものであり、初対面の相手との自己紹介用ツールでもあります。

学生が名刺を作る場合に載せる情報は、「氏名、大学名、学部、電話番号、メールアドレス、自己PRや信条などの一言、SNSのURL」が一般的なようです。これらは、SNSのアドレス以外はすべて履歴書に載っている情報なので、企業側は名刺をもらっても意味がありません。

就活に名刺は必要なし!

SNSのURLを知ったところで、就活生のSNSを採用担当者がわざわざチェックするとは考えにくいですし、仮にチェックしたとしてもSNSの内容によってはマイナスなイメージを与える場合もあります。

名刺を使って特別なアピールをしたい場合を除いては、就活で学生が名刺を使う必要性はないと考えていいでしょう。

名刺を渡さない方がいい理由

企業側に名刺をもらうメリットはない

学生にとっては、志望企業の社員の名刺をもらうことで、「志望企業に一歩近づけたような気持ちになる」「連絡先を知れたことで直接問い合わせや相談ができる」などのメリットを感じるかもしれません。

しかし、企業側にとっては、就活生の名刺をもらうことに何のメリットもありません。むしろ個人情報が載っているので、いらないけれど捨てにくいものを受け取ってしまったと、迷惑に感じることのほうが多いです。

名刺を渡したくない担当者も

就活中に、学生からの相談や質問に個人的に応じることは公平性を欠くことになるため、連絡先を教えたくない担当者もいます。OBOG訪問した相手であっても、訪問後に会社のメールに相談や質問を送られるのは迷惑だと感じる人もいます。

そのため、学生側から名刺を渡しても、交換してもらえないケースもあります。その時は大人しく、先方の立場や考えを察して名刺をもらうのは諦めましょう。

名刺を渡したことでイメージダウンに

名刺交換した相手に覚えてもらいたい、面白い人間だと思われたい、などの思いから、派手なデザインにしたり、ウケ狙いの言葉を入れたりと工夫する人もいるかもしれませんが、それはほとんどの場合マイナスに作用します。「ふざけた名刺を渡されて不快」と思われるのでよしましょう。

また、学生起業家や団体に所属している人などに多い、カタカナの肩書きが書かれた名刺も社会人にウケが悪いです。「エグゼクティブマネージャー」「イベントプロモーター」などと書かれていると悪い意味で印象に残ります。

名刺交換のメリット

就活生同士の交換にはメリットも

就活中に名刺は必要ありませんが、全く使いどころがないわけではありません。就活生同士で連絡先を交換し合う時には役立ちます。

例えば、会社説明会で知り合った学生と名刺交換すれば、その後も、業界や企業の情報交換ができたり、就活についての相談ができたりと、就活を通じた交友関係を広げられます。

印象付けることができる

説明会や面接の場で名刺を渡す学生はそれほど多くありません。そのため、採用担当者に自分を印象付けることができます。

しかし、「生意気な学生」「過剰なアピール」だと悪い意味で印象付ける可能性もあるため、相手や状況をよく見極めて渡すようにしましょう。

担当者の連絡先が知れる

就活をしていると「お礼メールがしたい」「個別に連絡がしたい」と思うこともあるでしょう。そんなとき、担当者の方に「連絡先を教えてください」とは言いにくいものです。

相手も名刺をくれるとは限りませんが、名刺を渡すことでスムーズに相手の連絡先を知ることができるかもしれません。

名刺交換のマナー

名刺のもらい方のマナー

①立って受け取る
名刺は必ず立って受け取るのがマナーです。相手が名刺入れを出すなど、名刺を渡すそぶりが見えたら、席を立って近くまでいきましょう。

②両手で受け取る
名刺をもらうときは、必ず両手で受け取ります。また受け取るときは「頂戴いたします」と一言添えましょう。学生同士ならそこまで丁寧にする必要はありません。

③名刺に目を通す
企業名や名前の読み方が分からない場合はその場で確認したほうがいいので、もらった名刺には一度さっと目を通してください。

名刺の渡し方のマナー

①名刺の向きに注意
名刺は相手から見て正面になるように向きを変えてから、必ず両手で渡します。

②渡す位置にも注意
名刺は同時に交換することが多いです。相手が名刺を差し出してくれている場合は、相手が名刺を出しているよりも低い位置に差し出すようにします。

名刺入れを必ず使う

受け取った名刺を、無造作にポケットやバッグに入れたりするのは失礼にあたるので、名刺を使うのであれば、名刺入れを使うようにしましょう。

もし名刺入れを忘れてしまった場合にも、手帳に挟む、財布や定期入れにしまうなど、大切に扱っていますという気持ちが見えるようにしましょう。

もらった名刺はきちんと保管する

社会人の名刺であれ、就活生の名刺であれ、名刺には個人情報が記載されているのできちんと保管しましょう。別に連絡することもないだろうという場合であっても、その場に置きっぱなしにしたり、そのままゴミ箱に捨てたりするのはよくありません。

名刺は必ず家まで持ち帰ります。とって置くのであれば名刺入れやファイルに保管し、捨てるのであれば細かく切るなどの処理をしましょう。

名刺を作る時・使う時のポイント

就活用の名刺を作る時、使う時は、どんなことに気を付けたらよいでしょうか?

ビジネスシーンに合うデザインに

就活もビジネスの一環であるので、ビジネスシーンに合うデザインにしましょう。ビジネスシーンに合うデザイン=シンプルなので、白地に黒文字だけでも構いません。

面白味がないと感じるかもしれませんが、名刺で面白さや個性を出すわけではないので、気にしなくて大丈夫です。

横文字の肩書を使わない

上述した通り、横文字の肩書きは社会人には悪い印象を持たれることが多いです。学生同士であってもチャラい、胡散臭いなどの印象を持たれる恐れがあるので、○○(団体名)所属、△△(企業名)役員くらいに留めたほうがよさそうです。

名刺交換についての疑問を解消

名刺交換をした人には連絡すべき?

就活では担当者の人が名刺を渡してくれることがありますが、必ず連絡をしないといけないわけではありません。

必須ではありませんが、もらった名刺にメールアドレスがある場合は、面接の機会をもらったお礼などをメールで連絡するのもいいでしょう。

名刺れはどんなものがいい?

素材は革製や合皮が無難です。赤や黄色、ピンクなど派手な色はビジネスシーンに不釣り合いなのでやめましょう。名刺入れのカラーは、黒やブラウンがおすすめです。

ステンレスの安価な名刺入れがありますが、できれば避けましょう。安っぽい印象を与えることがありますし、傷や汚れが目立つと印象がよくありません。

名刺をしまうタイミングは?

名刺をもらってすぐに名刺入れやファイルにしまうのはマナー違反です。名刺をもらったら、面接中は机の上に置いておきます。名刺入れの上に重ねておき、退席する際に名刺入れにしまいます。

最後に

就活で名刺を活用する場合は、メリット・デメリットを理解したうえで慎重に使ってください。名刺には個人情報が載っているので、自分の名刺も相手の名刺も取り扱いには気を付けましょう。


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