事業会社とはどんな会社?具体例やコンサルティング企業との違いを紹介

事業会社という言葉を聞いたことがあるでしょうか。就活をしているとこの言葉を時々見かけるかもしれません。事業会社とは「営利を目的として経済活動をする会社」のことです。一般的に金融以外の事業を行う会社のことを指します。この記事では事業会社の具体例やコンサル企業との違いについて解説します。

目次

事業会社とは

事業会社の定義

はじめに事業会社の定義を確認しておきましょう。事業会社とはそのまま「事業経営を行う会社」と定義されます。金融以外の事業を営む会社すべてを指しますが、狭義には商業を除く場合もあります。「営利を目的として経済活動をする会社」全てを指すので、就活生の皆さんがパッと思い浮かぶ企業のほとんどは事業会社といえます。

事業会社の具体例

具体的にはメーカーやスーパー、飲食店、ホテル、ITなどあらゆる企業が事業会社に含まれます。目に見える商品を提供する企業だけでなく、サービスを提供する企業も事業会社となります。

事業会社に含まれない会社

ほとんどの企業が含まれる事業会社ですが、例外をみていきましょう。事業会社に含まれない代表的な3つの業界の企業を紹介します。

コンサル企業

コンサルとはコンサルティングの略で、クライアントの経営課題を明らかにして問題解決をすることです。自社が主導する事業は行っておらず、クライアント企業の経営課題に関して提言を行うことで利益を生み出します。このコンサル企業のクライアントにあたるのが事業会社であるため、コンサル企業そのものは事業会社には含まれません。

弁護士事務所や会計事務所

弁護士事務所や会計事務所も事業会社には含まれません。コンサル企業と同じく弁護士や会計士もスキルを売る職業であるため、自社で事業を行う事業会社とは区別されています。事業会社は組織として製品やサービスを提供することで利益を生み、弁護士や会計士は個人のスキルを使って利益を得ます。

金融業界の企業

銀行や証券会社などの金融業界に属する企業も事業会社ではありません。金融庁によって管理されている金融機関と通産省によって管理される事業会社という違いがあります。

コンサル企業と比較されることが多い

事業会社はコンサル企業と比較されることが多いです。それぞれ働き方や風土、求められるスキルに違いがあるため、特徴を知って自分がやりたい方、向いている方はどちらなのか考えてみましょう。

転職者が多い

事業会社からコンサル企業、コンサル企業から事業会社へと転職する人が多いです。コンサルティングをやっていて実際に事業に関わりたくなった、どこででも通じるようなスキルを身に付けたいという理由で転職する人が多いようです。

事業会社とコンサル企業の違い

事業会社の特徴
自社の製品やサービスを組織的に提供します。チームで働くことも多いため協調性が求められます。また会社への帰属意識が高い人が多いため長期的に働く社員が多いです。

業界や規模により、風土が全く異なります。製品に思い入れを持って働きたい人や長期的なキャリアを築きたい人に向いていますが、自分の希望しない部署や事業部への異動もあり得るため一貫したキャリア形成は難しくなります。

コンサル企業の特徴
クライアントである企業の経営課題について、コンサルタントが解決策を提言するビジネスモデルとなっています。個人として働くことになるため高い成果を出すことが求められますが、そのぶん年収も高い傾向があります。専門スキルを獲得して専門的なキャリアを歩みたい人や若いうちから稼ぎたいという人に向いていますが、プレッシャーが大きい仕事でもあります。

以上のように事業会社とコンサル企業には働き方や仕事内容に違いがあります。自分の希望するキャリアに合わせて選ぶようにしましょう。

最後に

事業会社は「営利を目的として経済活動をする会社」のことで、一般的に金融以外の事業を行う会社のことを指します。コンサルティング企業と比較されることが多いですが、働き方や重視されるスキルに大きな違いがあります。事業会社は会社ごとに大きく環境が異なり、企業との考え方・価値観のマッチが非常に大切です。事業会社への就職を考えている人は自分に合っている企業をしっかり見極めましょう。


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