一般的な企業の役職の序列ってどうなってるの?役職ごとの違いも解説!

企業には企業内での役割や責任を示す「役職」が設けられています。しかし、役職の序列や役職それぞれの違いは就活を始めたばかりの学生にはなかなか分かりづらいですよね。
そこで今回は就活に向けて知っておきたい一般的な企業の役職の序列について、役職ごとの違いと共に分かりやすく解説します。

目次

役職の序列とは?

ここでは「役職」とは何か、そして「なぜ役職に序列があるのか」についてご説明します。

そもそも役職とは

役職とはその人の企業における地位・役割・責任を示したものです。例えば「社長」や「部長」などがあります。多くの企業で「部長」や「課長」などの役職が設けられていますが、実は役職は企業が自由に定めることができます。そのため、「〇〇マネージャー」や「〇〇チーフ」などの独自の役職を設けている企業もあります。
ただし、どのような役職を設けるにせよ、多くの企業で役職には序列がはっきりと定められています。

役職に序列がある理由

役職に序列がある背景には次の2つの理由があります。

1.情報伝達をスムーズに行う
役職に序列がある理由の1つ目が「情報伝達をスムーズに行うこと」です。
企業では多くの社員が1つの業務に取り組んでいます。もし役職がなければ業務の責任者が分からず問い合わせをしたい時やトラブルが発生した時に「誰に伝えればいいんだろう?」と困ってしまうでしょう。また、全体に指示を出したい時にも「誰が誰に伝えるか」が分からず、うまく指示を行き渡らせることができません。一方、役職を定めれば「責任者は誰か」「誰が指示を出すか」が社内外で明確になるため、情報をスムーズに伝達できます。

2.社員のモチベーションを高める
「社員のモチベーションを高めること」も役職に序列がある理由です。序列上位の役職になるほど給与や待遇が向上します。すると、社員の「今より上の役職を目指したい」というモチベーションが高まり、意欲的にスキルや技術を伸ばすため、企業全体の生産性向上につながるのです。

一般的な企業における役職の序列と役職ごとの違い

ここからは一般的な企業における役職の序列と役職ごとの違いについて解説します。

管理職ではない役職

まずは管理職に該当しない役職について下位の序列から順にご紹介します。
・一般社員:一般社員は特定の役割や責任を持たず、与えられた業務をこなす役職です。俗に「平社員」とも呼ばれます。
・主任:主任は一般社員の上の序列にあたる役職です。一般社員をまとめる役割を担います。
・係長:係長は主任より上の序列となります。チームリーダーとしての役割を担います。

管理職に該当する役職

管理職は企業を経営する一員としてある程度独自の判断での指示・行動が許される立場です。企業によって管理職に該当する役職は異なりますが、一般的には課長以上の役職が管理職と呼ばれます。
こちらも下位の序列から順にご紹介します。

・課長:課長は企業に設置された「課」のリーダーです。係長の取りまとめ役を担います。
・次長:次長は1つ上の序列である部長の補佐を行います。「部長補佐」などと呼ばれることもあります。
・部長:部長は企業に設置された「部」のリーダーです。部署・部門の最終責任者として判断・決定を行います。
・本部長:本部長は部の中心である「本部」のリーダーです。事業部長とも呼ばれます。
・常務取締役:常務取締役は企業の日常的な業務の遂行・管理に取り組む役職です。専務取締役の補佐的な業務も担います。
・専務取締役:常務取締役までの役職が自分より下の序列の社員に対して働きかけるポジションであるのに対し、専務取締役は自分より上の序列の役職者に対する補佐的な役割を担います。
・代表取締役社長:「代表取締役」は会社法で定められた会社の代表者を指します。一方、よく使われる「社長」は法律で定められた呼び方ではなく、企業の最高責任者を指します。企業によっては「代表取締役」が複数いる場合があります。複数の代表取締役の中で最高責任者を明確にするために「代表取締役社長」と呼ぶケースもあります。
・会長:実権を伴わない名誉会長の場合には社長の相談役を担います。一方「取締役会長」の場合には取締役会の議長を勤める役割を担います。

まとめ

一般的な企業の役職の序列はおおむね以下の通りです。
・一般社員:与えられた業務をこなす
・主任:一般社員を取りまとめる
・係長:チームリーダーとしての役割を担う
・課長:「課」のリーダーとしての役割を担う
・次長:部長を補佐する
・部長:「部」のリーダーとしての役割を担う
・本部長:「本部」のリーダーとしての役割を担う
・常務取締役:日常的な業務の遂行や管理に取り組む
・専務取締役:社長の補佐を行う
・代表取締役社長:会社の最高責任者としての役割を担う
・会長:名誉会長は社長の相談役、取締役会長は取締役会の議長を担う
就活が本格化する前にぜひ覚えておきましょう。


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