ゼミとは?メリット・デメリットや後悔しないゼミの選び方を解説

大学に入ると、ゼミや研究室という言葉を耳にするようになります。「ゼミとは何なのか?」「そもそもゼミは必ず入らなくてはいけないのか?」「ゼミに入らないと就活で不利になるの?」などゼミについて疑問を持っている学生も多いでしょう。

まじめな活動から旅行まで、ゼミの活動はさまざまです。ここでは、ゼミについてわかりやすくまとめました。ゼミの選び方や、ゼミに入るメリット・デメリット、ゼミに入らなくても就活で不利にならないためにすべきことなどについて解説します。

ゼミ
目次

ゼミとは?

大学の授業には2種類ある

大学の授業は、大きく分けて2種類あります。一つは教員が一方的に講義をする講義形式の授業。もう一つは、学生が主体的に授業を進めていくゼミ形式の授業です。

ゼミがどれだけ重視されているかは大学により異なります。ゼミが必修になっていない大学もありますし、文系と理系でもゼミの重要度は変わります。

ゼミとは研究を主体とした学び方「研究室」と呼ばれることも

ゼミとは、「ゼミナール」の略で「演習」という意味があります。大学では学生が自ら発表や討論をしながら行うスタイルの授業を「ゼミ」と呼んでいます。文系だとゼミと呼ばれることがほとんどですが、理系では研究室と呼ばれることもあります。

学生がテーマを決め自ら計画した研究を通して学ぶというのがゼミの特徴です。調査・発表・討論・レポート作成などを通じてより専門的な知識を修得することがゼミの目的で、論理的思考や創造性を養うことも期待されています。

ゼミはいつから始まる?

ゼミが始まる時期は、3年生からが多いです。しかし、大学や学部によっては、1年生や2年生からゼミに所属する場合もあります。

ゼミの特徴

ゼミの特徴としては、以下のようなものがあげられます。

少人数

講義形式の授業は通常、数十人以上の多数の学生に向けて行われますが、ゼミは少人数で行われるという特徴があります。人数や規模はゼミにより異なりますが、一般的に10〜20人で構成されるゼミが多いです。少人数制の場合は数人だけで構成されることもあります。

双方向

講義では、主に教師が一方的に授業を進めますが、ゼミは学生の発表やディスカッションを中心に授業が進んでいきます。生徒同士、教師生徒間で意見を言い合うなど双方向の場面が多く見られます。

専門的

ゼミでは、テーマを絞って研究を進めていきます。講義に比べて専門性が高く、テーマを深く学習・研究することが可能です。

創造的

講義では、先人たちの研究成果を学習していきます。ゼミでは、自ら研究し、新たな知識を創りだしていきます。この傾向は、理系の研究室でとりわけ強いといえます。

あくまでこれらは一般的な特徴であり、すべてのゼミが上記の特徴を備えているわけではありません。研究に力を入れているゼミもあれば、資料の調べ方や発表の仕方など学生の基本的な力を伸ばすことに注力しているゼミもあります。

ゼミの活動内容

ゼミでの活動の一例を紹介します。

課題発見

今までの学習をもとに、一人ひとりの関心にそったテーマを選びます。どうしてもテーマを決められないときには、教員からテーマを提案されることもあります。

調査

先行研究の論文を読んだり、理系の場合は実験を、文系の場合はフィールドワークを行ったりします。

討論

調査で得たデータや資料を元に、自らの考えをまとめた上で、ゼミの仲間とディスカッションを行います。

発表

研究成果を、パワーポイントなどを利用して、わかりやすく伝えます。プレゼンテーション用の資料の作り方や、話し方などを学ぶことができます。

研究以外の活動も

ゼミでは、上記のように、興味のあるテーマに関してリサーチを行ったり、研究を行ったりします。しかし、ゼミは学術的な活動だけではありません。授業のあとに懇親会を行ったり、ゼミ生同士の絆を深めるために旅行に行ったりするゼミもあります。

ゼミに参加するメリット

大学によっては、ゼミに入ることが必須になっていることもありますが、ゼミに入るかどうか個人に任されていることも少なくありません。ゼミに参加すると、卒業に必要な単位取得の他にどのようなメリットがあるのでしょうか?

ゼミに参加するメリットとしては、次の3つがあげられます。

・大学生活が充実する
・先輩や教授との繋がりができる
・専門知識を身につけることができる

それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

大学生活が充実する

大学生活がはじまると実感する人も多いかもしれませんが、大学では意外と同級生と、なにか一つのことに没頭したり、仲よくなったりする機会がありません。中学や高校のようなクラスもなく、受ける授業も一人ひとりバラバラだと、知り合う機会が少なくなってしまいます。

サークル活動や、学生団体などに所属することで、同じ大学の友人を作ることはできます。しかし、サークルは全員でなにか一つの目標に向かって、協力するというような雰囲気ではなく、高校の部活動のような充実感が得られにくいです。

ゼミに参加すると、授業の時間はもちろん、プライベートな時間でも調査や課題、プロジェクトを行うようになります。一緒にいる時間も長く、プロジェクトを成し遂げたときの達成感を分かち合うことができ、充実感を実感することができます。

先輩や教授との繋がりができる

ゼミに入ると、同級生との横の繋がりだけでなく、先輩や教授との縦の繋がりもできます。ゼミの活動中にわからないことがあれば、頼りになりますし、ゼミ以外でも履修の相談やサークルの相談などをすることができます。

また、3年生や4年生になると、就活を考えなくてはいけません。就活をすでに行った先輩からの話や、様々な学生や企業を見てきた教授からのアドバイスは、大変役に立ちます。ゼミに参加することは、大学生活や就活を行うときに、非常に頼りになる縦の繋がりのきっかけになります。

専門知識やプレゼンなどのスキルを身につけることができる

大学在学中に、なにか特定のテーマについて深く追求していく機会はなかなかありません。社会人になるとなおさら、まとまった時間を勉強に当てることができなくなります。

ゼミに参加して、特定のテーマについて勉強をしていくと、他の学生にはない専門性を獲得することができます。専門知識を持っていると、論文を書くときに役に立ったり、就活で評価されたりします。

またゼミに参加していると、テーマを与えられて、リサーチしたりプレゼンしたりする機会があります。ゼミでの活動を通じて身につけた、リサーチやプレゼンのスキルが社会人になってからも役に立つことがあります。

ゼミに参加するデメリット

ゼミに参加するメリットについては、先の章で詳しく紹介してきました。ゼミに参加することで、なにか不都合が生じることがあるのか紹介していきます。

ゼミに参加することで、忙しくなる

ゼミに参加すると、大学の授業中だけでなく、放課後もゼミに関する活動をすることになる場合があります。毎週、課題図書がでるゼミであったり、実験が延長したりするようなゼミであったりすると、ゼミ以外の活動をすることが難しくなってしまいます。

長期インターンやNPO、海外留学など、すでにしたいことがある場合は、敢えてゼミに入らず、自分自身のしたいことをしてもよいでしょう。しかし、ゼミに参加したら必ず、他の活動ができなくなるわけではありません。拘束時間やゼミ以外の活動に対して融通がきくかどうかはゼミによって様々です。

授業以外にどれくらいの勉強時間が必要になるのかや、授業が延長することがあるのかなど事前に調べた上で、ゼミに参加するかどうか決めると、よいかもしれません。ゼミを決める上でのポイントは次の章で、もう少し詳しく紹介します。

ゼミ内の人間関係のトラブル

ゼミは少人数で、かつ真剣に取り組む場であるため、意見がぶつかることもあります。意見の衝突を乗り越えて、深い絆が生まれることもありますが、人間関係でうまくいかず、辛い思いをすることもあります。

少人数であったり、プロジェクトが動いていたりするために、ゼミをなかなかやめられず、悩むことがあるかもしれません。ゼミ内での、人間関係のトラブルがあった場合には、大学の学生相談センターなどに相談するようにしましょう。

ゼミの選び方

大学におけるゼミ選びは、今後の大学生活がどうなるかを左右するイベントです。ゼミを決めるうえで、どのようなことに気をつければいいのか、紹介します。

研究テーマに興味関心をもてるか

ゼミは、特定のテーマについて研究していきます。ゼミの研究テーマに興味関心をもてるかどうかは、とても重要です。そのテーマが、興味をもてないようだと、ゼミでの活動が楽しくなくなってしまいます。

ゼミに参加する前に、ゼミの先輩から話を伺ったり、研究室訪問をしたりするといいかもしれません。また、大学によっては、ゼミや研究室が合同で説明会を開いていることもあります。是非、参加してみましょう。

教授の指導方法が合うかどうか

ゼミに参加することで、自己成長が見込まれます。どれだけ成長できるかは、本人の努力にもよりますが、教授や准教授の指導方法も大きく関わってきます。

どのような指導が行われているのかも重要なポイントです。先輩に話を聞いたり、教授や准教授と話して相性が合うかどうか確認しておきましょう。

ゼミの雰囲気は?

ゼミには、厳しい雰囲気のところから、穏やかな雰囲気のところまであります。ゼミでなにを得たいのか、目的に併せて、ゼミを選ぶようにしましょう。

◇ゼミでの活動内容(活動の頻度、課題の量 など)
◇就活を応援してくれるのかどうか
◇ゼミ以外の課外活動に関して融通がきくのかどうか
◇教授と学生の距離感が近いのかどうか
◇学術的な活動以外に、旅行に行ったりするのかどうか

などをチェックしてみましょう。

ゼミに入るには

応募期間を確認

ゼミに参加することを考えているなら、応募期間を確認しておきましょう。大学によっては応募期間が1週間程度し家内こともあり、期間を過ぎると応募できなくなってしまいます。

二次募集や三次募集があるゼミもありますが、人気のあるゼミの場合は一次募集で応募しておきたいところです。

選考方法を調べておく

ゼミによっては、選考のためにレポート提出や筆記試験が課せられることがあります。ゼミの選考方法については、ゼミ訪問の際に確認するか、先輩に聞いておくなどして事前に調べておきましょう。

面接の準備はしっかりと

ゼミによっては面接があるので、面接対策をしておく必要があります。ゼミの面接でよく聞かれるのは、「ゼミの志望理由」や「ゼミでどんなことが学びたいか」などです。他には次のような質問がされることも多いです。

・将来はどんな道に進みたいか
・趣味や特技
・自身の強みと弱み

頻出の質問はスムーズに答えられるようポイントを整理しておくといいでしょう。

ゼミに入らないと就活で不利になる?

ゼミに入らなくても就活で不利になることはない

大学でゼミに参加しなくても、就活で不利になることはありません。そもそも企業の採用担当者で、学生のゼミへの参加や内容をそこまで重視している人は少ないです。

採用担当者が知りたいのはゼミに入っていたかどうかよりも、「何を学んだか」「どんな姿勢で参加していたか」ということです。

学生時代に力を注ぎたいことや集中して取り組みたいことが他にあるのなら、必ずしもゼミに入る必要はありません。

ゼミに参加しなかった場合はその理由を明確にしておく

就活の面接では「なぜゼミに参加しなかったのか?」という質問をされることもあります。ゼミに参加しないと、就活で不利になると言われることもありますが、「なぜゼミに入らなかったのか」をきちんと説明できれば、不利になることはありません。

ゼミに参加しなかった人は、「ゼミ以外にやりたいことがあった」「インターンやアルバイトでゼミでは得られないような経験を積んだ」など、面接官を納得させられるような理由を考えておきましょう。

ゼミでの活動内容や自分の成果を説明できるようにしておく

ゼミでの成果が中途半端であったり、学んだことがうまくアピールできなかったりすると、せっかくのゼミでの経験が就活でマイナスになってしまう可能性があります。

ゼミでの活動を就活でいかすには、ゼミでの研究結果や学んだことを面接官にアピールできるように、わかりやすくまとめておく必要があります。

専門用語が多い場合は、誰が聞いてもわかるような表現に変えます。成果をアピールするだけでなく、「ゼミでの経験や学んだことを仕事でどういかせるのか」ということを盛り込むことも忘れないでください。

ゼミに入らない場合にやっておくべきこと

部活やサークルに参加する

ゼミに参加しない場合は、できれば大学の部活やサークルに参加しておくといいでしょう。就活では必ずと言っていいほど大学時代に力を注いだことを聞かれるので、部活やサークル活動に力を注いでいたことをアピールすることができます。

大学の活動でなくても、アルバイト・趣味・習い事などでも構いません。自分が心からやりたいと思うこと見つけて取り組めば、ゼミに参加しなくても就活のアピール材料で困ることはありません。

インターンシップを経験する

ゼミに参加しないという選択をした学生や、ゼミとは違ったより実用的な経験を積みたいという学生には、インターンに参加することをおすすめします。

インターンに参加すれば大学の勉強やゼミでは学べない、より実践的な知識やスキルを得ることができます。企業での就業体験を通して、就活でのアピール材料となるような経験もたくさんできるでしょう。

インターンシップは業界研究や企業研究にも役立ちますし、志望動機作成などにも役立ちます。早い時期からインターンに参加しておくと、就活でライバルに差をつけることができるでしょう。

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まとめ

ここまで、大学ならではの活動であるゼミについて詳しく紹介してきました。ゼミに参加することで、専門知識を得られたり、プレゼンなどの基本的なスキルを身につけられたりします。

また、ゼミに参加すると、同期の仲間ができたり、頼りになる先輩ができたりと、大学生活が充実したものになります。一方で、ゼミはけっして楽なものではありません。毎週課題がでたり、ときに教授から厳しいフィードバックを受けることがあるかもしれません。

なんとなくの気持ちでゼミを選ぶと、「こんなはずじゃなかった」と思うことがあります。事前にゼミの雰囲気を調べたり、どうしてゼミに参加するのか考えてから参加するようにしましょう。



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