就活やインターンシップの面接では必ずと言って良いほど「自己PR」を問われます。しかし、「自分で自分の良いところをアピールすることができない」「自己PRが苦手」と感じる就活生も少なくないでしょう。
しかし、心配はいりません。「自己PR」にもポイントとコツがあります。ポイントを意識して苦手意識を払拭していきましょう。
- ・「自己PR」で企業が知りたいこととは?
- ├自分自身を客観視できているか
- ├その人の強みが自社の求める人材にマッチしているか
- └熱意ややる気があるか
- ・自己PRで意識すべきポイントとは
- ├自分のアピールしたいことを1つに絞る
- ├エピソードを盛り込む
- └志望動機につなげてまとめる
- ・面接での自己PR具体例
- ├未経験の職種の場合
- └接客業などアルバイトで経験のある職種の場合
- ・「自己PR」作成で注意すべきポイント
- ├自己PRが志望企業の求める人材とマッチしているか?
- ├ありきたりな自己PRになっていないか?
- └嘘や大げさな誇張はNG!
- ・最後に
「自己PR」で企業が知りたいこととは?
そもそもなぜ面接では毎回のように「自己PR」を求められるのでしょうか?企業は就活生の「自己PR」で次のポイントを見ています。
自分自身を客観視できているか
基本的にはあなた自身の能力について最も把握している本人に聞いている、という意味があります。さらに、「自分で自分のことをどのくらい冷静に分析できているのか」を見ている場合もあります。
「自分自身を客観的に見ることができる」「自身の長所や短所をきちんと把握できている」ということは仕事をする上でも大切なことです。「自己PR」では、自分を客観的に捉えられていることをしっかりアピールしていきましょう。
その人の強みが自社の求める人材にマッチしているか
「自己PR」では、あなたが最も得意なことや向いていること、さらにはこれまで学生時代に行ってきた活動を通して能力やキャラクターを伝えることができます。
その内容からあなたの強みを企業側は把握し、あなたの能力や強み、キャラクターが自社の求める人材にマッチしているかを確認しています。
さらに、特に人数が少ないベンチャー企業などの場合は「今わが社にはいないタイプかどうか」ということをチェックしている場合もあります。様々な能力やキャラクターの人間がいた方が会社としては発展していくことが期待できるからです。
熱意ややる気があるか
さらに、「自己PR」は聞かれた質問に答えるのではなく、自分で自由に自分のことをアピールできる場でもあります。事前の準備をしっかりしているかはもちろん、その会社に対する熱意ややる気が如実に現れる時間です。
企業側としては能力だけでなく、「自己PR」の時間にどれだけ自分を売り込んで「どうしても御社に入りたい」という熱意が感じ取れるかどうかを見ています。
たとえば「1分以内で」と言われた場合であれば、30秒ほどで終わるのではなく、1分ぎりぎりまで自分をアピールしようとした方が熱意は伝わりますよね。
自己PRで意識すべきポイントとは
それでは、「自己PR」で意識しておきたいポイントをみていきましょう。どんなに熱意があっても、ただやみくもにやる気をアピールしても空回りしてしまいます。
きちんとコツやポイントを押さえることで、熱意に加えあなたの能力もしっかりと面接官に伝わる伝え方をしていきましょう。
自分のアピールしたいことを1つに絞る
まずは自分の長所やアピールしたいことの中で、自分がPRしたいことを1つに絞ります。誰でも複数良いところや長所がありますので、全部しっかりとアピールしたい!という気持ちになるとは思いますし、1つだけなんてもったいない!と思うかもしれません。
しかし、アピールしたいことがバラつくと「なんとなく色々頑張っている子なんだな」と印象に残りません。自己PRの説得力を高めて面接官に印象づけるためにも、ポイントは1つに絞りましょう。
エピソードを盛り込む
「自己PR」では、アピールしたいことを列挙するだけでなく、1つのアピールしたいことについて具体的なエピソードを必ず盛り込むようにします。
実体験を交えて伝えることで「自己PR」の説得力が増し、面接官の印象にも残りやすくなります。
「友人や家族にこんなことを言われた」「先生や先輩にこんな行動を評価された」というように、第三者からの客観的評価も入れることで自己PRに深みが増します。
志望動機につなげてまとめる
「自己PR」はただすればいいわけではありません。最後の締めとして、必ず志望動機とつながるようにすることでより説得力を持たせることができます。
もしすでに志望動機を伝えたあとであれば、「先ほども申し上げたように、私が得意とするこの能力を活かし、○○の仕事で活躍していきたいと考え志望しました」とつなげることで、面接官にもより伝わります。
面接での自己PR具体例
それでは、いくつかの具体例を参考にしながら面接での自己PRの例文をみていきましょう。
未経験の職種の場合
多くの仕事は未経験の職種だと思います。未経験の仕事への志望動機はその内容を経験したことがあるわけではないので難しく感じるかもしれません。しかし、未経験の職種に応募する場合、「自己PR」はむしろ志望動機を補助する役割を担ってくれます。
【自己PR例文】
私は大学時代に4年間バスガイドのアルバイトをしていました。
毎回アルバイトの度に初めて出会う方とコミニュケーションを取ることが楽しく、常にその方がどこから来たのか、何を求めて自分の乗車するバスに乗っているのかを想像したり、時には話しかけて聞くようにしていました。
4年間のアルバイトで初対面の相手とのコミニュケーション能力はかなり鍛えられました。私の強みは初対面の人でも笑顔で親しみを込めて話しかけ、仲良くなることができることです。営業職は未経験ではありますが、自分に向いているのではないかと考え志望しました。
接客業などアルバイトで経験のある職種の場合
接客業などの場合は、アルバイトですでに経験している職種だということもあるかもしれません。その場合には、自分が経験した内容をもとに「自己PR」をしていくことで説得力が増します。
【自己PR例文】
私は大学時代にファミリーレストランでアルバイトをしていました。土日などは多くの家族連れが来店し、店がとても混雑しますが、そんな中でもお客様が安心して話しかけやすい柔らかい接客、そしてミスなく迅速に動くことを常に意識していました。
その努力のおかげか、アルバイト3年目の時に、私の勤務していたチェーン全体の接客コンテストで全国5位を受賞することができました。
御社では新入社員は全員店舗への配属となりますが、この経験を活かし、どんなに忙しいときでも店全体がスムーズに運営できること、そしてお客様からの満足度を高めることができるように貢献したいと思います。
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「自己PR」作成で注意すべきポイント
ここでは「自己PR」でありがちなミスや気をつけたい点について解説します。
自己PRが志望企業の求める人材とマッチしているか?
面接で企業は、「社風に合った人かどうか」「自社で活躍してくれそうか」ということを見ています。
選考を受ける会社が求める人材に合わせることで、より「深く刺さる」自己アピールになります。自己PR作成では、企業が求める人物像や社風を意識することを忘れないでください。
ありきたりな自己PRになっていないか?
自己PRで気をつけたいのが、「ありきたりな自己PR」になってしまうことです。「学生時代にこんな経験をしました。これを御社での仕事にいかしたいです」という構成になるのはいいですが、なるべく独自性やオリジナリティのあるエピソードを選びましょう。
サークルやアルバイトでのよくあるエピソードでは、採用担当者の印象に残りづらくなってしまいます。なるべく他の人とかぶらないようなストーリーを選んだり、表現の仕方を変えてみるなどして印象付ける工夫をしてみましょう。
嘘や大げさな誇張はNG!
「自分にはアピールできるような長所がない」「自己PRで使えるエピソードが思いつかない」という就活生もいるでしょう。
そんな時はついついエピソードを大げさにしたくなるかもしれませんが、嘘や極端な誇張はよくありません。
嘘をついてもバレないだろうと思うかもしれませんが、嘘をつくと面接官にはなんとなく伝わるものです。どんな小さな成果やエピソードでもいいので、正直に話すようにしましょう。
最後に
「自己PR」が苦手だという人は、自分が過去にうまくできたことや、人から良いねと褒められたことを思い出してみましょう。
誰にでも必ず長所とそれを裏付けるエピソードがあります。そのことを客観的な人からのエピソードを踏まえて話すことで相手に伝わる「自己PR」になるはずです。
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