【大学生が取るべき資格】インテリアコーディネーター編

「インテリア」という言葉はとても身近なものですが、具体的に何を指すのかと聞かれると「部屋をキレイにすること?」「家具を並べること?」と答えに詰まってしまいますよね。

インテリアとは「生活の基盤となる家を快適にするために住環境を整える」ことです。単にキレイなだけでなく、住みやすい環境をつくりあげること。そして、その専門家が「インテリアコーディネーター」です。

「インテリアコーディネーター」とはどのような資格なのか、取得して役に立つのか。試験の内容や難易度、試験対策など気になるポイントについて解説します。

目次

インテリアコーディネーターってどんなもの?

インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が認定する資格です。インテリア産業協会のホームページによると、インテリアコーディネーターとは「住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う専門職」とされています。

内装や家具、照明器具などインテリアに関係する商品について広い知識を持ったうえで、住宅メーカーやインテリアメーカー、工務店や販売店などで、インテリアの計画や商品選択のアドバイスを行うのが仕事です。

インテリアコーディネーターは役に立つの?

就活のときに役に立つ

インテリアや住宅を専門とする仕事を希望する際には、インテリアコーディネーターの資格を持っていることで知識はもちろん、本当にその仕事がしたいという意欲を見せることができます。

就職してから役に立つ

インテリアコーディネーターの資格で学ぶのは知識だけではありません。

インテリアコーディネーターの二次試験では、実際に論文の中でインテリア計画を立て、インテリア計画に基づいて必要な情報を図面に表現してプレゼンテーションすることが求められます。

こういったインテリア計画やプレゼンテーションは、就職してお客様に提案するときにも役に立ちます。

自分の部屋づくりにも役に立つ

インテリアコーディネーターでは、インテリアコーディネートに必要な人間工学や色彩計画、建築の構造や構法、住宅環境や室内設備への知識も身に着けておく必要があります。 これらの知識は、自分が部屋を借りたり、家を建てたりする際にも役に立ちます。

インテリアコーディネーター試験を受けるには?

それではインテリアコーディネーター試験を受けるにはどうすればいいのかお話ししていきます。

受験資格・試験場所

受験資格は問いません。日本語での出題・解答に対応できれば誰でも受験できます。試験場所は北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12会場です。

ただし場合によって変更されることもあるため、最終的な試験場所は受験票でしっかり確認しておくことが必要です。

試験形式・試験日・受験料

試験形式としては、一次試験と二次試験の2つともに合格する必要があることが特徴です。一次試験はマークシート形式での選択試験、二次試験は論文とプレゼンテーションでの試験になります。

試験日は例年、一次試験が10月初旬、二次試験が12月初旬に行われています。

受験料は一次試験と二次試験とを合わせて受験する「基本タイプ」が14400円です。「どうしても一次試験だけ先に受けておきたい」という場合は、一次試験だけ受ける「一次試験<先取り>タイプ」を11300円で受験できます。

ただし、「一次試験<先取り>タイプ」を選ぶと、同じ年に二次試験を受けることはできないので注意が必要です。

過去3年以内に「一次試験は通過したけど二次試験に落ちた…」という方は「二次試験<一次免除>タイプ」を受験料11300円で受験することができます。

一次試験と二次試験をバラバラに受けると、合計22600円もかかってしまい、同時に受験した時より8200円も割高です。特別な理由がなければ一緒に受けた方がお得です。

インテリアコーディネーター試験の内容と難易度は?

インテリアコーディネーター試験の範囲と内容

公式ホームページには、試験範囲は次のように書かれています。

【一次試験の範囲】
1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
2.インテリアコーディネーターの仕事に関すること
3.インテリアの歴史に関すること
4.インテリアコーディネーションの計画に関すること
5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
7.環境と設備に関すること
8.インテリアコーディネーションの表現に関すること
9.インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

【二次試験の範囲】
プレゼンテーション・論文によるインテリア計画及びそのプレゼンテーションに関すること

一次試験ではインテリアやインテリアコーディネーションについての基礎知識が幅広く問われ、二次試験はプレゼンテーションと論文があります。

プレゼンでは与えられた課題に沿ってインテリアを計画しプレゼンを行います。論文試験では、インテリアコーディネーターとして与えられた課題を正確に理解し、わかりやすい文章で表現する能力が問われます。

インテリアコーディネーター試験の難易度

インテリアコーディネーター試験の受験を考えているなら、難易度が気になる方も多いと思います。2018年度の試験結果は次のように発表されています。

受験者数:2135名
合格率:23.8%

合格率が約2割というのは、資格試験としては難易度がやや高めです。しっかりと対策をしないと合格は難しいでしょう。

インテリアコーディネーター試験の対策と申し込み方法

一次試験対策は独学でも大丈夫

一次試験はマークシートで知識を問われる試験なので、インテリア産業協会の発行する「インテリアコーディネーターハンドブック統合版」や過去問題集を参考に、独学で取り組んでいくことができます。

二次試験対策は添削などの利用がおすすめ

しかし、二次試験は論文と図面でのプレゼンテーションの対策が必要とされます。誤った方法で対策し続けても良い効果は得られません。できれば、いろいろなスクールで開講されている二次試験対策講座を受講することをおすすめします。

それと合わせて製図練習帳などで時間内に製図する実力を高めていきます。どうしてもお金がないなどの理由から、独学で学びたいという場合はYouTubeなどで、インテリアコーディネーター二次試験対策の動画もありますので、参考にするのがいいでしょう。

インテリアコーディネーター試験の申し込み方法

インテリアコーディネーター試験は、インターネットで申し込みページにアクセスし申し込みができます。受験料の支払いは、「クレジットカード払い」と「コンビニ払い」から選ぶことが可能です。

インターネットから申し込みができない場合は、申込書を郵送して申し込みます。インテリアコーディネーター資格試験運営事務局にメールまたは電話で連絡し、必要書類を請求しましょう。

最後に

インテリアコーディネーターは、誰でも受けることのできる試験ですが、実用的な部分がかなり大きく問われる資格となっています。その分、取得した際には、努力も認められますし、実際の仕事でも必ず役に立ちます。

「将来はインテリア関係の仕事につきたい!」あるいは「インテリアが好きで勉強したい!」という方はぜひ取得を目指してみてくださいね。


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