「グローバルに活躍できる」「バリバリ働ける」「高収入」などのイメージがある商社は、就活生に人気の就職先です。多くの優秀な学生が集まり新卒入社の倍率もかなり高くなるため、志望動機は重要なポイントとなります。
ここでは、商社の志望動機作成におすすめの構成や意識すべきポイントをご紹介します。総合商社か専門商社か、職種によっても意識すべきポイントは違います。それぞれの例文を参考に説得力のある志望動機を仕上げていきましょう。
- ・商社は「総合商社」「専門商社」に分けられる
- ├百貨店に例えられる総合商社
- └専門店に例えられる専門商社
- ・志望動機作成の構成とポイント
- ├志望動機が書きやすくなる構成
- ├総合商社の志望動機作成のポイント
- └専門商社の志望動機作成のポイント
- ・【職種別】志望動機作成のポイント
- ├総合職と一般職
- ├積極性やコミュニケーション能力が求められる総合職
- └正確さやサポート能力が求められる事務職
- ・総合商社の志望動機例文
- ├例文①日本の魅力を世界に発信したい
- └例文②日本の技術を世界へ
- ・専門商社の志望動機例文
- ├例文①鉄鋼を扱う商社のケース
- └例文②畜産を扱う商社のケース
- ・最後に
商社は「総合商社」「専門商社」に分けられる
百貨店に例えられる総合商社
ジャンルを問わず、さまざまな商材を扱うのが総合商社です。基本的には売り手と買い手を繋ぐトレーディングビジネスが中心ですが、最近ではインフラや資源開発への先行投資、事業投資などにも力を入れている総合商社が多いです。
現在日本では、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、三井物産、住友商事の5大商社に、豊田通商、双日を加えた7社の総合商社が有名です。
専門店に例えられる専門商社
特定の業界、分野に特化した商材を扱うのが専門商社です。売り上げ比率の50%以上が特定の製品で占められている商社が、専門商社と定義付けられています。分野は、食料品、インテリア、繊維・アパレル、石油化学、電気機器、医療機器、自動車など、多岐にわたり、大手メーカーの系列企業であることも多いです。
企業数が多いため、総合商社に比べて入社の難易度はぐっと下がります。軒並み高収入である総合商社とは違って、取り扱う商品や業界によって、年収に差があります。
志望動機作成の構成とポイント
志望動機が書きやすくなる構成
商社の志望動機は次のような構成で書くのがおすすめです。総合商と専門商社、どちらの志望動機作成にも使えます。
1.業界を選んだ理由
2.その企業を選んだ理由
3.就職してから成し遂げたいことや貢献できることをアピール
1.業界を選んだ理由
まずは「なぜ商社で働きたいのか」、この業界を選んだ理由を説明します。商社での仕事に興味を持ったきっかけについて書くのでもいいでしょう。
2.その企業を選んだ理由
総合商社でも専門商社でも、企業にはそれぞれの特徴や強みがあります。その商社でなければならない理由を説明できるように、他の企業と比較しながら業界研究・企業研究を行うのがいいでしょう。
3.就職してから成し遂げたいことや貢献できることをアピール
最後に、就職したらどんなことを成し遂げたいと考えているのか、自分は企業にどんな貢献ができるのか、といった将来的な展望をアピールします。
総合商社の志望動機作成のポイント
総合商社の志望動機はどの学生も似たようなものになりがちです。できるだけ具体的なエピソードを盛り込無事で、他の多くの学生と差別化できます。「この学生が入ったらうちの企業はもっと成長しそうだ」と感じてもらえるような志望動機に仕上げることを意識しましょう。
専門商社の志望動機作成のポイント
専門商社は、前述した通り一つの商材に特化した業務を行っています。その商材にフォーカスし、「なぜこの商材を扱う企業で働きたいと思ったのか」を、明確にアピールするのがポイントです。学生時代、自分が勉強・研究してきたことを活かせるようであれば、そこもしっかり伝えましょう。
【職種別】志望動機作成のポイント
総合職と一般職
商社の新卒採用では、総合職と一般職に分けて募集があります。総合職は営業、一般職は事務と考えるとわかりやすいでしょう。
総合職と一般職では仕事内容がかなり異なるため、求められるスキルも違ってきます。「総合商社」か「専門商社」かに合わせて志望動機をまとめたら、希望する職種に合わせた志望理由も付け加えておきましょう。
積極性やコミュニケーション能力が求められる総合職
総合職は、営業として世界各地を飛び回ったり、様々な国の人と交渉をすることが多くなります。こうした仕事で求められるのは、「コミュニケーション能力」「語学力」「交渉力」「積極性」などです。
「アクティブで機動力がある性格を営業にいかしたい」「海外留学で身に付けた語学力をいかしたい」など、営業でいかせる自身の強みを志望動機に盛り込んでみましょう。
正確さやサポート能力が求められる事務職
一般職は内勤の事務業務がメインで、営業のサポートをする立場に回ることも多いです。書類作成や電話対応、来客対応などが多いため、「仕事の正確さ」「ビジネスマナー」などが求められます。
「事務のアルバイトで迅速かつ正確に仕事をこなすことに達成感を感じた」「野球部のマネージャーをしていた時に誰かのサポートをすることに喜びを感じた」というように、商社事務の仕事に対する熱意や適性をアピールしてみてください。
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総合商社の志望動機例文
例文①日本の魅力を世界に発信したい
貴社を志望する理由は、日本の良さや強みを世界に発信する新しいビジネスを創るためです。
きっかけは、学生時代の留学生との交流経験でした。彼らが日本の生活スタイルに憧れを持っていることを知り、日本では当たり前のことでも世界的には珍しいことがあることを知りました。日本の素晴らしい文化や強みをいかして、世界をもっと豊かにする仕事をしたいと考えています。
御社は常に新しい商流を生み出しており、新たなビジネスを創ることができる環境だと感じました。御社に入社した際には、既存のビジネスモデルを学びつつ、積極的にチャレンジしていきたいです。
例文②日本の技術を世界へ
私は、日本の技術力や品質の高い製品を、広く世界に発信する仕組みをつくりたいと思い、商社で働きたいと考えるようになりました。
学生時代に、百貨店で開催された「日本のモノづくり展」にアルバイトとして参加しました。展示では世界で高く評価されている日本製品に触れました。実際に職人さんが製作する場面にも立ち会い、職人のモノづくりに対する誇りに心を打たれました。
海外への多様なルートを持つ貴社でなら、日本の技術を世界へ発信する夢が実現できると思い志望いたしました。
専門商社の志望動機例文
例文①鉄鋼を扱う商社のケース
鉄鋼を扱う事業で世界を舞台に活躍したいと考えています。
学生時代に、新興国でのボランティアに参加しました。水道や電気などのインフラが不十分な地域で、日本では当たり前にあるインフラの重要性を強く感じました。中でも、全てのインフラの基盤になる鉄に興味を持ち、鉄鋼をメインに扱う商社で仕事がしたいと思いました。
海外での売り上げが大きい御社において、積極的に海外展開することで、グローバルに活躍したいという自分の目標を実現させてたいと考えています。
例文②畜産を扱う商社のケース
生産物の物流に携わる仕事に就きたいと思い、貴社を志望しました。
大学時代は畜産について学んでおり、畜産を営んでいる農場での2週間の実習がありました。農場を経営されている方とじっくり話をする中で、生産者が作ったバターや牛乳などが消費者に届くまでの「物流」の重要さに気付いたことが原体験となっています。
畜産物の最大手専門商社である貴社でこそ、大学で学んだ畜産学の知識も業務にいかせると考えています。
最後に
志望動機で大切なのは熱意です。「なぜその商社で働きたいのか」「どんなことを成し遂げたいのか」を明確にし、担当者に「この商社でこんな仕事がしたい」という思いが伝わる志望動機にしましょう。
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