日本を代表する産業である自動車業界。就職したいと考えている学生も多く、就職の倍率はかなり高いです。とくに有名メーカーを目指すなら、説得力のある志望動機を作成する必要があります。
ここでは、自動車業界の志望動機の書き方について解説します。志望動機例文や志望動機で使えるフレーズなどを参考にしながら、採用担当者の目に留まる志望動機を仕上げていきましょう。
- ・自動車業界とは?
- ├自動車業界の現状
- ├自動車業界の職種
- └自動車業界で求められる人材
- ・自動車業界の志望動機作成に書くべきこと
- ├自動車業界を志望する理由
- ├その企業を志望する理由
- └入社後に取り組みたいことをアピールする
- ・自動車業界の志望動機例文
- ・自動車業界の志望動機作成のヒント
- ├自動車業界への熱意をベースに志望動機を作成する
- ├企業の強みをベースに志望動機を作成する
- └夢や目標をベースに志望動機を作成する
- ・自動車業界の志望動機でよくあるNG例
- ├志望動機の内容が抽象的で具体性に欠ける
- └他の企業でも当てはまる志望動機
- ・志望動機が思いつかない・上手く書けない時は
- ├採用される志望動機を参考にしてみる
- └インターンシップに参加してみる
- ・最後に
自動車業界とは?
自動車業界の現状
自動車業界は2011年から2018年までの業界規模が拡大傾向にあり、2018年から2019年までの主要な9社における売上高は69兆6,283億円となっています。
国内での新車販売は横ばいとなっており、各企業が海外への事業拡大を目指しています。ただし、欧米の市場は飽和しつつあるため、今後はいかに発展途上国での市場へ参入するかが課題となるでしょう。
新型コロナの影響で自動車業界は大きなダメージを受けましたが、近年は各メーカで販売台数や売り上げが順調に回復してきています。とくに自動運転技術には各社が力を注いでおり、今後も注目が集まるでしょう。
自動車業界の職種
自動車業界は様々な職種の人が協力して、自動車を作り上げています。ここでは、自動車業界の代表的な職種をご紹介します。
■研究開発:モーターやエンジンなど自動車のパーツに関する研究、新しい技術の開発に取り組む仕事です。パーツごとに専門家が集まって研究開発を進めます。
■企画・販促:新車の企画やコンセプトを考えます。市場調査やマーケティングを行い、顧客のニーズを探るのも大切な仕事です。
■生産:自動車を生産するための計画や生産ラインの設計・管理、品質管理などを行う仕事です。
■営業:基本的に個人のお客様相手に営業するのはカーディーラーの営業で、自動車メーカーの営業担当は公人や官公庁への営業を担当します。
■経営管理:直接自動車づくりには関わりませんが、自動車メーカーの経営・管理に携わる部門です。
自動車業界で求められる人材
自動車が製造されてから消費者の手に渡るまでには、たくさんの職種の人が携わっています。チームで協力して仕事する必要があるため、コミュニケーション能力や協調性が求められます。
新たな自動車を生み出すためのアイデア力やチャレンジ精神も必要です。さらに自動車を製造する工場は世界中にあるため、グローバルな視野で物事を考えられる人も自動車業界に適しています。
自動車業界の志望動機作成に書くべきこと
自動車業界を志望する理由
まず「なぜ、自動車業界を志望するか」をまとめます。自動車業界を志望する背景には「自動車が好き」「海外で活躍したい」「世の中を便利にしたい」など様々な理由があるはずです。
自分が自動車業界に興味を持ったきっかけや、魅力を感じる理由をよく考えてみましょう。採用担当者に「他の業界でもいいのでは」と感じさせないためにも、自動車業界だからこその理由を書くことが大切です。
その企業を志望する理由
どれだけ「自動車業界で働きたい」と伝えても、「他の企業でも良いのでは?」と思われてしまうと、採用の道が遠のきます。「なぜ、この企業を選んだか」もしっかり示しましょう。
同じ自動車産業でも製造している自動車の特徴は異なりますし、強みや得意分野も違います。経営理念や事業方針、社風なども異なるでしょう。企業ホームページや会社説明会を活用して、「この企業の〇〇なところが魅力的だから入社したい」と具体的に伝えられるようにしましょう。
入社後に取り組みたいことをアピールする
自動車業界の志望動機では「入社後に取り組みたいこと」をアピールすることも大切です。 ただし、軽自動車に力を入れている企業に対して「スポーツカーを作りたい」と言っても、
「この人はうちの企業のことを調べていないな」と思われて、かえって印象が悪くなってしまいます。企業の事業内容や強みをしっかり理解してから、自分のやりたいことと親和性があるか、そこで自身の目標が実現できそうか考えてみるといいでしょう。
自動車業界の志望動機例文
最近ではSDGsをはじめ、いかに環境を保全しながら開発を続けるかが課題となっています。貴社はハイブリットカーや電気自動車の開発技術を有しており、よりオシャレで使いやすいデザインにも力を入れておられます。
私は大学時代にエネルギー効率について学んできました。大学時代の研究や研究過程で得た学びをいかし、入社後は貴社の自動車づくりに貢献したいと考えています。
自動車業界の志望動機作成のヒント
自動車業界への熱意をベースに志望動機を作成する
自動車や自動車業界への熱意・憧れをベースに志望動機を作成するパターンです。自社のブランドや商品が好きだったり、愛情を持ってくれていることは、企業にとっても嬉しいことです。
【熱意をアピールする】
・とにかく自動車が好き
・ものづくりに関わる仕事がしたい
・志望企業の自動車に愛着がある
「ただ好きなだけ」で終わらせずに、真剣に仕事として考えていることをアピールするのも忘れないことが大切です。
企業の強みをベースに志望動機を作成する
企業の特徴や魅力をベースに志望動機を作成する方法もあります。この場合、ただ企業の特徴を述べるだけにならないよう注意してください。
【企業の魅力を軸にアピールする】
・業界をリードする企業である
・グローバルに事業を展開している
・その企業の実績に社会的意義を感じている
なぜそこに魅力を感じるのか、感銘を受けたのかを具体的なエピソードとともに語れると説得力が高まります。
夢や目標をベースに志望動機を作成する
自動車業界で成し遂げたいことがある人は、それをベースに志望動機を作成するのがいいでしょう。
【夢や目標をアピールする】
・安全な車を開発、供給することで交通事故を減らしたい
・人々の生活に欠かせない自動車を扱う仕事がしたい
・環境に優しい自動車を開発したい
夢や目標がその企業で実現可能であるかリサーチしておく必要があります。
自動車業界の志望動機でよくあるNG例
志望動機の内容が抽象的で具体性に欠ける
「自動車が好き」「社会に貢献したい」「ものづくりに関わりたい」など志望動機でよく聞くようなフレーズを並べるだけの志望動機は説得力がありません。
採用担当者にも、「よくある志望動機」で手を抜いている、と思われてしまう可能性が高いです。なぜその仕事がしたいのか、興味をもったきっかけなど、あなただけのエピソードを盛り込むことを忘れないでください。
他の企業でも当てはまる志望動機
自動車業界の志望動機でよくあるのは、「自動車に関わる仕事がしたい」「ものづくりがしたい」「環境問題を改善したい」などですが、これらを実現できる企業は自動車業界に数多くあります。
こうした志望動機は、「うちでなくても他の企業でもいいのでは?」と思われてしまう可能性が高いです。会社説明会やインターンシップを利用して、企業理解を深めておきましょう。また、OB・OG訪問で先輩社員から実際の働き方を聞いておくのもおすすめです。
志望動機が思いつかない・上手く書けない時は
採用される志望動機を参考にしてみる
志望動機がどうもうまく書けないという場合は、内定を獲得した「受かる志望動機」を参考にするのがおすすめです。
以下のリンクから「自動車業界内定者のES集」をダウンロードできるので、ぜひ志望動機作成に活用してください。しかし、そのままコピーして使うのはおすすめしません。志望動機はあなたの言葉で書いてこそ説得力が生まれるからです。
受かる志望動機は何が違うのか、構成やエピソードなどに注目していいところを盗んでみましょう。内定を獲得した志望動機を参考にして、自分の志望動機により磨きをかけてください。
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インターンシップに参加してみる
業界を志望する理由や企業を志望する理由が明確にならないなら、自動車業界の企業が実施するインターンシップに参加してみるのがいいでしょう。
自動車業界のインターンシップの内容は、「役員や社員による事業説明」「グループワーク」「職業体験」などが多いです。企業の特徴や仕事内容についての理解が深まるため、志望動機作成のヒントもたくさん見つかるはずです。
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最後に
自動車業界の志望動機を書く際には「なぜ自動車業界を志望するのか」「なぜこの企業を選んだのか」「入社後にどのように活躍するのか」という3点をまとめましょう。
採用担当者に入社への熱意を伝えるためには、企業のことを十分に理解し、その上で「この企業の〇〇なところは自分に合っている」「この企業に自分が入社するとメリットがある」とアピールすることが大切です。
そのためにも企業研究と自己分析を早めに始めましょう。志望動機が書けたら家族や友人など第三者に目を通してもらい、読みにくい文章や意味の伝わらない文章になっていないかをチェックしてもらうのがおすすめです。
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