志望動機が書けない原因と効果的な対処法を解説

就活の面接やES(エントリーシート)で必ず聞かれる志望動機ですが、「うまく書けない」「書くことが思いつかない」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか?

志望動機は「企業についてどれだけ理解できているか」「企業に合うマインドを持った人材であるか」がわかる質問なので、企業も重要視しています。ここでは志望動機が書けない原因と対処法について解説します。書き方のポイントや例文も参考にしてください。

【就活生必見!】志望動機が書けないときの対処法
目次

志望動機が書けない原因

自己分析が足りない

自己分析は自分の価値観、好きなこと嫌いなこと、得意なこと不得意なことなどを明確にしていく作業です。この作業が十分にできていないと、どんな仕事ががしたいのか、強みをいかせるのはどんな仕事かがわからないので、志望動機もうまく書けません。

まずは自己分析をしっかり行って、強みや好きなことを明確にし、それがいかせるのはどんな仕事かを考えてみましょう。過去の経験を振り返って、「どんなときに喜びや達成感を得られるか」「何を重視して生きていきたいか」を明確にすることも大切です。

企業分析が足りない

企業分析が十分にできていないために志望動機が書けない人も多いです。企業のことをよく知らなければ、「なぜその企業で働きたいのか」説明することはできません。

他社と比較することで、志望企業の特徴・良さ・強みが明確になることもあります。同業界の他の企業やライバル企業について調べることも大切です。

そもそも興味がない

志望動機が書けないのは、そもそも志望度が低いからかもしれません。「有名企業だから」「給料がいいから」「安定してそうだから」など、安易な理由で志望企業を選んではいないでしょうか?

思い当たる人は志望企業選びからやり直してみることです。「この企業で働きたい」「この企業でこんな仕事がしてみたい」と思えるような企業が見つかるまで、粘り強く探してみましょう。

難しく考えすぎている

志望動機が書けなくて悩む就活生はとても多いですが、志望動機作成を難しく考えすぎている人も少なくありません。慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、必要な準備をして取り組めば誰にでも書けるものです。

業界・企業研究をして、その企業で働きたい理由を論理的に説明する必要があるのですから、時間と労力がかかるのは当然です。作成するのが大変だからこそ、完成度の高い志望動機が作成できれば他の就活生に差をつけることができるでしょう。

志望動機が書けないときの対処法

会社説明会に参加してみる

説明会に足を運べば、より詳細な情報収集が行えます。企業ホームページの情報だけではわからないことも多いものです。説明会で詳しく話を聞けば、興味を持てる要素や新しい魅力が見つかるかもしれません。

志望企業が絞れていない場合は、多くの企業が集まる合同説明会に参加するのもおすすめです。幅広くいろいろな企業を知り、その中から興味が持てる分野や仕事を見つけましょう。

OB・OG訪問してみる

OB・OG訪問をしてみるのもおすすめです。実際にその企業で働いている先輩から話を聞くことで、働くことへのイメージがより鮮明に湧くようになります。またOB・OGは就活の先輩でもあります。志望動機が書けないことを相談すれば、アドバイスがもらえるかもしれません。

インターンシップに参加してみる

企業理解を深めるために、インターンシップに参加するのもいいでしょう。社員の方と直接話しができたり、仕事を体験できたりするので、志望動機作成のヒントがたくさん見つかるはずです。

半日や1日だけで完結する短期インターンや選考がないインターンなど、参加しやすいプログラムもたくさんあります。興味がもてる企業を見つけたいなら、期間の短いインターンにできるだけたくさん参加してみるのがおすすめです。

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内定者の志望動機を参考にする

どうしても志望動機が書けない場合は、内定者の志望動機を参考にしてみましょう。志望理由の例を見て自分にも似たような経験がないか思い返したり、表現の技法を参考にすることができます。

ただしあくまで参考にするだけです。自身の体験をもとにした志望動機でないと、面接で質問されたときにうまく答えることができません。素晴らしい実績などなくても構わないので、自身の体験をもとにしたオリジナルな志望動機を作成しましょう。

業界別!難関企業内定者の志望動機集

志望動機の書き方と例文

志望動機は次のような構成にするとまとまりやすいです。

①企業を志望する理由
②具体的なエピソード
③入社後のイメージ

①企業を志望する理由

まず書き出しで志望理由を簡潔に述べましょう。志望動機は人によって違いますが、「企業に興味を持ったきっかけ」「魅力を感じた点」「その企業で成し遂げたいこと」などを一言でまとめたものになります。結論はわかりやすく、一言にまとめるのがポイントです。

②具体的なエピソード

次に、「企業に興味を持ったきっかけ」や「魅力を感じた点」について具体的なエピソードを加えましょう。どんな体験をしてどう感じたのかを詳しく説明することで説得力が高まります。

③入社後のイメージ

入社後にどのように働きたいか、そのイメージを伝えて志望動機を締めくくるといいでしょう。新卒採用の場合は職種が決まっていないことも多いので、そこまで具体的なビジョンでなくても構いません。

自分の長所や強みが仕事にどういかせるかを書くことで、企業の仕事内容を理解しているという印象を与えられますし、同時に自己PRもできます。

志望動機の例文

誰かの人生を支える仕事がしたいと思い御社を志望しました。高校時代はサッカー部のマネージャーとして、部員をサポートし喜んでもらえた時の感動と信頼を得ることの難しさを経験しました。

入部したばかりの頃は部員に話しかけても無視されたり、仕事を任せてもらえないこともありました。しかし粘り強く自分にできる雑用を続けることで徐々にコミュニケーションが増えて、信頼してもらえるようになりました。感謝の言葉をかけてもらったときは本当に嬉しかったです。

地域密着型の訪問サービスを通じて一人ひとりの顧客と信頼関係を築くことを大切にしている御社の方針に感銘を受けました。信頼関係を築くのには時間がかかることもありますが、真摯に利用者様と向き合っていきたいです。

【解説】
はじめに志望理由が簡潔にまとめられていてわかりやすいです。具体的な経験が説明されていることで志望理由の説得力が増し、困難な状況でも粘り強く努力できる人柄であることが伝わります。

企業について魅力に感じた点にも触れられています。志望理由と企業の魅力に強い関連性があるため、採用担当者が自社で活躍してくれそうだとイメージしやすいでしょう。

よくない志望動機の特徴

どの企業でも当てはまる

よくない志望動機の代表例です。どの企業にも当てはまるような内容では、採用担当者を納得させることはできません。「複数の企業で使いまわしていそう」と思われないよう、その企業にしかない特徴や強みを必ず盛り込むようにしてください。

企業は「熱意のある学生」に入社して欲しいと思っています。どれだけ熱意があるのかを判断できるのが「志望動機」です。志望動機は同じような内容になりがちなので、企業の採用担当者に「また同じような志望動機だな」と思われないよう工夫してみてください。

研究不足や間違った情報がある

情報が間違っていると「企業のことをよく調べていない」と思われます。志望動機に企業のことを書く際は、情報に間違いがないかよく確認してからにしましょう。

あまりに浅い内容でも「研究不足」とみなされ、志望度が低いと思われます。OBOG訪問をしたりインターンシップに参加したりして、独自の情報を入手するのもおすすめです。

「好き」は志望理由として弱い

「その会社が好きだから」「商品やサービスのファンだから」という理由で、その企業を志望することもあると思います。しかし「好きだから」というのは志望理由としては少し弱いです。

「好きだから」「楽しそうだから」というだけでなく、仕事として真剣に向き合う覚悟があることを印象付ける必要があります。「自分がその会社でどんな仕事をしてどう貢献したいのか」ということを必ず伝えましょう。

業界別!難関企業内定者の志望動機集

最後に

志望動機作成で悩む学生は多いので心配する必要はありません。しかし、志望動機は企業が採用で重視する重要なポイントです。時間をかけて取り組み、納得のいく志望動機を仕上げていきましょう。


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