SE(システムエンジニア)の志望動機の書き方のポイント

大学生のみなさん、就職活動は順調ですか?今回は人気職の一つであるSE(システムエンジニア)についてです。

SEと似たような職業に「プログラマー」がありますがSEの一種といえるでしょう。SEの仕事は非常に幅広いのが特徴です。SEを目指すなら、まずはSEの仕事内容を把握する必要があります。

SEの仕事内容や志望動機を作成する際のポイントについて解説していますので、SEの仕事に興味がある・働きたい大学生の方はぜひ参考にしてください。

SE
目次

SEってどんな仕事?

そもそもSEとはどんな仕事で、どんな役割があるのでしょうか?自分は何をしたいのかを明確にするためにも、まずはSEの仕事を理解しましょう。

SEの仕事はとにかく幅が広い!

SEとは字のごとく、「システムを作る人」です。そして、今のIT時代においてあらゆるモノ・サービスはシステムによって動くことからSEの需要が高まっています。

システムと言っても、スマートフォンのアプリのような小規模なものから銀行の入出金管理システムのような大規模なものまで様々です。それに伴って開発方法も多岐に渡ります。

仕事内容や規模も様々

大規模なものになってくると数百人単位でシステム作りを行います。それぞれで仕事内容も全く違ってきます。小規模なものに関しては少人数(5〜10名)で行うことが多く、どちらというと「プログラマ」や「デザイナー」が主体で行っていきます。これに関してはSEの仕事とはまた異なるので本記事では割愛します。

上流工程と下流工程

SEの仕事は大別すると、上流工程と下流工程に分けることができます。上流工程と下流工程では、仕事内容や求められる素質・スキルも変わってきます。自分はどんなSEになりたいかで志望動機も変わってきますのでこの違いをよく理解しておきましょう。

上流工程SEの仕事と求められるスキル

上流工程SEの仕事はコミュ力がポイント!

何かシステムを作るとき、一番最初に必要な工程のことを「上流工程」と呼びます。具体的にはお客さんとの打ち合わせや、システムの方針決定などを行います。

お客さんとはSEにシステムの発注をする人で、具体的には企業のシステム部の方が多いです。自社で使うシステムを自分たちだけの力ではなくノウハウのある外部のIT企業(いわゆるSIer・システムインテグレーター)に委託するのです。

上流工程SEに求められるスキル

ここで何よりも必要なスキルが実は「コミュニケーション能力」なのです。というのも、お客さんの要望を適切にヒアリングし、システムに落とし込むためには対話能力や意図を汲み取る能力が求められるからです。エンジニアとはいえ、仕事をする以上人との対話能力は必須です。

上流工程SEに向いているタイプ

一人や少人数でパソコンに向かって作業をするより、外部の人や大人数と協力しあって成果を出していくことが好きな方にはうってつけの役割といえます。

そしてこの工程の存在こそが文系出身のSEが求められる所以でもあります。企業もコミュニケーション能力の高い人材をSEとして欲しがっています。

下流工程SEの仕事と求められるスキル

下流工程SEの仕事は社会を動かすシステムを作ること!

上流工程でシステムの方針が決まると、いよいよ設計や開発がはじまります。この工程を「下流工程」と呼びます。あくまで役割の名前なので、上流と下流でどちらが偉いということはありません。

下流工程SEに求められるスキル

ここで必要なスキルは「技術力」です。お客さんの要望を満たすためのシステム作りには、サーバやデータベースなど幅広いIT知識とそれを使いこなす能力が必要になります。

コツコツと勉強し、技術に挑み続ける姿はまさにエンジニアのイメージです。いわゆる「プログラマー」はこの下流工程の一部であるプログラミング(コーディング)を担当します。

コミュニケーションに関しては上流工程と比べて必要性は当然少なくなります。お客さんとのやりとりは少なく上流工程のメンバーとのやりとりがメインになります。

下流工程SEに向いているタイプ

とはいえコミュニケーション能力が全く必要ないわけではありません。メンバーと協力してシステムを作っていくので報連相(報告、連絡、相談)など基本的なコミュニケーションは求められますよ。

最新技術をひたすら探求し、ものづくりに没頭したい方はこちらの下流工程がおすすめです。

上流工程・下流工程共通のSEに求められる素質

ITに関心が高い

ITが好き、興味や関心が高いというのは大きな強みになるでしょう。工程に関わらず、SEは最新の情報や技術をキャッチアップすることも求められますので、常に新しいスキルを学ぶ努力をするなど勉強を欠かさない姿勢も必要です。

ロジカルな思考ができる

システムの設計やプログラミングをする際に必要なのはもちろんですが、エンジニア同士のコミュニケーションでも論理的な思考が求められます。ロジカルに考えたり、説明する訓練をしておきましょう。

チームメンバーと協力できる

SEはチームで仕事をすることがほとんどだと思うので、メンバーと協力する姿勢は必要です。チームのメンバーと協力したり、助け合うことができないと仕事をしていくのは難しいでしょう。

SEの志望動機作成のポイントを解説

志望動機はどんな構成で作成するのがいいのでしょうか?ここでは志望動機作成のポイントを3つご紹介します。①→②→③という流れで書いていくと、まとまりのある志望動機が作成できるはずです。

①SEとしてどんな仕事がしたいのか

まずはじめにSEという仕事に興味を持った理由やなぜSEとして働きたいと思ったのか、そのきっかけや理由を述べましょう。

プログラミングの楽しさを感じた瞬間のことや、達成感を感じた経験など、具体的なエピソードを盛り込むと説得力が高まります。

②なぜその企業を選んだのか

「ただSEになりたい」というだけでは、「それなら他の企業でもいいのでは?」と思われてしまうことがあります。なぜその企業を選んだのか、その理由も必ず盛り込みましょう。

「企業の商品・サービスのファンである」「ビジョン・経営方針に共感している」などの理由は多くの就活生が志望動機に書く内容です。ありがちな志望動機になってしまう恐れがあるので、企業研究ではライバル企業との比較などをしてその企業独自の魅力を見つけてみてください。

③具体的にどんな目標があるか

最後に、具体的にどんな仕事がしたいか、夢や目標があればそれも書きましょう。どんな仕事がしたいかまで具体的にイメージができていると、企業や業務内容をよく理解しているというアピールにもなります。

どんな仕事がしたいかイメージできない方は、できるだけ企業説明会やインターンシップに参加してみるのがいいでしょう。

インターンシップに参加すると社員の方の仕事を間近で見ることができたり、先輩社員に質問できたりするので、どんな仕事ができるかイメージしやすくなるはずです。

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SEになるためのお勧め志望動機!

では、SEの志望動機としては具体的にどのようなものがあるのでしょうか?一般的によく使われるものをご紹介します。

最新の技術に興味がある!

SEには、常に最新の技術動向に目を配り、取り入れる姿勢や努力が不可欠です。最近ですと、AIやブロックチェーンと言った、社会の仕組みそのものを変えてしまえるような技術が生まれました。

そういった技術を現実のシステムで応用するのはSEの役割です。そのための技術力や探究心がある方はSEにうってつけです。

工学部出身の方はすでに大学でものづくりの経験があると思うので、IT技術への興味を実際の経験と絡めると良い志望動機になります。

社会を支えるシステム作りをしたい!

近年のめざましいITの発展で、ありとあらゆるモノやサービスがシステムによって動いています。レストランやホテルの予約システムや鉄道の運行システム、銀行の電子決済システムなど....。我々の生活になくてはならないものばかりです。

よく新聞などで「○○銀行のシステムが停止し、取引が一時中断」などの記事を見ます。システムを開発したり維持するSEの役割も、日々重要さを増しています。

SEはシステム作りを通して社会に貢献することができます。社会的に意義のある仕事が求められるので社会貢献をしたい方にSEはおすすめです。

プロジェクトを動かすリーダーシップを発揮したい!

SEにはコミュニケーション能力が求められます。そして、コミュニケーション能力が最も発揮できるポジションはプロジェクトリーダーです。

プロジェクトリーダーは技術力も必要ですが、お客さんとのやりとりからメンバーへの作業割り振りなど、何よりもコミュニケーション能力が求められます。

人と協力して何かを成し遂げたい方にとっては、ベストな志望動機になりえるでしょう。学生時代のバイトやサークルなどで、チームメンバーと協力して何かを成し遂げた経験と絡めるといいでしょう。

ITサービス業界内定者のES集

最後に

SEとひとことで言ってもその仕事内容は多岐に渡ります。まずは自分がどんな仕事に挑戦したい or 向いているかを見極め、志望動機を固めていくことです。

どの業界(金融、公共、産業系、インフラ系など)の仕事をしたいのか、あるいはどの役割(上流工程、下流工程)の仕事をしたいかでまずは絞ってみるといいでしょう。そのためにも、アンテナを高くして情報収集をすることが大切です。


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