自己PRとガクチカの違いは?それぞれの書き方と内容がかぶる場合の対策

自己PRとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、どちらもメジャーな就活用語です。しかし両者の違いが分からない、内容がかぶってしまうという声がよく聞かれます。この記事では自己PRとガクチカの違い、それぞれの書き方、内容がかぶってしまった際どうするべきかをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

目次

自己PRとガクチカの違い

違いをしっかり把握していないと、内容の差別化をするのも難しいので、きちんと把握するようにしましょう。

自己PRは長所を知る質問

企業が就活生に自己PRをお願いする際の意図は、各自が現時点でもっている強みや長所を知りたいということです。自己PRをする際は、自分が企業に入った後にどのようなメリットをもたらせるのかに重きをおいて話すのがポイントです。

ガクチカは問題への向き合い方を知る質問

ガクチカは、あなたが学生時代にどのようなことにのめりこみ、どのような問題にぶつかって、どうやってそれを乗り越えたかを知るための質問です。入社した後もピンチに立ち向かわなくてはいけない場面が沢山あるので、問題にぶつかった際にどのように向き合うことができるのかをメインに答えるのが大切です。

自己PRの書き方

自己PRではいかに自分の持つ強みをアピールできるかが大切です。企業があなたを入社させたいと思えるような、効果的なアピールをしましょう

自分の特性が企業でどう活かせるか伝える

自分の持っている特性が、企業で仕事をこなしていく上でどのように活かせるのかというビジョンを伝えられると、企業側もイメージがしやすくなり、自分の長所を上手くPRできます。

【例】
〇〇の業務をする上で、私の複数人の意見をまとめるのが得意だという長所によって、より業務を円滑にできると考えています。

具体的な実績を含めると◎

強みを発揮した具体的な実績やエピソードを含めると、説得力が高まります。

【例】
大学の学祭でサークルの模擬店を出すことになったのですが、なかなか案がまとまらなかった時に私が話し合いを先導して企画を形にし、学祭当日は売り上げ1位を取ることができました。

自分の特性とあげた成果のつながりを明らかにする

自分の特性がどう成果に貢献したかを明らかにすると、しっかり自己分析していることをアピールできます。

【例】
企画を早い段階で形にできたので、商品の質を上げるための時間が沢山取れたため、売り上げ1位の結果に繋げられたと思っています。

ガクチカの書き方

ガクチカを伝える際には、どのような努力ができて、困難に陥った時どのようにして解決するのかを的確に伝えるのが重要です。大きく分けると、「努力の過程」「問題解決のための行動」「困難を越えて得たもの」の3つのピースになるので、1つずつ書き方を解説していきます。

努力の過程であった困難を含める

まずどのような努力をしたのかを述べるのですが、ここでのポイントはその過程で自分が直面した困難を含めることです。どういった困難に直面したかをしっかり説明することで、その後に述べる問題解決のための行動がどのような過程の中で取られたものなのかが伝わりやすくなります。

困難を乗り越えるためにした工夫を書く

どのような困難に遭ったのかを説明できたら、それを乗り越えるために自分が取った行動を書きましょう。この部分がガクチカで最も重視される箇所なので、なるべく詳細に書くことを意識してください。

書くべきポイントとしては、どのような工夫をしたのか、どうしてその解決法を思い至ったのか、を具体的に書きましょう。自分が困難に直面した際の考え方が読み手に伝わるかどうかを念頭に置きながら書くのも大切です。

困難を乗り越えて得たものや学んだことを書く

最後に、困難を乗り越えたことで何を得られたのか、学べたのかを書きましょう。この部分を書く際の注意点としては、学んだことを入社後に活かせることをアピールするということがあります。

入社後に学生時代に得た経験をどう活かせるかのビジョンを伝えることで、自分への理解はもちろん企業に対する理解の深さも示すことができます。少し難易度が高い部分ですが、その分企業からの評価も高まるので、的確なビジョンを伝えられるようにしましょう。

自己PRとガクチカの内容がかぶったら

この項目では自己PRとガクチカの内容がかぶってしまった際どうするべきかについてまとめているので、両者の差別化をしたい人は参考にしてください。

かぶっても問題ないケースもある

使用しているエピソードが違う、アピールしたい特性が違っているなど、かぶっている内容が多すぎない場合は問題ありません。同じことを軸にしながら、2つの事をアピールできるというのは、アピールの仕方として効果的だとして評価される場合もあります。

かぶっている部分があったとしても、2つの間に印象の違いが出せるというなら問題視する必要はありません。自分の使いたいエピソードや特性を見極め、似た内容でも印象の差別化が可能かを見極めましょう。

伝え方を変える

似通った内容でも、伝え方を変えると印象をガラッと変えることができる場合もあります。自己PRとガクチカの場合は、PREP法とSTAR法を使い分けて印象を変えるのがおすすめです。

PREP法は、話をP(Point:結論)、R(Reason:理由)、E(Example:具体例)、P(Point:結論)、の4つに分けて構築していく手法です。自分の長所を結論に据えると、最初と最後の2回長所をアピールできるので、とにかく長所を強く押し出したい自己PRに使うのに適しています。

STAR法は、話をS(Situation:状況)、T(Task:課題)、A(Action:行動)、R(Result:結果)に分ける構成です。ガクチカに含めたい要素を網羅しているので、ガクチカを答える際にはこちらの構成がおすすめです。

最後に

自己PRもガクチカも、選考においてとても重要視される質問です。2つの違いや答え方のコツを理解しているかどうかで、評価に大きく影響が出ます。似た部分もあり、内容がかぶってしまうこともあるので、アピールポイントやエピソード、構成を変えるなどして差別化しましょう。


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