大学で卒論を書かない選択肢はあるの?卒論を書かないメリット・デメリット

卒論を書くべきか、書かなくてもいいのか、悩む学生は多いです。大学によっては卒論が卒業条件とされていることもあり、決める余地がないこともあるかもしれません。

本記事では、卒論を書かない選択肢はあるのか、卒論を書かないメリット・デメリットをお伝えします。

卒論
目次

卒論を書かないと後悔する?

卒論とは

そもそも卒論とは何を指しているのでしょうか。卒論は、「卒業論文」を略した言葉です。元をたどれば言葉通り、大学を卒業するにあたって提出する研究成果の論文です。

一般的には大学に所属する最終学年の学生が、卒業前の一年間を通して行う研究と考えられていますが、学年にとらわれず4年間の集大成として作成されることもあるようです。

卒論を書かないと就活で不利になる?

「卒論を書かないと就活で不利になるのでは?」と不安に思うかもしれませんが、卒論を書いていないからといって就活で不利になることはありません。

就活の面接では、「どうして卒論を書かなかったの?」と理由を聞かれることもあるかもしれません。その時は「面倒だったから」「書きたくなかったから」という後ろ向きな理由でなく、「他にやりたいことがあったから」など前向きで説得力のある理由を言えるようにしておきましょう。

卒論書かない学生はどんな学生か

卒論を書かない、書く必要のない学生は、どんな学生なのでしょうか。

卒業条件に含まれていない

ほとんどの場合が、卒論を求められるのはゼミによるものです。一方で、大学が卒業条件として必須にしていることもあります。そのため、大学により提出が義務付けられていない学生はここにあたります。

卒論が実施内容に組み込まれていないゼミを選べば、卒論を書かずに大学生活を終えることができますね。

ゼミに入っていない

ゼミに入らない限り、大抵は卒論を書く必要はありません。先述した通り、大学が必修単位として規定していることは少なく、多くがゼミ活動のまとめとして課題にされるからです。

確認しておくべきこととして、卒論が卒業要件とされていないか、学部の規則面でゼミに所属しなくても良いのか、の2点がありますね。

ゼミで卒論が課されていない

ゼミに所属していても、卒論を書かなくても良いことがあります。ゼミのカリキュラムや条件に含まれていなければ、卒論を書く必要はありません。ゼミ選びの際に、研究室のHPや教授・ゼミ員から情報収集をすれば、卒論提出の有無を知ることは可能です。

卒論を書かないことのメリット

卒論を書かないことのメリットを見ていきます。

成績への不安が少ない

一つ目に、成績への不安が少ないことが挙げられます。卒論が必修単位となっていたり、ゼミの活動内容になっていたりすると、低評価への不安が付いて回るからです。

必修単位である場合、卒業できるかどうかが掛かっていますし、ゼミの一環であるにしても単位の取得や、引いては卒業の可否に関わるでしょう。

卒論がなければ、授業の出席や試験・レポートの対策が徹底のみで、成績に繋げられますよね。

時間ができる

二つ目に、時間ができることがあります。卒論はテーマ設定から、構成、動機付け、下調べ、情報源・文献の決定、作成プロセスの策定、着地の設定など、やるべきことが山ほどあります。

例えばテーマ設定において、明瞭な意図を持たずにあやふやなまま進めてしまった場合、一から作成し直す必要性が出てくることもあるのです。

また卒論の平均的な文字数が2万文字という点からも、中身の執筆に時間がかかることは言うまでもありません。

就活に専念できる

三つ目に、就活に専念できると言えます。上記のことを総合的に考えると、卒論は時間がかかることに加えて、精神的な負担が大きくかかります。卒論と就職活動は時期が被り、卒論作成の負荷は少なからず就活に影響するでしょう。

就職活動も同じく、精神的にも体力的にも追い詰められる活動であり、両者を両立させることに多くの就活生が苦戦しています。就活(または卒論)に手が回らなかったということがないように、自分のキャパと相談して決めましょう。

卒論を書かないことのデメリット

卒論を書かないことのデメリットもあります。

学問にのめり込む機会を逃す

一つ目に、学問にのめり込む機会を逃すことがあります。大学時代に、講義を真剣に受けてきたと言い切れる方は少ないのではないでしょうか。

せっかく大学に入学したにも関わらず、自分が何を学んできたのか、どんな分野に精通しているのか、しっかりと説明できる学生はあまりいません。

卒論作成・研究は、人生で最後の勉学に励む期間になり得るかもしれません。興味のある専門領域がある学生は、最後のチャンスとして取り組んでみるのもいいでしょう。

卒論を書き終えた後の達成感を味わえない

二つ目に、卒論完成後の達成感を味わえないことが挙げられます。

卒論は、何を研究するかというテーマ選びから、参考にする文献探し、執筆の段取り・ペースの事前準備、構成への肉付け、合間に中間発表、書き直しや修正、最終的な発表と、大変骨の折れる作業が続きます。ただしその分、やり遂げた時の達成感は素晴らしいものです。

卒論を書かないと辛い作業を逃れられる分、その達成感は味わえないことになりますね。

就活におけるネタが一つ減る

三つ目に、就活に使えるネタが一つ減ることが考えられます。就活中に学問について問われたときに、卒論のエピソードを取り上げられないのはデメリットの一つと言えるでしょう。

就職活動中は、「大学時代に頑張ったこと」を問われる場面が多くあります。サークル・部活動やアルバイト、その他課外活動などで熱中したことがあるならさほど問題はないかもしれませんが、一生懸命に行ってきたことが特にない学生は卒論も書かないとなると話せることがなくなってしまうでしょう。

卒論を書かないことのデメリットを補う方法を紹介

卒論を書かないことで生じるデメリットは確かにありますが、致命的なデメリットというわけではありません。ここでは卒論を書かないことのデメリットを、卒論以外で補う方法をご紹介します。

専門分野について自分なりに極める

卒論を書かなければ、自分の専門分野についてしっかりと研究したことにならないわけではありません。「自分なりに精一杯勉強した」「この分野について納得いくまで研究した」と胸を張って言えるなら、それで十分です。

学問を追求する方法は論文作成だけではないので、自分なりの勉強や研究をしてまとめてみるのも面白いかもしれません。

達成感を得られる取り組みを行う

大学時代に達成感を得られる活動は、卒論作成だけではありません。部活やボランティア活動、留学など、自分のやりたいことや興味のあることにチャレンジすれば達成感を得ることはいくらでもできます。

「とくにやりたいことはないけど何か達成感が得られるようなことがしたい」と思うなら、卒論を書いてみるのもいいかもしれません。

就活でアピールできるインターンシップ経験を積む

インターンに参加しておくと、就活での自己PRなどで話すネタにも困りません。「勉強して学ぶよりも経験から学びたい」という方には、卒論を書くよりも実体験を積めるインターンの方が合っているでしょう。

学生のうちから企業のインターンシップに参加してビジネスについて学んだり、仕事を経験しておくと、入社後に即戦力となることができます。専門的な知識や勉強量よりも、実体験を重視する企業もあります。インターンの経験は就活で高く評価される経験の一つなのです。

就活でアピールする経験がない場合や、将来のことを見据えた経験を積みたいと考えているなら、インターンシップに参加してみるのがおすすめです。

最後に

卒論は書かない選択肢もありますが、書かないことで不利になる点もあります。どちらにせよ、各大学、学部・学科、ゼミによって制度が異なるため注意が必要です。

卒論を書くことは大変ですが、自分の探究心を突き詰められる機会でもあります。自分の作業容量や、忙しさなどと合わせて判断してみてくださいね。

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