大学院生は就活をいつから始めればいい?学部生との違いや院生の強みを活かす方法も紹介!

大学院生でも研究の道に進まずに、一般企業への就活を考える方も少なくありません。ただし、就活は学部生の就活とは異なる点があるため、よく確認してから就活を始めないとアピールが不十分になってしまうことも。

そこで今回は、大学院生が押さえておくべき就活スケジュールや学部生の就活との違いを解説します。また、大学院生が持つ強みを就活に活かす方法もご紹介しますので、就活に悩む大学院生はぜひご覧ください。

大学院生
目次

大学院生は就活をいつから始めればいい?

1年の夏からインターン等に参加

大学院1年目は学部生3年、大学院2年目は学部生4年と同じように就活を進めていくことになります。そのため、大学院生は1年の夏からインターンに参加していきましょう。

6月頃からインターンシップの募集が始まるため、人気のインターンに参加したい場合には、大学院に入ってすぐにエントリーシート作成や筆記試験対策などインターン選考に向けた準備を始める必要があります。

2年の春から企業研究・自己分析

大学院2年目の春ごろからは、就活に関する情報が解禁されます。企業情報を積極的に集めて、志望する業界・企業・職種を絞っていきましょう。

また、選考の第一歩となるエントリーシートには、志望動機や自己PRなどへの記入が求められるため、自分自身の性格や強みについても知っておかなければなりません。

家族や友人、研究室の同期や先輩から「自分はどんな人間か」を聴き取っておくと、第三者からは自分はどう映っているかを確認でき、面接の際にも生かすことができるでしょう。

2年の夏ごろより選考開始

大学院2年目の6月頃より、本選考が開始されます。髪型や身だしなみはもちろん、言葉遣いやマナーなどに問題がないか改めて確認しておきましょう。

学部生よりも年上になる分、基本的な部分が身についていないと「年齢の割に落ち着きがない」とネガティブな評価につながりやすくなります。

また、面接やグループディスカッションについても油断しすぎず、事前に練習をしておくと安心です。

大学院生だからこそ出来る「学校推薦」

有利に就活を進めることができる

大学院生ならではの就活方法として有名なのが「学校推薦」です。

学校推薦とは、企業が大学から優先的に採用する枠を設けており、そこに教授からの推薦を受けた就活生が応募して採用試験を受ける方法です。

一般的な就活よりも合格率が高いため、有利に就活を進められるのが大きな魅力となっています。

内定は断れないので注意!

学校推薦で得た原則として内定は断ることができないため、注意が必要です。

一般的な就活のように「志望度の高い企業から内定が出たから」と言って、学校推薦の内定を断ると推薦してくれた教授や大学に泥を塗ることになりますし、企業の信頼も壊してしまいます。

場合によっては教授らと共に企業に出向いて謝罪することが必要となることも。 行きたい企業がはっきりとある場合には、学校推薦の利用はおすすめできません。

学部生の就活との違いとは?

研究との両立がハード

大学院生は研究活動との両立がハードです。特に大学院2年目になると学会発表や修論などに必要な研究を進めていく必要があり、本選考と両立することが時間的にも体力的にも大変です。

「今、何を優先すべきか」を常に考え、細かな時間を上手に使いながら、スケジュールを管理していきましょう。また、時にはゆっくりと休みを取ることも大切です。

大学院に進学した理由を問われる

大学院生が一般企業を志望した際には、採用担当者から「なぜ大学院に進学したのか」を問われることがあります。
その際「就活したくない」「社会に出るのが怖い」というように、消極的な理由を答えてしまうと「嫌なことから逃げる人」というネガティブな印象を与えてしまいます。

「大学院に進学して〇〇を学びたかった/〇〇を得たかった」というように、ポジティブな言葉で説明するようにしましょう。

大学院生の就活のポイント

企業の志望理由を明確にしておく

大学院は専門的な学びを深めることが目指されます。そのため、大学院生が一般企業を志望すると「なぜ専門性を生かせない我が社を志望しているのか」という質問に出会う場合があります。

大学院で専門性を深めるよりも、その企業で働く道を選びたいと思う理由をはっきりと話せるように準備しておきましょう。

研究内容をわかりやすく伝える

大学院生の就活の面接では、研究内容について面接官から質問を受けることが多いです。研究内容についての質問では、専門知識がない人にも分かりやすく説明することが大切です。

分かりやすい説明ができるかどうか、説明能力や表現力などが見られています。大学院生は学部生に比べて発表の経験が多いため、高いプレゼン能力があって当然と思われているのでしっかりと準備をしておきましょう。

パワーポイントなどで、分かりやすい資料を作成しておくのもいいかもしれません。

研究内容を仕事でどういかすかも語れるように

研究内容の質問に答えるときは、研究内容を答えるだけでなく、研究内容を仕事でどういかすかということも伝えられるとベターです。

研究内容が直接その企業や仕事に関連がない場合は、研究で学んだことや思考プロセスを仕事にいかしたいというアピールでもいいでしょう。

志望企業や志望職種を限定しない

大学院生は志望する企業や職種を選ぶ際に、研究内容をいかせるかどうかを念頭に置くことが多いと思います。

確かに研究内容をいかせる分野を選べば、有利になる可能性も高く、効果的なアピールができるでしょう。しかし研究内容に縛られて、やりたいことを見失わないように注意してください。

必ずしも研究分野と関連のある業界や企業に就職する必要はありません。研究分野と異なる業界でも、研究内容やあなたの経験をいかすことができるかもしれません。

自分のやりたいことがあったり、仕事では別の分野にチャレンジしたいなら、専攻にとらわれず広い視野で考えてみるのがいいでしょう。

大学院生の強みを就活に活かす方法とは?

専門性の高さをアピールできる

大学院生だからこその強みとしては、何と言っても「専門性の高さ」です。メーカーや研究所など専門的な知識や技術が求められる仕事で、即戦力となりうるのは大きな強みとなります。

専門知識のない人に対しても、どんな研究を行ってきたか理解してもらえるように分かりやすく説明する練習をしておくと魅力的なアピールができるはずです。

問題解決能力や論理的思考力をアピールできる

大学院生は研究や論文執筆などの活動に取り組むため、学部生に比べて問題解決能力や論理的思考力を高める機会が多いと言えます。

それらのスキルは仕事をする上でも非常に役立ちますので、自己PRで積極的にアピールしていきましょう。また、グループディスカッションなどでも実際に問題解決能力や論理的思考力を生かしている姿を見せることも高い評価につながります。

最後に

大学院生は一般的な就活のほかに「学校推薦」という方法を取ることもできます。メリット・デメリットを理解した上でうまく活用すれば、忙しい大学院生でも効率よく就活を進めることができます。

また、大学院生は「なぜ大学院に進学したのか」と「なぜ我が社を志望しているのか」という2つの質問に対して、はっきりと答えられるように準備しておくことが大切です。


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