グループディスカッションでの役割を代表するものとして「ファシリテーター」があります。このファシリテーターは難しい役割である反面、うまくこなせれば企業から高い評価を得られることもあります。今回はファシリテーターの役割と、評価を得られる立ち回りについて解説します。

- ・ファシリテーターの役割とは
- ├話の方向性を示す
- ├話を引き出す
- ├話を深める
- └話をまとめる
- ・ファシリテーターとして評価される立ち回り
- ├「チーム」として成果を挙げるために貢献する
- └タイムマネジメントにも注意が必要
- ・まとめ
ファシリテーターの役割とは
ファシリテーター(facilitator)とは、日本語で「促進する人、円滑にする人」という意味の言葉です。就活のグループディスカッションでは、司会進行を担当します。それでは、ファシリテーターの4つの役割をご紹介します。
話の方向性を示す
グループディスカッションでは、話の方向性(=ゴール)をはっきりさせておく必要があります。例えば、「消費者の購買意欲を高める方法」を話し合う時でも、「ターゲットはリピーターか、まだ企業を知らない人たちか」
「購買意欲を高めるには既存商品のクオリティを上げるのか、広報に力を入れるのか」など様々な方向性があります。
グループが目指す方向性を定めないと、アイデアは出るものの、話を深めたり、まとめたりできません。そこで、ファシリテーターは「ゴール」を明確にするよう努め、話題が逸れたら軌道修正をするなどの役割を担います。
話を引き出す
ファシリテーターは、話を引き出すことも大切な役割です。あまり発言をしていない人に「Aさんはどんな考えをお持ちですか?」と問いかけたり、発言に対して「それは〇〇という点でメリットがありそうですね」とフィードバックしたりと、メンバーが発現しやすい環境を整えます。
仮に「ゴール」からずれた発言であっても「それは面白い意見ですね。〇〇の視点からはご意見ありますか?」など、肯定的に受け止めつつ、目指すべき「ゴール」に沿った意見を引き出すよう努めます。
話を深める
メンバーから出された話を深めるのも、ファシリテーターの仕事です。あるメンバーが、グループの中で固まりつつあったアイデアに対して「そのアイデアは実用的じゃないと思う」と反論した場合に「なぜBさんはそう思うのですか」「その理由をもう少し詳しく話していただけますか」と質問していくと、そのメンバーなりの考えが見えてきます。
もしかすると、他のメンバーは気づかなかったアイデアの穴に気づいているかもしれません。そのため、ファシリテーターは「この話は大事だ」と感じたら、全体の議論を止めても話を深めていく勇気が必要です。
話をまとめる
グループで話をしていると、話題やアイデアが飛び交い、「何について話していたか」を見失ってしまうことがあります。
ファシリテーターは「ここまで〇〇について話しました」「Cさんの意見は××、Dさんの意見は××ということでしたね」と、適宜「今どういう話をしたか」をまとめ、全体に共有します。ホワイトボードなどを使って図示する場合もあります。
ファシリテーターは全員の意見をふまえた上で、最終的な結論にまとめる役割も担います。
ファシリテーターとして評価される立ち回り
ここまでご紹介してきた通り、ファシリテーターはグループディスカッションの要ともいえる責任の大きな役割です。その分、うまく立ち回ることができれば、採用担当者の評価もぐんと高くなります。ファシリテーターとして高い評価を得られる立ち回り方についてご紹介します。
「チーム」として成果を挙げるために貢献する
グループディスカッションでは、個人ではなく「チーム」が最大限の成果を挙げることが重視されます。ファシリテーターはディスカッションの方向性やまとめを行う役割であるため、自分の意見を押し通していくことも可能ですが、自分ばかり目立とうとすると他のメンバーが話しづらい雰囲気になってしまい、チームとして協力し合うことが難しくなるかもしれません。
自分をアピールしないことに不安を感じるかもしれませんが、必要とあればチームのために自分を抑えられるのもファシリテーターの大切な役割ですし、チームに貢献する姿勢が伝わればきちんと評価されるはずです。
タイムマネジメントにも注意が必要
グループディスカッションでは決められた時間内に話し合いを実施し、結論まで導き出す必要があります。どれだけ話し合いが盛り上がっても、結論が出せなければ意味がないのです。そのため、「5分間はアイデアを出して、その後15分は話し合って…」とある程度、どの議論にどのくらい時間を使うか検討しておく必要があります。
ただし、1人で議論を進行しながら時間まで管理するのは大変なので、タイムキーパー役を決めて「あと5分です」など知らせてもらうと負担が軽減します。何でも1人で抱え込まず、必要があればチームのメンバーを頼ることもファシリテーターとして評価されるポイントです。
まとめ
ファシリテーターはグループディスカッションで司会進行を担当する人であり、次の4つの役割をこなします。
・話の方向性を示す
・話を引き出す
・話を深める
・話をまとめる
ファシリテーターとして評価されるためには、次の2点を押さえた立ち回りが必要となります。
・自分をアピールするよりも「チーム」として成果を挙げるために貢献する
・議論を盛り上げるだけでなくタイムマネジメントにも注意する
難しい役割である分、うまく立ち回れた場合には採用担当者から高い評価を得られます。 ぜひ積極的にチャレンジしてみてくださいね。
- 旅行業界内定者のガクチカ集 2025/7/4
- 【例文つき】インターン後のお礼メールは送るべき?いらない?書き方や返信方法も解説! 2025/7/4
- 就活でお団子ヘアはあり?企業に与える印象や作り方、NG例を解説 2025/7/4
- 【内定直結?】秋インターンはいつから?締切時期・夏との違い・授業との両立法を解説 2025/7/4
- 大学で卒論を書かない選択肢はあるの?卒論を書かないメリット・デメリット 2025/7/4
- インターンシップの目標設定について解説!書き方のポイントと例文 2025/7/4
- エントリーシート(ES)って改行した方がいいの?ESを作成するときに意識すべきポイント 2025/7/4
- リクルーター面談のお礼メールの書き方・タイミングは?好印象を与えるコツ 2025/7/4