ESで書く志望動機・自己PRの適切な文字数はどのくらい?

就活が始まって一番最初にぶつかる壁、それがエントリーシートだと思います。志望動機やら自己PRやら今まで全く考えたことのなかったことを考え、しかもそれを文章にまとめなければいけません。

いざ頑張って書こうと意気込んだは良いが全く思い浮かばなかったり、逆に長くなりすぎてしまったり…。「記入欄の何割ぐらいを埋めればいいのだろう?」と、適当な長さや文字数がわからず憂鬱になっている人も多いと思います。

志望動機や自己PRといった文章は、どのくらいの文字数で記入するのが適切なのでしょう?ここでは、ES(エントリーシート)や履歴書の志望動機・自己PRを書く際の適当な文字数や長さの目安について解説していきます。

ESで書く志望動機・自己PRの適切な文字数はどのくらい?
目次

志望動機・自己PRを書くときに意識すべきこと

理由やエピソードを盛り込む

志望動機や自己PRには必ず理由が必要です。そして自己PRにはさらに、PRポイントに対するエピソードも必要になってきます。この内容をまず考えなくてはいけません。 
「志望動機は〇〇です」という動機や「私は〇〇に自信があります」といった自己PRの後に、「大学時代〜をやっていて…。以上のことから私の〇〇というところが御社での仕事で活かせると考えています」というような形で理由とエピソードを盛り込んで構成できると非常に強いアピールになります。

適当な長さでまとめる

理由とエピソードをつらつらと書き連ねていくとかなりの文字数が必要になるうえ、読みづらい文章になってしまいます。履歴書やエントリーシートでは際限なく自己アピールをしてよいわけではありません。

文字数指定がなかったとしても、常識的な長さというのは存在します。履歴書やエントリーシートを書く際は、適当な長さで書くということを忘れないようにしましょう。

また具体的にしようとして、一文を長くしすぎないようにしましょう。文が長すぎると冗長になってしまい、何が言いたいかわからなくなってしまいます。長い文はどこか削れる箇所がないか読み直して確認すると良いです。

結論から書く

日本語は理由を先に書いて結論を最後に回す傾向がありますが、ESは最初に結論が分かるように書いた方が良いです。結論を最後に回してしまうと、最後まで何が言いたいのかわからない文章になることがあります。企業の採用担当者は何百枚ものESを読むので、わかりづらい・読みにくい文章は即落とされる場合もあります。
結論を最初に書くことで論理の筋道を立てて、読みやすい文章を書くように心がけましょう。

ESにおける志望動機・自己PRの文字数はどのくらい?

文章は、短すぎても長すぎてもいけません。では、どのくらいの文字数にすれば良いのでしょう?

文字数制限がある場合

文字数制限がある場合は、当たり前ですがその文字数制限に従います。この場合、制限文字数の8割以上の文字数になるように調整しましょう。

比較的多いのが400文字という指定ですが、この場合320文字以上は最低でも書くようにすることです。理想は360文字以上です。長すぎて400文字をオーバーしてしまうのはいけません。文字数制限は絶対に超えないよう注意しましょう。

自己PRなどでは、エピソードを入れるとついつい文字数が多くなってしまいがちです。文字数を意識して話をまとめ、制限文字数以内に収まるようにしましょう。

文字数制限がない場合

手書きのESは枠だけが設けられていて、文字数指定がない場合が多いです。文字数制限がない場合でも、長すぎたり短すぎたりする自己PRはいけません。この場合はまず枠の大きさを確認します。その枠内に記入できる文字数というのが基準になります。

ただし一つ注意しなくてはいけないのは、文字の大きさと文字間隔です。原稿用紙のように1文字1文字区切られているのであれば特に問題はないのですが、白紙の枠に記入する場合は、自分で文字の大きさや文字間隔も考える必要があります。これに関しては明確な基準はありませんが、「誰が見ても見やすい大きさで」記入しましょう。

枠がない自由スペースに書く場合

また文字数制限はないうえに枠も特に決まっていないというケースもあります。その場合はだいたい300文字から400文字程度でまとめましょう。

短すぎると思われる方もいるかもしれません。しかし担当者はかなりの数のエントリーシートをみます。それぞれ1000字も書いてあったらどうでしょう?長過ぎて読む気がなくなってしまう可能性があります。

採用担当者の負担を減らすため…ではないのですが、短く簡潔に、好印象を与えられる長さを目指しましょう。

悪印象を与える志望動機・自己PR

悪印象を与えてしまう、悪い志望動機・自己PRの書き方というのはどのようなものなのでしょうか?

短すぎる

400字と指定があるにもかかわらず100文字程度しか書いていなかったり、文字数指定がないからと1行しか書かなかったりというエントリーシートは、企業に対する入社意欲が薄いのではないかと思われてしまいます。

また具体的なエピソードなどがなく、つらつらと同じような内容を繰り返して文字数稼ぎをしているような志望動機・自己PRも良い印象を与えません。きちんと志望動機の場合は志望理由、自己PRの場合はアピールポイントに関するエピソードを盛り込んで書くようにしましょう。

長すぎる

指定文字数をオーバーしてしまったり、枠からはみ出してしまうような長い文章を書くと、文章をまとめる力がないとみなされてしまいます。

志望動機や自己PRは具体的なエピソードなどを盛り込んで記入するため、つい長くなりがちです。アピールしたい骨組みを基準に何度も文章の校正を行い、きちんと指定の文字数、枠内におさめるようにしましょう。

小さく読みづらい文字

指定の枠内におさまっていたとしても、文字サイズも文字間隔も小さくつめ込んだような書き方もいけません。企業の担当者は非常に沢山のエントリーシートを見ます。小さい読みづらい文字はそれだけで嫌気を誘う可能性があります。

具体的な文字サイズの基準があるわけではありませんが、「誰が見ても読みやすい文字の大きさ」を心がけるようにしましょう。

文法がおかしい

間違った日本語も減点対象となります。Wordの校正機能で修正することはできますが、「てにをは」などの助詞の間違いは検出されない場合があります。書き終わったら必ず自分で間違いがないか読み直して確認しましょう。

志望動機を書いたらチェックすべきこと

長さは適当か

志望動機や自己PRが書けたら、まずは長さをチェックします。制限文字数がある場合はオーバーしていないか確認しましょう。また指定文字数の8割が埋まっているかどうかも確認します。

「何文字以内」と指定されている場合はその文字数以内にまとめる必要がありますが、「何文字程度」と書かれている場合は、多少オーバーしても問題ありません。

結論と理由が明確か

結論と理由が明確になっていないと、文章に説得力がなくなってしまいます。結論が一文で簡潔に書かれているか、納得できる理由が書かれているかを意識しながら見直してみましょう。

スペースを埋めようとすると、同じようなことを繰り返し書いてしまうことがあります。重複している部分や無駄な部分はないかチェックして、くどい表現はなくしましょう。

誤字・脱字はないか

誤字や脱字があると文章が読みづらくなり、印象も悪くなります。漢字や言葉の使い方が間違っていないか、辞書で調べながらよく確認するようにします。間違いを見つけるためにも、書いた後は時間をおいて何度か読み返すようにしましょう。

読みづらい部分はないか

採用担当者の立場になり、客観的な視点でチェックすることも大切です。読みやすい文字の大きさになっているか、文字の間隔は適当か、文字の大きさがバラバラになっていないか。

家族や友人に読んでもらい、「文字の大きさは読みづらくないか」「わかりづらい部分はないか」など聞いてみるのもいいでしょう。

どうアピールする?ESの自己PR・ガクチカ例文集

最後に

いかがでしょうか。短すぎても長すぎてもいけないというのは非常に難しいことだとは思います。しかしそれは、今までそのような機会がなかったからに他なりません。 
私の知り合いの就活担当者などは「丁寧で見やすい文字で書いてくれるだけで好感が持てる。一方で小さい文字でダラダラととりとめのない話を書かれると何が言いたいの?ってなって面接でも何を聞いたらいいのかわからなくなる。そういう人は入社しても仕事ができなそう」と言っていました。

就活では、入社してからその人が自分の会社で活躍してくれそうか、業務をやっていけそうかを見られています。社会人になったら報告書などで文章をまとめなければいけない場面は沢山あります。当然短すぎても長すぎてもいけません。今後の予行練習だと思って、この機会に文章をまとめる力を身につけてください。


大学生・就活生イベントランキング


ES(エントリーシート)の書き方の記事一覧
大学生おすすめコンテンツ