ソニーミュージックに就職するには?新卒採用やインターンについて解説

ソニーミュージックはデジタルコンテンツやライブエンタメ、音楽ストリーミングなどを行う総合エンタテインメントカンパニーです。知名度もあり就活生に人気の就職先となっています。

ここでは、ソニーミュージックの職種や仕事内容、新卒採用情報、就職活動対策などについて解説します。

目次

ソニーミュージックとは

ソニーミュージックは宇多田ヒカル、日向坂46、米津玄師といった有名アーティストが所属するエンタメ企業です。1968年に設立され、東京都千代田区に本社を置いています。ソニーミュージックグループの代表的企業としてエンタテインメント分野において音楽を中心に多角的な事業を展開しています。

企業理念

ソニー全体の企業理念は、”「場」を使った新しいブランドコミュニケーションによりお客様に感動をお届けすること”です。これを実現させるためのコンセプトとして「3IN」があります。

Inviting(招く・誘う・誘惑する)
Inspiring(刺激・感動・鼓舞する)
Interweaving(織り込む・組み合わす・織り成す)

ソニーでは「自由でオープンなこと」「余裕があること」「好奇心を刺激すること」「複数の価値観が組み合わされていること」がビジネスにおいて重視されています。

事業領域

ソニーミュージックグループには、「アーティスト&ミュージック」「ビジュアル&キャラクター」「エンタテインメントソリューション」の3つの事業セグメントがあります。

アーティスト&ミュージック
所属タレント、アーティストの活動をプロデュースする事業で、音楽に関する様々なビジネスを行っています。主な業務は、レコードレーベル事業、音楽出版事業、マーケティング事業などです。

ビジュアル&キャラクター
アニメやキャラクターに関する商品企画を行う事業です。主にアニメ関連事業、トータルマーケティングを行うライセンス事業があります。

エンタテインメントソリューション
コンサート会場の運営やイベントの企画、グッズの企画から販売までさまざまなソリューションを提供する事業です。エンタテインメント業界の裏方的な仕事を担っています。

従業員数・平均年収

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントはソニーミュージックグループの中心的な企業です。2023年12月時点での公式ホームページでは、ソニーミュージックグループ全体の従業員数は、約3700名となっています。

ソニーミュージックとしての年俸は公開されていませんが、ソニーグループ株式会社の有価証券報告書によると、2022年3月31日時点での年間平均給与は約1084万円(賞与及び基準外賃金を含む)となっています。

参考:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/r3_q4.pdf

職種

ソニーミュージックの職種はとても多いです。以下で概要を記していますが、詳しい業務内容は公式HPやイベントで確認するようにしましょう。

A&R:製品の企画から販売までを取り仕切る司令塔的存在です。
プロモーター:アーティストや作品を売り込むためのマーケティングプランを構築します。
デジタルマーケティングディレクター:デジタルコンテンツにおけるマーケティングを行います。
タレントマネージャー:タレントのスケジュール管理などのサポートを行います。
マーケットアナリスト:アーティストごとにデータから販促プランやブランド戦略を提案します。
ECマネージャー:ファンクラブサイトなどで独自の特典やイベントの企画・運営といったマーケティングを行います。独自の特典やイベントの企画・運営も行います。
プロダクトコーディネーター:パッケージやグッズ、ノベルティなどさまざまな作品をコーディネートします。
キャラクタービジネスクリエイター:キャラクターのブランディングやマーケティングプランの立案、企画に加えてオリジナルキャラクターの制作なども行います。
ファンコミュニティプランナー:ファン目線のマーケティングを考える業務です。タレントとファンを繋ぐ役目を果たします。
グッズクリエイター:グッズの企画開発から販売までの全てに携わります。
アニメーションプランナー:アニメや劇場版作品の企画から配信、プロモーションまで全ての業務を行います。
ゲームビジネスプランナー:スマートフォン向けゲームアプリの一連の業務を行います。
イベントオーガナイザー:イベントに関する全てに携わります。ライブや展示会だけでなく記者会見も含まれます。
デザイナー:エンタテイメント関連の作品やHP、家電、店頭におく宣伝グッズまで様々なデザインを担当します。
グローバルプランナー:日本のエンタテインメントを世界に広めるために、世界中のソニーミュージックと協力して海外におけるすべてのマーケティングを行います。
システムエンジニア:グループ内の業務アプリケーションの企画から運用までを社会ITベンダーと協力して行います。
リーガルプロフェショナル:法律面から支え新規開拓を行います。楽曲やビジネスの権利に関する業務を担っています。
ライセンススーパーバイザー:コンテンツの国内外におけるライセンス関連の業務を行います。認知してもらうための戦略を立て、イベント化やタイアップなども行います。
アカウンティングアドバイザー:経理・財務を行います。
HRコンサルタント:社員の採用や社員研修、給与、福利厚生に関わる業務を行います。

ソニーミュージックの採用の特徴

服装自由

ソニーミュージックの採用で特徴的なのが、「自由な服装での面接」です。例年のソニーミュージックの会社説明会や面接では服装の指定がありません。私服が指定されるわけではないので、もちろんスーツでの参加も可能です。

学生にリラックスしてほしという思いから堅苦しいスーツでなく私服での来場を促す企業は少なくありませんが、ソニーミュージックの場合は少し違います。学生の「個性」を重視しているため、趣味や趣向、自己表現などを見たいという意図が強いです。

社員の方も私服で面接に参加するため、スーツの面接官はほとんど見かけません。ソニーミュージックの面接では、就活にふさわしいとされる「オフィスカジュアル」ではなく、本当に好きな服装や自分らしい服装で行くのがいいでしょう。

ユニークなエントリー方法

もう一つソニーミュージックの採用で特徴的なのが、エントリー方法です。「エントリーシート」や「エントリームービー」を提出したり、エントリーパフォーマンスを選択することも可能です。

文章や文字では自分の個性を十分にアピールできないと考えている人には、「エントリームービー」や「エントリーパフォーマンス」がおすすめです。

ただし、エントリーパフォーマンスの場合には、採用のハードルは高くなります。エントリーシートやエントリームービーのように作成の手間がかからない分、厳しい基準で判断されるとのことなので覚悟して臨みましょう。

ソニーミュージックの就活で注意すべきポイント

ただのファンではダメ

「とにかく音楽が好き」「ソニーミュージックのアーティストの熱狂的なファンです!」など、「好き」を志望理由としてあげる就活生は多いです。しかし好きという気持ちだけでは不十分で、しっかり「仕事」として考えている姿勢がなければ採用にはつながりません。

好きな音楽やアーティストについて熱く語れるのはもちろんプラスですが、それを仕事として捉えていて、自分なら企業にどんな貢献ができるかということをしっかりアピールできるよう準備しておくといいでしょう。

「優秀さ」よりも「自分らしさ」をアピール

エンターテイメント企業らしく、ソニーミュージックは個性的な人材を求めています。どこかで聞いたことのあるような志望動機や自己PRは、つまらないと思われてしまう可能性が高いです。

常識のある優等生タイプよりも、ちょっと変わっていても、周囲の人に刺激を与えるような個性のある人が評価される傾向にあります。

「優秀でなければいけない」「明るくないといけない」と言った、「ねばならない」はいったん忘れましょう。弱点も含めて自分らしさを隠さず、むしろ強みとしてアピールしていくと吉と出る可能性が高いです。

臨機応変に対応できる柔軟さも必要

ソニーミュージックの面接では、他の企業ではあまり聞かれないような変わった質問やめずらしい質問をされることも多いです。答えが準備できていなくても、焦らずに臨機応変に対応しましょう。

普段から様々なジャンルの話題にアンテナを立てて、面白そうな話やテーマの引き出しを増やしておくのがいいでしょう。予想していなかった質問にもスムーズに答えられるような、臨機応変に対応できるアドリブ力も必要です。

ソニーミュージックの新卒採用

応募条件

ソニーミュージックグループではグループ一括採用を行っており、配属先に関しては採用後に本人の適性と希望を考慮した上で決定されます。

ソニーミュージックグループ新卒採用には、次の2つを満たす方が応募可能です。

①1996年4月2日以降生まれの方
②2023年3月までに大学(大学院を含む)・短大・専門学校(2年制以上)を卒業見込みの方、または既卒の方で職歴(アルバイトは除く)のない方

待遇

ソニーミュージックグループは年俸制となっており、初任給は次のようになっています。

【初任給】
大卒・大学院了 年俸385万円+業績賞与 (平均415万円)
短大・専門卒 年俸360万円+業績賞与 (平均390万円)
※業績賞与とは会社業績により支給されることがあるものです。

【休日】
週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、時短特別休日(2022年 年間所定休日数130日)
【休暇】
年次有給休暇(入社初年度15日付与)
リフレッシュホリデー制度あり
産前産後休暇、育児休職、介護休職ほか休職制度あり

参考:https://saiyo.sme.co.jp/graduate/23/

選考フロー

ソニーミュージックではエントリー方法が2つ用意されています。

・エントリームービー:指定されたテーマで自身でムービーを撮影
・エントリーシート:一般的なエントリーシートの提出

エントリー後の選考フローは以下の通りです。

筆記テスト → 1次面接 → 2次面接 → 最終面接

就活本選考体験記によると筆記テストは玉手箱やspiではなく瞬発性の問われる独自のもので2時間程度行われるようです。

エントリー方法・面接の質問の特徴

ESでは次のような質問がされます。

・果たしたい野望について
・大学で勉学面で力を入れたこと
・大学で勉学以外に力を入れたこと
・自身を表すハッシュタグ三つ

面接で特徴的なのは全てグループ面接であるというところです。定番の質問よりも、雑談の中で他の学生のファッションチェックなど予期しない質問が聞かれることが多いようです。

ソニーミュージックの就職活動対策

OB訪問や合同説明会で情報を得る

ソニーミュージックは他社と比べて情報を得る機会が少なくなっています。OB訪問や合同説明会のチャンスを逃さないようにしましょう。またソニーミュージックは事業内容が幅広いため、事業内容の深い理解も重要です。表面的な理解に留まらず、リアルな社員の声からより深い企業研究を進めましょう。

個性を自己分析する

エンタテインメントを扱う企業のため、個性が重視される傾向があります。模範解答を目指すのではなく、自由な発想で自分の個性をアピールしましょう。そのためには細かい自己分析が重要です。いつエンタテインメントに興味を持ったのか、何がきっかけになったのか業界に即して分析するのも有効です。

インターンに参加する

ソニーミュージックはインターンシップを実施しているので、就職を目指しているならぜひ参加しましょう。2022年9月に実施されたインターンシップは5日間のプログラムで、内容は次のようにホームページに記載されています。

職種研究:事業説明、パネルディスカッション
実地体験:施設見学
職務体験:グループ演習

各事業部門の現役社員による事業説明、若手社員によるパネルディスカッションなどで、ソニーミュージックの事業内容について理解が深められます。レコーディングスタジオやライブハウスの見学もあり、ソニーミュージックの事業テーマを扱うグループワークでは、実際の仕事を擬似体験できます。

最後に

ソニーミュージックの選考やエントリー方法は、他の企業と異なる点も多いため、事前のリサーチや準備はできるだけ早く始めることをおすすめします。インターンシップに参加して企業理解を深めることで、志望動機や自己PRも作成しやすくなるでしょう。

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