NHK(日本放送協会)は公共放送を行う特殊法人です。放送法に基づく特殊法人として1950年に設立されました。NHKに就職するためには徹底的な企業研究が必須です。この記事では企業情報から就職活動対策まで解説します。
- ・NHKとは
- ├NHKの企業理念
- ├事業セグメント
- └従業員数・平均年収
- ・NHKの就職活動情報
- ├NHKの応募コース
- └NHKの選考フロー
- ・NHKの就職活動対策
- ├新聞の読み込みとニュースのピックアップを行う
- └インターンで企業研究を行う
- ・最後に
NHKとは
日本放送協会、通称NHKは放送法に基づく特殊法人として1950年に設立されており、放送センター本部は東京都渋谷区にあります。企業ではなく政府から独立し公共放送事業体となっています。
他のテレビ局とは違った学校放送番組や福祉番組では、視聴率だけにとらわれない公共放送だからこそできる番組づくりを強みとしています。
NHKの企業理念
NHKの場合、企業の経営理念にあたるものは「放送法」に明記され、「公共の福祉のために」「あ まねく」「豊かで良い放送」「不偏不党」「公平・公正」など、求められる価値観や行動指針が法の 中に示されています。
事業セグメント
NHKの目的は放送法において、以下のように定められています。
《第15条》《目的》
協会は、公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送番組による国内基幹放送を行うとともに、放送及びその受信の進歩発達に必要な業務を行い、あわせて国際放送及び協会国際衛星放送を行うことを目的とする。
この記述の通り、NHKでは「国内放送(総合テレビ Eテレ BS1 BSプレミアム BS4K・8K ラジオ第1・第2 FM)」「放送と受信の進歩発達に必要な調査研究」「国際放送」を事業内容としています。
従業員数・平均年収
NHKの概要(https://www.nhk.or.jp/info/about/summary.html)によると、2019年度のNHKの職員数は1万333人となっています。
NHKは公共放送であるため、職員の給与規定は役職員の報酬・給与等の支給基準(https://www.nhk.or.jp/info/pr/kyuyo/)によって公開されています。特に一般職員の給与については「職員の給与等の支給の基準」(https://www.nhk.or.jp/info/pr/kyuyo/assets/pdf/kijyun-syokuin.pdf)から詳細を確認できます。
NHKの規定では「基準賃金、基準外賃金、諸手当(家族手当、赴任手当)」からなる給与について細かく定められています。ここから平均年収を算出するのは難しいため、NHKの公式サイトから大卒モデル年収を紹介します。
30歳:530万円
35歳:661万円 *2020年度
国税庁の令和2年民間給与実態統計調査結果によると、正社員の平均年収は433万円のためいずれも一般的な企業に比べて極めて高い金額です。
NHKの就職活動情報
NHKの就活で役立つ応募コースと選考フローに関する情報を紹介します。
NHKの応募コース
NHKでは全国・海外に転勤の可能性がある「全国職員」、特定の都道府県を基本とする「地域職員」、デジタルサービスを担う部署を基本とする「デジタル職員」の3つの募集があります。
NHKの選考フロー
NHK【内定者のES(エントリーシート)&本選考レポート】(https://internshipguide.jp/columns/view/ES2017-nhk1)によると、選考フローは以下の通りです。
【ES(エントリーシート)・WEBテスト→一次面接→筆記試験→二次面接→2.5次面接→最終面接】
ES(エントリーシート)の項目
あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事(第1希望業務:記者職)を具体的に述べてください。
「NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてください。(番組の感想・批評などでも結構です)
学生時代に取り組んだことについて述べてください。
最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。
NHKの就職活動対策
人気企業であるNHKの就職はかなり難易度が高いです。そんなNHKで内定を得るために実践すべきおすすめの就活対策をご紹介します。
新聞の読み込みとニュースのピックアップを行う
内定者の選考レポート(https://internshipguide.jp/columns/view/ES2017-nhk1)によると、特に記者職では筆記試験や面接などで社会問題を問われることが多いとのことでした。また、ニュースを知っているだけでなくなぜその問題が起きているのか、背景を掘り下げる思考力が必要です。毎日ニュースに触れておくようにしましょう。
インターンで企業研究を行う
NHKのインターンシップ体験談(https://internshipguide.jp/columns/view/intern-report-nhk)によると、大学3年の9月に行われたインターンでは新人ディレクターの一日の仕事内容の紹介を行ったり、アナウンサーがディレクターや営業職の職員にインタビューして仕事内容を紹介するなど企業研究に繋がる内容ということでした。NHKはマスコミの中でも特殊なのでイベントを通して理解を深めると良いでしょう。
最後に
NHK(日本放送協会)は公共放送を行う特殊法人です。就職するためには社会問題の知識や業務理解が求められます。インターンやイベントに参加して企業研究を進めましょう。
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