就活のESや面接では「会社に貢献できること」を聞かれることがあります。「どんな貢献ができるかわからない」と悩んでいる就活生も多いでしょう。ここでは回答のコツや回答例文、注意すべきポイントなどについて解説します。
- ・なぜ「会社に貢献できること」を聞くのか
- ├志望度の高さを見極めたい
- ├仕事に対する意識が知りたい
- └ミスマッチを避けたい
- ・「会社に貢献できること」を答えるには
- ├企業研究で会社の現状を知る
- ├自己分析で自分のスキルや強みを知る
- ├働いている人の話を聞く
- └インターンに参加する
- ・「会社に貢献できること」をうまく伝えるコツ
- ├貢献できることを具体的に伝える
- ├エピソードを盛り込む
- └入社後のプランを伝える
- ・【例文】会社に貢献できることの答え方
- ├例①サークルでの実績をもとに事務で貢献できることをアピール
- └例②ボランティア経験をもとに営業で貢献できることをアピール
- ・会社に貢献できることを伝える時の注意点
- ├企業のニーズを意識しているか
- ├実現可能かどうか
- └要点が明確になっているか
- ・まとめ
なぜ「会社に貢献できること」を聞くのか
志望度の高さを見極めたい
「会社に貢献できること」に答えるには、企業についてリサーチし事業内容や業務について理解しておく必要があります。企業研究をどのくらい熱心にしているかで、企業への熱意や志望度をある程度予測しようという意図があるのです。
企業についてよく調べている学生は志望度が高いという印象を与えますし、企業や業務について理解度が高ければそれだけミスマッチも少ないと考えられます。
仕事に対する意識が知りたい
企業は受け身で与えられることだけを望む社員よりも、会社に貢献しようと能動的に動いてくれる社員を求めています。会社に貢献できることを聞くことで、どれだけ「貢献しよう」という意思があるかを見極めようとしているのです。
「会社に与えてもらおう」という考えではなく、「会社に貢献したい!」という意思や姿勢が伝わる内容にするといいでしょう。
ミスマッチを避けたい
その学生が実際に自社で活躍できるかを見極めたいという意図もあります。会社が求めていることと、学生の希望が一致しないこともあるためです。
入社してから「思っていたのと違った」と思うことのないよう、入社前にマッチングを確認しておくことは大切なことです。ミスマッチを防ぐためにも、貢献したいことは正直に伝えましょう。
「会社に貢献できること」を答えるには
企業研究で会社の現状を知る
「会社に貢献できること」を見つけるには、企業研究が必要です。企業の基本情報や概要だけでなく、事業内容や力を入れている分野など、詳細にリサーチするほど、貢献できることも見つけやすくなります。
企業の経営方針や理念を知ることは、会社の方向性を知るのに役立ちます。同じ方向を向きながら貢献できることを考えてみてください。
自己分析で自分のスキルや強みを知る
自分自身に何が出来るかが分からないと、「貢献できること」は伝えられません。自己分析を通して、自分のスキルや強みを確認することも大切です。
自分で認識している強みはもちろん、家族や友人など身近な人からの評価も役立ちます。無料で自分の性格や適職を診断できるサイトもたくさんあるので参考にするのもいいでしょう。
働いている人の話を聞く
企業の方向性や業務内容などは、できるだけ詳細に調べましょう。採用担当者は「そこまで調べてくれたのか」と嬉しくなりますし、貢献できるポイントも見つけやすくなります。
企業のことをよく知るには、会社説明会やOB・OG訪問などで、実際に働いている人に話を聞いてみるのがいいでしょう。ホームページの情報だけではわからないことが見えてくるかもしれません。
インターンに参加する
企業について理解を深めるには、インターンシップに参加するのが一番です。志望企業がインターンを募集していない場合は、同じ業界の企業が実施しているインターンでも構いません。志望企業ではなくても、業界や仕事内容の理解には役立ちます。
企業で仕事を体験することで、「その業界で活躍している人はどんな人か」「どんな人が求められているか」も見えてくるでしょう。自分が貢献できそうな仕事もイメージしやすくなります。
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「会社に貢献できること」をうまく伝えるコツ
貢献できることを具体的に伝える
「コツコツと丁寧に取り組むことが得意なのでその長所を御社でいかしたいです」と伝えても漠然としているため、もっと具体的に説明する必要があります。
「何でもコツコツ丁寧に取り組むことが得意なため、正確性が求められる書類作成などで貢献したいです」というように示した方が企業も納得しやすいでしょう。
エピソードを盛り込む
どれだけ「貢献できる」と言っても、具体性がないと説得力にかけます。過去にスキルや強みをいかして活躍したエピソードがあれば、それを盛り込みましょう。
会社に貢献してくれそうだと思わせるには根拠が必要です。 具体的なエピソードを使って根拠を示すことで、会社に貢献できるという主張の説得力を高められるでしょう。
入社後のプランを伝える
1つの企業に入社すると短くても数年、長ければ数十年働き続けることになります。そのため、長期的な視野を持って貢献し続けることも大切です。
今持っているスキルで貢献できることを話すと共に、将来的にはどんなスキルを身につけて貢献していきたいかというプランを話せると、「自社で長く活躍してくれそうだ」と期待してもらうことができます。
【例文】会社に貢献できることの答え方
例①サークルでの実績をもとに事務で貢献できることをアピール
私は何事にも丁寧にコツコツと取り組むことが得意です。私は大学時代に所属していたサークルで、会計として予算や決算の管理を行い、最後までミスなく仕事をやりとげることができました。
細やかにミスなく取り組む能力は、御社の事務職でもいかすことができると考えています。入社後は事務処理の正確性はもちろん、お客様のニーズに合わせた対応力も身につけて活躍していきたいです。
例②ボランティア経験をもとに営業で貢献できることをアピール
私は相手の気持ちに寄り添って対応できる営業職として御社に貢献したいと考えています。
私は子どもたちに勉強を教えるボランティア活動に取り組んできました。無理に教えるのではなく「どうしてこの問題が苦手なんだろう」「どうすれば出来るようになるんだろう」と子どもたちの視点に立って考え続けることを大切にした結果、子どもたちから「勉強が楽しい」と言ってもらえるようになりました。
このように他者の視点に立って物事を考えることはお客様のニーズを満たす上でも必要であると思います。入社後は海外でも活躍できる人材に成長したいと考えています。
会社に貢献できることを伝える時の注意点
企業のニーズを意識しているか
「会社に貢献できること」を答えるには、企業のニーズを理解しておく必要があります。そして企業のニーズを意識して、貢献できることを考えてみましょう。
例えば既存顧客を大切にしたいと考えている企業に対し、「自分のコミュニケーション能力で新規顧客を獲得できる」と一生懸命にアピールしても、企業は魅力を感じてくれません。自分のコミュニケーション能力をアピールしたいなら、「コミュニケーション能力を生かして既存顧客の要望を細やかに聞き取ります」と伝えた方が効果的です。
実現可能かどうか
「会社でトップの成績をあげたいです!」「過去最高の売り上げを達成します」など、大きな目標を掲げすぎると現実味がなく「口だけなのでは?」という印象を与えかねません。
高い目標を掲げるのはいいのですが、実現可能かどうかという視点も忘れないようにしてください。
要点が明確になっているか
貢献できることをいくつもアピールしたくなるかもしれませんが、アピールポイントは一つか、多くても2つに絞りましょう。あれもこれもアピールすると、どれも印象に残らない可能性が高いです。
どんな貢献ができるのか明確で、具体的になっていることも重要です。アピールポイントは一つに絞って要点を明確にすることを忘れないでください。
まとめ
「会社に貢献できること」を上手く伝えるには、企業と自分のことをよく知ることが大切です。どちらの視点が欠けても、「会社に貢献できること」の説明は不十分なものになってしまうので、まずは企業研究と自己分析をしっかり行いましょう。
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