こんにちは、ねこまるです。社会人3年目の私が学生生活に役立つ情報を発信していく当コラムも、第3回を迎えました。今回ご紹介するのは、個人的にもっとも熱意を込めて書きたい、「コミュ障が就活で勝つ方法」という内容です。
なぜなら、私自身重度のコミュ障。世の中には、コミュ障じゃないくせに「私コミュ障だから〜」という輩がいますが、そういう輩を「そんな主張ができる時点で本当のコミュ障ではない」と思っている方の人種です。
当然、就活にも苦労しました。説明会に行っても話を聞くだけ、グループワークでは一言も発せず、面接では見当はずれな回答をして面接官をキョトンとさせる……。うっ頭が。今でも思い出すとつらくなる日々です。
それでも人間学ぶもので、コミュ障なりに試行錯誤した結果、何とか第一志望の会社から内定をもらうことができました。私自身が試したこと、友人から教わったことなどを参考に、さまざまなノウハウをご紹介していきます。
説明会
コミュ障による就活の最初の関門、説明会。「就活解禁」などとイベントのように言われますが、突然野に放たれたところで、何をしたら良いかわかりませんよね……。
就活生研究のつもりで行け
まず、最初の数社は場に慣れる練習のために行きましょう。企業の話を聞きながらも、周りの就活生を観察するのです。人と話すことが苦手な分、人を目で観察することが得意なコミュ障は多いはず。他の学生の身だしなみ、顔つき、質疑応答でどんな質問をしているのか、その回答に対するリアクション、女性であれば化粧の濃さ……。世の中の就活生がどんな立ち回りをしているのか、まずは知り、できることから真似していくことが大切です。
質問は個別にすれば良い
説明会に行くと「質疑応答で質問をして目立たないと!」と思いがちですが、全体の場で質問をしたからといって、それがそのまま高評価に繋がるわけではありません。むしろ焦って的外れなことを聞いたり、相手が答えにくい質問を投げかけてしまうと、悪い方向に目立ってしまいます。我々のような人間は高望みせず、説明会が終わった後個別に話しかけに行きましょう。大抵「これで説明会は終了しますが、社員はまだ残っていますので聞きたいことがある方はどうぞ」的なアナウンスがあります。疑問点があれば話しかけやすそうな社員の元へ行き、定型文でも良いので質問しましょう。
ここで小ワザなんですが、もし余裕があれば、「この先も御社の企業研究を進める中で、新たに疑問が出てきた際はメールで質問してもよろしいでしょうか?」とお願いし、名刺や連絡先をもらうのもおすすめです。その日のうちにお礼メールを送っておき、後日質問が浮かんだら改めてメールで聞きましょう。直接自分を売り込む自身がない方も、メールでのコミュニケーションに持ち込むと安心です。私自身は「気の利いたことを言えない代わりに、連絡のマメさで覚えてもらうぞ……」というモチベーションでやっていました。
OBOG訪問
OBOG訪問って、何話したら良いかわからなくないですか!(大声) 何あの状況。社会人に時間取ってもらって疑問点を聞くって、コミュ障には難易度が高すぎる。なのに世の中はOBOG訪問しろしろって言うし、確かに社員と繋がっておけば内定に近づくこともあるかもしれない……。悩める読者の皆様にオススメの方法をご紹介します。
逆の立場で考えて安心しろ
ガチガチに緊張していては、訪問も何もありません。まずはリラックスするために、妄想の力を借りましょう。「もし、自分がOBOG訪問を頼まれた側だったら」と考えてみてください。どんな経緯であれ、自分に「話を聞かせてください!」と頼んでくる学生、可愛いですよね。そんな学生のリアクションが上手でも下手でも、別に気にならなくないですか? きっとあなたがお願いした先輩や社員さんも同じです。こう考えることで、少し気持ちが楽になると思います。多分。
喋ることが苦手なら、喋らせろ
これは人によるかもですが、OBOG訪問を引き受けてくれる先輩は、基本的に話をするのが好きな人です。あなた自身が上手に話せなくても、質問を工夫することでどんどん話を展開してくれるはず。「◯◯さんにとって仕事って何ですか?」「今までで1番大変だったのってどんな時ですか?」など、「しょうがねえなあ(嬉)」という気分で語りたくなりそうな質問をいくつか用意しておきましょう。
グループワーク
はい来た、次の難関。グループの時点でもう帰りたいんですけど……。これまで散々グループから弾かれてきた人間をいきなりグループに入れ、「自分をアピールしろ!」なんて無理に決まっとるやないかい。
……というのが学生時代の私の考えでした。そうは言っても内定は欲しい。そこで、コミュ障なりに選考を勝ち残るためのノウハウをご紹介します。
コミュ障が生きる役職を狙え
グループワークの役職選びで大切なのは、目立つことではありません。自分がもっとも生き生きできる役職を見定めることです。コミュ障の人は無理にリーダーなどをせず、例えば時間を見ながら冷静な舵取りが必要なタイムキーパー、展開次第で影のリーダーにもなれる書記あたりが狙い目です。
相槌に全力を注げ
これは役職に限りませんが、自らの意見を発言することが苦手であれば、相槌に全力を注ぐのもありです。人は誰しも受け入れられたいもの。「それすごく良いですね!」「賛成です!」と声に出せばなんとなく全体の雰囲気もよくなりますし、タイミングによっては硬直した議論をまた動き出させたりする力も持っています。慣れてきたら、「賛成です! その方法であれば、こんな人にも効果がありそうです」など、補足する見解を足すとなお良いでしょう。グループワークの場では誰もが「自分をアピールしなければ」という意識になっていて、相槌を意識できている人は多くありません。そんな時に効果的な相槌をすることで、高評価を与えられるかもしれませんよ。コミュ障よ、相槌職人であれ。
面接
多くの学生にとって最難関と言われる面接。コミュ障にとってのハードルの高さは計り知れません。(1)ほぼ初対面の社会人と(2)対面での会話で(3)自分をアピール、どれを取っても逆境すぎる。苦行か。
回答は結論を一言で
コミュ障が面接官をキョトンとさせてしまう原因の多くが、話を広げ過ぎてしまい「で?」と思われてしまうこと。たとえば「趣味は何ですか?」と聞かれた時に「ええと、私は人前に立つことが苦手なのですが、ピアノが好きで、ピアノを弾いている時は堂々とできるし、拍手をもらったり褒められたりすることで自信がついて、これまでに10回ほどステージを経験していて、あ、そもそもピアノは幼稚園の頃から習っていて……」など話の焦点が定まらない上に多方面の情報をどんどん付け足してしまいがちなんです。
質問をされたら、「◯◯です」と一言で答えてから、「なぜなら…」「というのも…」「実際に…」と続けましょう。その後の回答が多少こんがらがっていても、はじめに結論を伝えていることで「要は◯◯なんだな」と整理しやすくなります。今回の場合なら「人前でピアノを弾くことです」と伝えてから「というのも、自分は人前に立つこと自体は得意ではありませんが、幼稚園の頃から習っているピアノの演奏であれば、堂々と発表できるんです…」と繋げましょう。
魔法の言葉「〜という質問でお間違えないでしょうか?」
先ほども述べましたが、そもそもなぜコミュ障は話があちらこちらに飛びやすいのか。それは、自分自身でも話を組み立てられていないからなんです。自分でも整理できていないことをそのまま口に出したら、相手も理解できるはずありませんよね。そこで疑問点を整理できる上にシンキングタイムも生み出せるのが「今のは、〜というご質問でお間違えないでしょうか?」という質問。やや抽象的な質問をされた際に使いましょう。数秒ではあるものの時間を稼げますし、答えるポイントを明確にすることで、見当違いな回答も防げます。
まとめ
いかがでしたか? コミュ障だって個性の1つ。欠点と思われがちですが、工夫次第で「思慮深そう」「物事を冷静に分析している」など、良く見られることもあります。就活で大切なのは、自分を活かせる会社を探すこと。ついつい「就活怖い、社会怖い」と思ってしまいがちですが、たくさんの企業を見ていくうちに、「あ、なんとなく居心地いいな」と思う会社に必ず出会えますよ。頑張れコミュ障!! 負けるなコミュ障!!
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