「就職したくない」と考えてしまう理由とは|その他の進路を含めた解決策を紹介!

大学卒業後はすぐに就職するというのが日本の一般的な考え方です。しかし、「就職したくない」と感じ、就職に対してネガティブになる人も少なくないです。ですがこの考えは決して悪いことではありません。そう思ってしまう理由や他の進路、解決策を知って自分のキャリア形成を見つめてみましょう。

目次

就職したくないと思う理由の例

就職したくないと思う理由には、いくつかメジャーなものがあります。気持ちの根源を知ることが考え方を変えるきっかけとなる場合もあるので、ここで紹介する例を見て自分の考えと照らし合わせてください。

就職したい企業が見つからない

就職したいと思える企業が見つからないと、モチベーションを保つことが難しくなって「就職したくない」と考えやすくなります。このパターンの場合は希望に合った企業を見つけることができれば気持ちが前向きになっていくので、根気強く企業研究を続けていくのをおすすめします。

働くことそのものに抵抗がある

働くことそのものに抵抗があるという場合もあります。大学生の間は様々な面で自由にできるので、今の環境を変えたくないということでこの考えに至ったという方も多いでしょう。

確かに大学生活と比べると社会人は時間の面などで制限が多くなってしまいます。しかし今はデジタル化の影響でフレックスタイム制やリモートワークなどの多様な働き方を選ぶことが可能です。努力次第で自分の希望に沿った条件で就職することができる時代なので、社会人になってからも自分の希望を叶えることをモチベーションにして就活を進めていく、という考えてみてはいかがでしょうか。

就活が億劫だと思っている

就職の前段階である就活に対して億劫に感じているというケースも存在します。就活はやるべきことがたくさんあり、人によっては長い期間を要するのでこう考えてしまうことはごく自然なことでしょう。

就活が面倒だと感じるケースは、就活中の行動に関してのイメージが漠然としている方に多く見受けられます。やるべきことを自分の中ではっきりとリスト化させることで、就活に対するイメージも整理することができるので、1度ToDoリストを作成してみるのがおすすめの解決策です。

就職しない場合の進路

大学卒業後の進路は就職だけではないので、就職に前向きになれないなら他の選択肢を視野に入れるのもおすすめです。どの進路に関しても短所と長所があるのでこちらの項目を参考に吟味してみてください。

フリーターになる

定職につかず、フリーターとして生計を立てる選択肢もあります。この選択肢の長所としては、「働く時間の自由度が高い」「職場が合わなくても気軽に変えられる」「労働時間が収入に反映されやすい」などの点があります。

短所としては、「フリーター歴が長いほど就職は難しくなってしまうこと」「福利厚生が受けられない場合が多いこと」「」解雇のリスクが高いことなどがあります。フリーターに関しては長く続けているとデメリットの影響が多くなってしまう面があります。希望職種で内定を得るまで、資格試験に合格するまで、などの期限付きで就職する時期を先に延ばしたいという場合におすすめの選択肢です。

進学する

学生として勉強する期間を延ばしたいなら、大学院や他の学校への進学も選択肢として挙げられます。自分の興味関心に沿った専門学校や他大学などに進んで就職に向けたスキルを積み上げていく、あるいは自分の関心を見極めるために他の分野を勉強する、大学院で博士課程を得て研究職を目指す、などの目的を持っている方が進学を選ぶケースが多いです。

進学先にいる間だけ就職までの時間が延ばされるので、考える時間を大幅に増やせますが、目的意識をはっきりさせておかないとその時間を無為に過ごしてしまいかねないのがデメリットです。就活までの猶予期間を延ばしたいというだけではなく、在学中の指標をしっかり決めてから進学するのがいいでしょう。

留学する

進学と似ていますが、留学を選ぶ人もいます。留学で得られるメリットは新しい知見を沢山得るチャンスと、経験値です。留学先での経験を就職の際にアピールできますし、海外では国内とは違う新しい働き方を見ることもできるでしょう。

デメリットとしては費用が多くかかってしまうこと、どんな学びを得られるかが未知数であることが考えられます。留学先で何を学びたいかを明確にし、費用に関しては留学支援などを利用して自分に留学が可能かどうかを確認するようにしましょう。

フリーランスで働く

企業に所属せずフリーランスの社会人として働くのも選択肢の1つとしてあります。フリーランサーのメリットは自分で仕事量や勤務時間の調整がしやすいことです。このメリットによって選べる仕事の幅をかなり広げることができます。

デメリットとしては、企業というチームに属さないために、業務の様々な面を自分で担当しなくてはいけないことや、負う責任が大きくなってしまうという点があります。フリーランサーは自己管理がとても大切になるので、自己管理能力に自信がある方にお勧めです。

就職しないメリット

時間に拘束されない

勤務時間が決められている企業が多いので、就職すると時間の拘束が増えやすいです。大学時代は特に自由な時間が多い期間なので、その差を感じやすいというのもあります。

新生活の時間の使い方に関しては徐々に慣れていくところではありますが、どうしても自由時間を多くしたいという方はフレックスタイム制やリモートワークを導入している企業を狙うことをおすすめします。

人間関係の悩みが起きにくい

就職しない場合、決まった職場に居る時間が少なくなるので、人間関係の悩みが発生しづらいです。悩みの深刻さによっては転職や大きなトラブルに繋がる点なので、就職しないメリットの中でもこれはかなり大きいものだと言えます。

選べる働き方の幅が増える

働き方が多様になってきていますが、やはり就職するとある程度絞られた形で働くことにはなります。働き方に関するこだわりが強い方は、就職以外の道を選んだほうが自分の希望に沿った生活ができるという場合もあります。

就職しないデメリット

大学卒業後はすぐに就職するのがもっとも一般的なので、就職しないことで発生するデメリットはどうしても存在します。デメリットが自分にとって許容可能なものかどうかを判断してから進路を決めましょう。

社会的信用を得づらい

就職すると、特定の企業に所属する身となるため、身分の証明がしやすくなり収入も安定するので、社会的な信用を得やすくなります。就職しない場合この恩恵が受けられないため、社会的信用を得るのが難しいです。

普通の生活をする中ではあまり影響はありませんが、ローンを組んだり保険に入ったりする際には支障が出ることも多いです。自分がどんな生き方を選び、その生き方は社会でどのように扱われているかを知っておく必要があります。

年齢を重ねるごとに就職は難しくなる

企業が設ける採用の枠として最も多いのは新卒向けになるので、新卒以降は年齢を重ねるごとに就職するのは難しくなります。卒業後数年であればそれほど影響はありませんが、就職をしていない期間が長くなると、正規雇用で採用されるのは難しくなると理解しておきましょう。

就職に前向きになるためのアプローチ

就職に対して後ろ向きになってしまうのは自然な事ですし、そうなる人はとても多いです。前向きな気持ちで就活に臨むためのアプローチをいくつか紹介するので、就職に対する気持ちを変えられるように試してみてください。

就職への悩みを1度言語化する

具体性がなく、漠然とした悩みは、箇条に大きく捉えてしまいがちです。悩みを言語化して自分が何に対してネガティブな印象を持っているかを明確に理解することでこの状態を解消することに繋がります。

ノートでもスマホのメモ機能でもなんでも構わないので、悩みを言語化し整理してみましょう。悩みがはっきりすることでそれに対する解決策も見えやすくなるので漠然とした悩みに苦しんでいるという方は1度それを言語化してみてください。

就職している知人に話を聞く

就職に対してネガティブな気持ちを持っていると、悪い面ばかり見てしまって更にネガティブになるというサイクルに陥ってしまいがちです。このサイクルは実際に就職経験がある知人に話を聞くことで止めやすくなります。

自分の持っていた懸念点が、実際に直面してみると思ったほど大したものではなかったというのはよくあることです。懸念点に対して過剰に考え込んで就職に後ろ向きになるのを防ぐために、現役の社会人から経験談を聞くのは有効です。

最後に

就職すると生活様式が学生時代とは一変してしまうので、「就職したくない」と感じる人は少なくないです。ですがこの考えは決して甘えや不自然なことではありません。自分がそう思ってしまう理由を知ることで解決法や他の進路の可能性も見えてくるので悲観的になりすぎず、悩みを明確にすることから始めてみましょう。


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