就活での学校推薦について解説します。自由応募との違い、推薦のもらい方、メリット・デメリット、辞退できないという噂の真偽についてなど、ぜひ参考にしてください。
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- ・学校推薦について知ろう
- ├学校推薦とは
- ├学校推薦と自由応募の違い
- ├どういう業界に多い?
- └学校推薦を受けるまでの流れ
- ・学校推薦のメリット
- ├就活期間が短く済む
- ├競争率が低い傾向にある
- └特別ルートで選考を受けられる
- ・学校推薦のデメリット
- ├内定が必ずもらえるわけではない
- ├内定辞退が不可
- └最低3年は勤めないと学校に迷惑がかかる
- ・学校推薦で就活するときに気をつけること
- ├企業研究をしっかりと行う
- ├優秀な成績や熱意が不可欠
- ├わからないことがあれば、すぐ学校に相談する
- └インターンシップに参加してみる
- ・さいごに
学校推薦について知ろう
学校推薦とは
「学校推薦」とは、大学や学部学科に企業が設けた枠から応募する方法です。学校と企業のつながりの中で、信頼関係を経て特別に設けられた枠なので、どの企業にもあるわけではなく、どの学校にも設けられているわけでもありません。
学校推薦と自由応募の違い
学校推薦は何社も応募することはできませんが、自由応募は自分で応募したい企業に自由に応募が可能で、いくつ同時並行で応募しても構いません。学校推薦に応募する場合、同時並行での自由応募はできるケースとできないケースがありますので、気になる方は学校に確認しましょう。
どういう業界に多い?
学校推薦は、大まかに分けると2パターンに分かれます。 ひとつめは、技術職や研究職で、理系の学科や研究室に枠が設けられているものです。業界としては、メーカーやインフラ系に多い制度です。
ふたつめは一般職で、女子大やもともと女子大だった大学に、学校枠として設けられている場合が多いです。こちらもメーカー、そしてメガバンクを中心とした金融業界に多いです。
学校推薦を受けるまでの流れ
推薦の情報については、大学のキャリアセンターや学部学科の事務室に要項が届いており、掲示などで周知される場合が多いです。研究室の教授に直接企業から連絡があり、教授が情報を持っている場合もあります。
その情報を逃さないように、まずは職員や教授に相談してみると良いでしょう。気になる推薦がある場合にはその旨を伝えます。多くの場合は、企業に応募する前に学内選考を受けることになり、学内選考を通ることができればそれぞれの企業での面接といった選考スケジュールで進みます。
学校推薦のメリット
就活期間が短く済む
学校推薦は、自由応募の選考スケジュールに比べて、内定までの期間が短いことが多いです。面接回数も、自由応募では3~4回が平均的であるのに対して、学校推薦を使うと1~2回で済む場合も多く、就活生にとっての負担が軽くなる傾向にあります。
推薦で内定が決まれば早めに就活が終わるので、他の学生が就活している時期をバイトや旅行などして自由に過ごすことができます。
競争率が低い傾向にある
企業は自由応募とは別に学校推薦の枠を設けている場合が多く、応募した学生を採用することを、積極的に考えています。そのため合格率が自由応募よりも高く、競争率が低い傾向となります。企業からすると、学校のお墨付きをもらった学生なので、安心して採用できると思うからです。
特別ルートで選考を受けられる
学校推薦を使って選考を受けると、書類選考や筆記試験はパスできる場合が多く、一次面接もパスできる場合があります。
このように選考内容の違いが出てくるのは、学校推薦で応募してきた生徒は、すでに学内でそれなりの選考を受けており、学業面や能力、志望度など一定の評価があると考えられるからです。
しかし、当然ながら志望動機があいまいであったり、求めるレベルの能力にないと判断されれば、不合格となる場合もあるので要注意です。
学校推薦のデメリット
内定が必ずもらえるわけではない
学校推薦の内定率は3~5割程度と言われています。企業によっては複数の大学にも推薦枠を設けていて、推薦枠の中から優秀な学生を採用するところもあります。自由応募よりもはるかに良い内定率ではありますが、絶対に合格するとは思わない方が良いでしょう。
内定辞退が不可
学校推薦で応募し、内定をもらった場合、よほどのことがなければ内定の辞退はできません。なぜなら、学校推薦枠は、企業と学校の繋がりで成り立っている枠であり、双方の信頼関係が最も重要だからです。自己都合で内定辞退をしてしまうと、自分と企業の信頼関係のみならず、学校と企業の信頼関係にもヒビを入れてしまうということを覚えておきましょう。
最低3年は勤めないと学校に迷惑がかかる
学校側からお墨付きをもらった学生が入社したのに、すぐに会社を辞めてしまったとすれば、「●●大学の学生はすぐ辞めてしまう」という評価となり、学校と企業の信頼関係を損ねてしまうことになります。入社しても学校の看板を背負っていると自覚し、「選考が楽そうだから」という安易な理由で学校推薦を選択しないようにしましょう。
学校推薦で就活するときに気をつけること
企業研究をしっかりと行う
学校推薦は合格率が上がる一方で、内定辞退ができなかったり一定期間働くことが求められたりします。自由応募であれば面接をしていくなかで、社内の雰囲気を感じたり社員の方から情報をもらったりして志望企業を選択できますが、学校推薦であれば一度推薦を受けてしまうとなかなか志望を変えることができません。
推薦をもらう前にしっかりリサーチして、どうしてもここに行きたいと思えるくらい志望度が高い企業の推薦をもらうようにしましょう。推薦だからといって内定が確約されているわけではありません。油断せずに企業研究や自己分析を入念に行い、選考に向けてしっかり準備しましょう。
優秀な成績や熱意が不可欠
学校推薦は誰でも受けられるわけではありません。企業によっては、1年次からの成績が基準に達していないと応募することができない場合もあります。就活前だけがんばるのではなく、コツコツと学業に向かう姿勢が必要です。
学内選考においても、しっかりとした志望動機が必要です。なぜその企業に入社したいのか、入社して何がしたいのか、自分の力や学んだことがどのようにいかせるのか、といったことを考えるのは学校推薦も自由応募も同じことです。楽をしようとせず、しっかりと就活に向き合いましょう。
わからないことがあれば、すぐ学校に相談する
なにかわからないことがあれば、すぐに学校のキャリアセンターや就職課などの担当窓口に相談するようにしましょう。先ほど、企業によっては1年次の成績が求められることを紹介しましたが、逆に多少成績が悪くても問題のない場合もあります。それぞれの大学や企業によって推薦の基準は異なるため、少しでも気になることがあれば相談しに行くことをおすすめします。
インターンシップに参加してみる
1〜3年生ならインターンシップに参加して早いうちから企業との接点を持っておくのもいいでしょう。インターンシップに行くことで、ネットの情報では分かりにくい職場の雰囲気や、詳しい業務の内容について知ることができ、企業理解を深めることができます。1日開催で気軽に参加できるインターンシップもあるので、ぜひ積極的に参加してみてください。
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さいごに
学校推薦にはメリットもデメリットもあるので慎重に考えましょう。就活の時期になって「学校推薦受けたかったのに受けられなかった…」という事態にはならないよう、学業に打ち込みつつ、しっかりと情報収集もしておく必要があります。
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