就職活動に関する情報を得たり、相談ができたりする大学のキャリアセンター。
ただ、どのように使っていいのか、初めはわからないことばかりですよね。
そのような学生のみなさんに、キャリアセンターアドバイザー直伝の「キャリアセンターの利用の方法」をお届けします。
まずは利用方法の確認から
大学の規模や学部学科によっても、キャリアセンターの機能は違います。
ほとんどの情報をweb上で閲覧できるようになっている大学もあれば、キャリアセンターに行って閲覧しないと見られないものがある大学もあります。
アドバイザーも学部学科担当が決まっているところもあれば、自由に選択できるところ、一般企業や公務員等分野で分かれているところなど様々です。
まずキャリアセンターに行ったら、受付の方に「キャリアセンターを使うのがはじめてなのですが、どのように使ったらいいか教えてください」と聞いてください。
そのように聞いてもらえれば、一通りの説明をしてくれ、その上で希望の業界や職種も聞いてくれて、今後の就職活動の動きに関してもアドバイスしてくれます。
キャリアセンター側としても「どの業界を選んだらよいか」というような単独の質問よりも、初めてで使い方がわからないならば、「一通り教えてほしい」とオーダーされたほうが、包括的な話ができます。
就職活動の添削は、必ずプロに見てもらおう!
先ほどお話した通り、様々なタイプのキャリアセンターがありますが基本のサービスとして「ES等の書類添削」は行っていると考えられます。
実は最近学生さんの中に、企業に提出する書類をご両親特に「お母様に見ていただいた」という方が多いのです。
その他、友達等就職活動の添削のプロではない方に見てもらったという学生さんも多くいます。
しかし、就職活動の提出書類は文章が良く書けているだけでは通過しません。
そして、企業によって提出書類に書いて欲しいことも様々で、とても一般の方が対応できるような添削ではないのです。
「日本語の文章」という特性上、「誰でも書ける」と勘違いされがちで、ココが大きな落とし穴になります。
また専門の分野であれば、ゼミの先生などの大学教授に見てもらうことも必要になるのですが、これはあくまでも「その先生の専門分野の応募先を受ける時のみ」にしてください。
もっと詳しく言うと、教授の専門分野であっても、プロのアドバイザーが添削すべきものもあります。
つまりこの場合は教授に見せても必ず、キャリアセンターに言ってアドバイザーにも見てもらう必要があるということです。
それくらい就職活動の提出書類は、特殊なものなのです。
面接練習は複数回受けよう!
大学内の講座で、集団面接やグループディスカッションなどの練習会を行うところもあれば、キャリアセンターにて予約制で個人面接の練習に応じてくれている大学もあります。
個人の面接練習ができるのであれば是非予約しましょう。
何故友達同士やご家族との面接練習ではなく、キャリアセンターで面接練習をするべきなのか理由は主に2つあります。
①ほぼ本番と同じ状況で練習できる
面接練習の際、大学によってスーツ着用か私服でもOKかなどの違いはありますが会議室などの面接練習用の部屋が用意されていますので、本番と同じ環境で練習することができます。
面接時の入退出は面接の合否に大きく関わってきます。
ドアの開閉、声の大きさ、お辞儀の角度、椅子の座り方やカバンの置き方などを実はすぐにはできるようになりません。
本番に近い環境で何度も練習して初めてできるようなるのです。
面接時は緊張していることが多いので、自分が思っているのとは違う行動を取ってしまったり、言葉遣いがおかしくなってしまったりします。
そのような状況になっても、自分で気付くことは難しいので、キャリアセンターの面接練習でアドバイザー指摘してもらい、すぐに修正するようにしてください。
②志望動機に入れるべき情報をチェックしてもらえる
面接の最大の見せ場となる「志望動機」ですが、良い志望動機を作るためには業界の動向やその企業の動向を正しく理解していなければなりません。
しかし、時間の無い中で学生さんがすべて自分で調べて完璧にするのは実は不可能に近いのです。
業界動向のどこをいれるべきか、企業を選んだ理由をどの部分に絞るべきで、どの順番で言うべきなのかこのあたりはプロにアドバイスしてもらわなければ、面接の通過をつかめないでしょう。
中小企業はもちろんのこと、大企業や人気企業であればこの志望動機の精度が明暗を分けます。
もちろんこのあたりをまずは添削してもらった上で面接練習に臨んでほしいのですが、「書いたものをそのまま言う」だけでは面接は通過しません。
その書いたものを【どの順番で、どのような例を入れて言うか】までを面接練習で掴み、本番に臨んでいただくことで合格を掴むことができるのです。
必ずチェックしてもらいましょう。
OB・OGに関する情報をGET!
近年、大学のOB・OGに関する情報は、大学側としてもとても力を入れている分野です。
その中でも進んでいる大学に関しては卒業後、転職したりした企業を追跡調査している大学もあります。
ほとんどの大学でOB・OGはデータベース化されているので資料として使わない手はありません。
使用方法については各大学異なりますので、キャリアセンターで聞きましょう。
またデータベースに載っていない細かな情報に関してキャリアセンターに長く勤務している職員やアドバイザーの頭の中には個人的にたくさんのストックがあります。
本やweb、データでは分からない情報も、もしかしたらキャリアセンターで聞けばわかるかもしれません。
例えば、前年度の企業のESの内容や面接時の質問内容、各企業に内定を取った卒業生のタイプなどは聞くとわかるケースが多いと思います。
このような細かな情報を知っていることで他の就活生と差をつけられることもありますので、積極的に情報を集めていきましょう。
まとめ
大学のキャリアセンターはみなさんの学費で運営されています。
ハローワークや他の就職支援サービスとちがい、大学内で利用できるので気軽に利用できるメリットもあります。
利用できるサービスは全て利用して、内定をGETしましょう。
ちなみにキャリアアドバイザーのところに何度も通ってくれるような学生の履歴書やES等の内容、面接練習で話していた内容などは、アドバイザーは仕事柄覚えてしまいます。
経験上、そのような内容を覚えている学生は必ず自分なりの成功を掴んで就職活動を終えています。
そんな学生にみなさんもなってほしいと願っています。
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