応用化学科に人気の就職先は?就職に有利?他学部との比較や人気の業界・対策を解説!

応用化学科に進学した学生は、どういった就職先へ進むことが多いのでしょうか?他学部と比較した応用化学科ならではの強みや、学んだことの就職への活かし方など、気になっている就活生は多いでしょう。

そこで今回は、応用化学科の就職先として人気な職種や業界、おすすめの就職対策などを解説します。

目次

応用化学科は就職に有利?

化学系学科は「就職に強い」といわれることが多くあります。実際、化学系の専門分野は幅広いフィールドに活かせるため、多様な業界から需要があるのが特徴です。では、応用化学科の場合は「就職に有利」といえるのでしょうか。ここでは、応用化学科の就職事情についてご紹介します。

応用化学科の特徴

「応用化学」とは、既存の理論や現象を実用的な科学技術に応用するための学問です。「化学」といえばあらゆる物質の性質について分析する学問ですが、応用化学の場合は研究内容や目的が少し異なっています。

応用化学で学ぶ専門分野は、様々な業界で活用できるのが強みです。代表的な就職先である製薬業界・化学メーカー以外にも、「ものづくり」に関わるあらゆる業界と深い結びつきがあります。

就職先の選択肢が多いため、その観点からすると応用化学科は「就職に有利」といえるでしょう。早いうちから志望先についてしっかりと考えておくのがおすすめです。

大学院修了後に研究職や開発者として就職する人が多い

応用化学科の学生は、多くが大学院に進んでから研究職や開発職などの就職先を選択します。

なぜなら、研究室に配属され、自身の研究が本格化してくるのは「3年生の後期」からであるためです。4年次の1年間だけでは満足に研究ができないと感じ、大学院への進学を選択するパターンが主流となっています。

また、研究職や開発職など、専門性の高い就職先を志望する場合は最低でも修士レベルの知識が求められることも理由のひとつです。応用化学科で学んだことを活かして研究職や開発者を目指す方は、大学院まで進学することをあらかじめ想定しておくと良いでしょう。

知識を活かして文系職でも活躍できる!

応用化学科といえば専門性を活かした就職先が思い浮かびますが、実際には商社やコンサルなど、文系の就職先として主流な業界に進む方も少なくありません

近年ではIT化が進み、業務内容も複雑化してきています。そのため、物事を客観視できる理系的思考や技術理解がある理系学生は、文系職であっても重宝されているのです。専門性を直接活かすことは難しいですが、研究を通して培った強みを活かせば文系職でも遜色なく活躍できます

専門職と文系職のどちらの就職先を選ぶ場合であっても、広い視野を持つことが大切です。

応用化学科の就職先として人気の業界

ここからは、応用化学科の就職先として人気の業界を紹介していきます。自分に合う業界を探すのに是非お役立てください。

化粧品メーカー

化粧品メーカーは、薬品の取り扱いや研究の仕方を学ぶ応用化学科にとって、学びをそのまま活かすのにぴったりな就職先であるといえます。化粧品メーカーの中でも専門職の研究開発であれば、開発や安全検証といった業務に取り組むのが一般的です。

お客様の肌に直接触れる化粧品の開発には強い責任感が必要ですが、自分の開発した商品が店頭に並ぶという喜びを得られます。業界自体も安定しており、景気に左右されにくい点が応用化学科の学生からも人気です。

化学メーカー

化学メーカーも、応用化学と直結した業界です。応用化学科では学生時代に多くの実験をこなし、あらゆるものづくりの基礎を学びます。企業側の需要も非常に高く、就職先としておすすめの業界です。

化学メーカーには川上・川中・川下というようにそれぞれ異なる役割があります。

・川上:原油や天然ガスの精製
・川中:繊維やゴム、プラスチックの生産
・川下:商品の生産

住友や三菱のような総合化学メーカーの場合は、これら全ての役割を一貫して担うのが特徴です。就職先として検討する場合は企業研究をしっかりと行い、自身の研究内容や専門分野が活かせるかを見ておきましょう。

食品メーカー

食品メーカーは、文理問わず競争倍率の高い業界です。しかし、技術職や生産管理職は理系のみを対象としている場合があるため、文系と比較すると理系の需要が上回る傾向にあります。

ただ注意しておきたいのは、採用において特に重視されるのが人物評価である点です。化学メーカーや製薬会社などの業界と比べて専門性が問われにくく、大学での研究内容や成果についてもそこまで重視されない傾向にあります。

企業側は自社のブランドやイメージにマッチした人物を選びたいと考えているため、志望企業が求める人物像をしっかりと研究しておく必要があります。さらに、面接でしっかりと自己PRができるように、自己分析についても徹底しておきましょう。

製薬会社

製薬会社では、薬学部の学生が歓迎されやすい傾向にあります。しかし、他の学部から就職する人も多く存在しており、必ずしも薬学部出身者でなくてはいけないということはありません。

特に、MR(医療情報担当者)や研究開発職は応用化学科の学生からも人気で、他の業界に比べて年収が高く、福利厚生が充実しているのが特徴です。

応用化学科の就職先として人気の職種

続いて、応用化学科の学生に人気な職種について解説していきます。研究職以外の選択肢も紹介しているので、進路がまだ決まっていない方はぜひ参考にしてください。

研究職

研究職は新素材の研究や新機能の開発など、最先端の技術に触れられる魅力から、応用化学科の学生に人気な職種のひとつです。周りの優秀な人材から刺激を受けたり、自身の成長を実感したりできるため、研究が好きな方にはぴったりの職種といえます。

研究職というと、研究室にこもって激務をこなすブラックな職場環境をイメージする人も多いのではないでしょうか。しかし、「研究職は辛い」という世間一般のイメージとは裏腹に、実際はホワイトな環境が整っていることが多くあります。

大学研究のように、泊まり込みで研究をしなければならないケースは少ないと考えて良いでしょう。

開発職

開発職には、研究によって得られた知見を商品開発や生産に繋げる役割があります。製品開発に深く関わる重要な職種で、成果を実感しやすいことから、応用化学科の学生からも人気な職種です。

開発以外にも、商品の分析やヒアリング調査など様々な業務に従事できます。研究の他にも様々な業務に携わりたい方や、やりがいを重視した仕事を行いたい方におすすめです。

生産・製造技術職

生産技術とは、製品の生産体制を整えるための技術のことです。製造技術は生産技術に含まれた1つの役割を示しており、より良い製品を効率的に供給できるよう、設備設計や品質管理を行います。

研究職や開発職のように、専門知識はそこまで問われることがありません。ものづくりの基礎を学んだ経験があれば幅広い学生にアピールのチャンスがあることから、応用化学科の学生からも人気の職種となっています。

生産・製造技術職は、グローバルに活躍する機会が多いのも特徴です。グローバルに展開している企業なら、海外出張や海外勤務なども珍しくないでしょう。

営業職

応用化学科の就職先といえば研究職や技術職ですが、それ以外の職種でも資質や能力を活かして大いに活躍できます。そのなかでも特に人気なのが、メーカーの営業職です。

メーカーの営業では、商品に関する専門的なミーティングが日常的に行われています。円滑なコミュニケーションを取るには、ある程度の技術や化学に関する知識がなければなりません。

その点において応用化学科の学生は理解があるため、企業側からの需要が高い傾向にあります。メーカーの営業職は、専門職以外での就職先としておすすめです。

応用化学科における主な就職活動のパターン

ここまで応用化学科の学生に人気な就職先をご紹介しました。では、実際の就職活動ではどのように動いているのでしょうか。ここでは、応用化学科における就職活動の全体像を大まかな3つのパターンで見ていきましょう。

専門分野での就職

就職活動のパターンとして王道なのが、専門分野での就職です。ただし、学部だけでは研究が中途半端になりやすいことから、大学院へ進学したうえで研究職や開発職などの専門性を活かした就職先を探すケースも少なくありません。

大学の研究内容に関連する業界・職種では企業側の需要も高く、学校推薦などの理系ならではの特殊な繋がりを活かした就活が行えます。

専門分野以外での就職

理系の学生であっても必ずしも専門分野とは直結しない就職をすることがあります。ここでは、2つのパターンをご紹介します。

専門外の理系職への就職

専門外の理系職とは、自分の専攻分野とは別の業界における理系職へと就職することです。例えば、新素材の研究をしていた学生が食品メーカーの研究職に就職するようなパターンが該当します。

メーカーやITなど理系学生と親和性が高い業界であれば「理系なら専門を問わない」とする企業が少なくありません。専攻分野にこだわらず幅広い業界を研究することで、就職先の選択肢を広げられるでしょう。

文系職への就職

文系職とは、営業職や企画・管理職といった文系の学生が多く就職する業界のことです。応用化学科ならではの専門性を活かすことは難しく、多くのライバルがいる環境での就職活動となります。

しかし、業界・企業研究を入念に行い、企業の求める人材であることを積極的にアピールできれば可能性は十分にあります。専門性や研究の実績ではなく、その過程で培った知性・判断力・分析力を活かした自己PRを考えてみましょう。

応用化学科の学生におすすめの就職対策

ここでは、応用化学科の学生におすすめの就職対策を3つご紹介します。

大学での研究に力を入れる

応用化学科ならではの強みといえば、その専門性の高さにあります。そのため、まず最初にできる就職対策として自身の研究を深めていくことを重視するのがおすすめです。

特に、化学系学科出身の学生は大学での研究が仕事に直結することになります。専門職への就職を考えているのであれば、大学院への進学や推薦就職などを考慮し、研究で成果を上げられるようにしましょう。

資格を取る

資格の取得は必須事項ではありませんが、持っていることで熱量をアピールできたり、就職後のキャリアに役立ったりします。本格的な就職活動を始めるまでに余裕があるのならば、資格の取得を目指してみるのもおすすめです。

特に、文系職などの専門分野外の業界を目指す場合には、TOEICといった汎用性の高い資格が武器となります。化学の専門性を活かした資格としては、危険物取扱者・高圧ガス保安責任者・特定化学物質作業主任者などが有名です。

企業によっては資格保有者への手当が発生する場合もあるので、研究や就職活動の合間に受けてみると良いでしょう。

インターンシップに参加する

応用化学科の学生に最もおすすめな就職対策が、インターンシップに参加することです。インターンシップに参加すると業界・職種への理解度が上がるため、就職時の企業とのミスマッチを防げるようになります。

さらに、インターンシップの経験を志望動機に活かせば、説得力のある内容に仕上げることも可能です。ESや面接といった選考への対策にもなるため、気になる企業のインターンシップには積極的に参加するようにしましょう。

インターンシップを探す際は、インターンシップ専門の就活ナビサイトである「インターンシップガイド」を利用するのがおすすめです。細かな条件で絞って検索できるので、興味のあるインターンシップをぜひ探してみてください。

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最後に

今回は、応用化学科の学生に人気な就職先をご紹介しました。応用化学科の学生は、専攻分野以外にも幅広い業界への進路を選択できます。早めのうちから志望業界・職種を考えて、就職対策を進めておきましょう。

インターンシップは、大学1・2年生の段階からでも参加できます。インターンシップガイドでは学年不問のインターンシップやイベントの他、長期インターンも数多く掲載しているので、ぜひこの機会にご活用ください。

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