就活で使えるキャッチコピー(キャッチフレーズ)の作り方と例文を紹介!

就活の面接やES(エントリーシート)ではキャッチコピー(キャッチフレーズ)を聞かれることがあります。即興で答えるのは難しいので、事前に準備をしておく必要がある質問の一つです。

「キャッチコピーなんて考えたことない」「どんなのが正解なの?」という就活生も少なくないでしょう。ここではキャッチコピーの作り方と例文を紹介するで、注意すべきポイントもチェックしながら一緒に考えていきましょう。

キャッチコピー
目次

就活でキャッチコピーを聞かれることは少なくない

キャッチコピーとは

キャッチコピー(キャッチフレーズ)とは、短い言葉やフレーズで人の注意や興味をひきつけるような宣伝文句のことです。広告やテレビコマーシャルなどで使われているのを目にしたことがある人も多いでしょう。

例えば企業が使用しているものや過去に使っていた有名なキャッチコピーとしては、次のようなものがあります。

味の素:Eat well,live well.
ロッテ:お口の恋人
タワーレコード:NO MUSIC NO LIFE
ファミリーマート:あなたと、コンビに、ファミリーマート
カルピス:カラダにピース。
ニトリ:お、ねだん以上。ニトリ
NIKE:JUST DO IT.

就活でキャッチコピーを聞かれる理由

商品や企業のPRのために使われることが多いキャッチコピーですが、近年は就活で企業の担当者が学生に「あなたのキャッチコピーは?」と聞くことが増えています。

企業側としては、自己分析がどれだけできているか、表現力・自己PRの力を見ようという意図があります。クリエイティブな力が求められる業界でよく聞かれるので、クリエイティブ業界を目指す学生は事前にキャッチコピーを考えておくといいでしょう。

キャッチコピーを考えておく利点

もし面接やESでキャッチコピーを聞かれなかったら意味がないのでは?と思う方もいるでしょう。しかし自己紹介や自己PRに盛り込むことができるので、考えたキャッチコピーが無駄になることはありません。

人事担当者や面接官の印象に残るような効果的な自己PRができれば、書類選考や面接を突破する確率は上がります。これまでの経験や実績に自信がないひとは、独自性のあるキャッチコピーを考えて就活を有利に進めましょう。

キャッチコピーを考えるための準備

強みを明確にする

まずは自己分析をして、自身の強みやアピールポイントを明確にしましょう。そして企業にアピールしたい自身の特徴や強みをもとに、キャッチコピーを考えていきます。

自分の長所や特徴が思いつかない場合は、家族や友人に分析をしてもらう「他己分析」をするのがおすすめです。他己分析は自分では気づけなかった長所やアピールポイントに気づくきっかけとなることが多いです。

企業研究が求める人材を把握する

キャッチコピーを考える際は、企業が求める人物像を意識しておくことも重要です。どんなに優れたキャッチコピーでも、企業の文化や社風に合わなければ、採用にはつながらないからです。

自己分析と合わせて企業研究を行い、どんな人物が求められているのか、社内で活躍している人にはどんな特徴があるかなどをリサーチしましょう。OBOG訪問をしたり、会説明会やインターンシップに参加して、志望企業ではどんなタイプの人が活躍しているか聞いてみるといいでしょう。

キャッチコピーの伝え方

キャッチコピーを伝える際のおすすめの構成は次のようなものです。

①キャッチコピー
②具体的なエピソード
③仕事でどういかせるか

まずはキャッチコピーを一言で伝えます。次に根拠となる具体的なエピソードを盛り込みましょう。最後にキャッチコピーでアピールしたい強みを仕事でもいかせることをアピールして締めくくります。

キャッチコピーの具体例と作り方

キャッチコピーの具体例

キャッチコピーは簡単に思いつくものではないでしょう。キャッチコピーのイメージが湧かない人も多いと思うので、就活でよく使われるキャッチコピー(キャッチコピーで伝えたい長所)をいくつかご紹介します。

達成し続ける人間です(努力をして目標を達成し続けた経験)
協力できる挑戦者です(協調性があるが挑戦を忘れない心)
不可能を可能にする人間です(あきらめない心、挑戦心、柔軟な発想)
人間チャッカマンです(周りの人間に影響を与える力)
ゴムみたいな人間です(自分の粘り強さ、行動力、向上心)
スポンジみたいな人間です(貪欲さ、吸収力)
同じ人に5回フラれた人間です(ポジティブ、あきらめの悪さ)
店舗MVPに4カ月連続で選ばれた人間です(努力、持続力)
大学に6年通った人間です(人とは変わった経験)
責任感のある下っ端です(立場関係なく主体性をもって取り組む力)
働くナマケモノです(効率化したがる性格)

キャッチコピーの作り方

作り方①長所をストレートにアピールする

就活のキャッチコピーの作る際には、長所を明確にし、できるだけ簡潔に表現することを意識します。基本的には「私は○○な人間です」と言い切るのがおすすめです。

○○の中に入るのは自己分析をして出た構成要素(能力、性格、興味)です。これと同時にその構成要素の根拠となる自身の過去の経験などを用意しておくと良いでしょう。

【キャッチコピーの例】
自分自身が努力をして目標を達成し続けたことを長所としてアピール
→キャッチコピー:私は達成し続ける人間です

協調性があるが挑戦を忘れない心も持っていることを長所としてアピール
→キャッチコピー:私は協力できる挑戦者です

作り方②もので例える(比喩)を使う
身近なもので例えることで、聞いた人がすぐに具体的にイメージできるキャッチコピーが作成できます。

【キャッチコピーの例】
周りの人間に影響を与えるさまを長所としてアピール
→キャッチコピー:私は人間チャッカマンです

自分の粘り強さと行動力を長所としてアピール
→キャッチコピー:私はゴムみたいな人間です

作り方③数字を使う
自分のやったことの中で、これはすごいという内容且つ数字を使える場合のみしかできませんが数字を使うことで説得力を高めることができます。

【キャッチコピーの例】
自分の一途さやあきらめの悪さをポジティブな長所としてアピール
→キャッチコピー:私は同じ人に5回フラれた人間です

コツコツ持続力を持っていて、その上改善し続けていることを長所としてアピール
→キャッチコピー:私は店舗MVPに4カ月連続で選ばれた人間です

作り方④予想される続きの言葉と真逆なものをつなげる

本来つながるはずのない言葉同士をつなげると違和感を覚えるた、注意を引くことができます。うまくいくと効果が大きい反面、難易度の高いテクニックです。

【キャッチコピーの例】
立場関係なく主体性をもって取り組む力を長所としてアピール
→キャッチコピー:私は責任感のある下っ端です

効率化を図り自分の作業時間を短くするために試行錯誤した経験を長所としてアピール
→キャッチコピー:私は働くナマケモノです

キャッチコピーを考えるときの注意点

簡潔な表現を心がける

就活で使うキャッチコピーは、できるだけ短くシンプルにまとめるのがいいでしょう。長い文章だと自己PRのようになってしまいます。

難しい言葉を使ったキャッチコピーや、凝った表現も避けた方がいいでしょう。一度聞いただけで誰でもすぐに意味がわかり、人物像がイメージができるような簡潔でわかりやいコピーを考えてみてください。

仕事をしている姿が浮かぶように

遊びや趣味を連想させるコピーよりも、できればあなたが仕事をしている姿がイメージできるコピーがいいでしょう。一見仕事と関係ないような長所でも、「笑顔でいることで職場を明るくしたい」など、できるだけ仕事につながるアピールや説明を考えてみてください。

ありきたりなキャッチコピーにならないよう注意

ネットで検索するとたくさんのキャッチコピーが出てくるため、ありがちなキャッチコピーだと他の学生とかぶってしまう可能性が高いです。

どこかで聞いたことのあるものだとインパクトもないですし、適当に考えた印象を与えます。手間はかかりますが、できるだけオリジナリティのある、自分だけのキャッチコピーを考えることで、他の就活生に差をつけることができます。

嘘や誇張はNG

インパクトのあるキャッチコピーを作ろうとして、嘘をついたり、事実を誇張しないようにしましょう。嘘をつくと、説明を求められたり、深堀りする質問をされたときに整合性がとれなくなることがあります。

面接官は完成度の高いキャッチコピーを求めているわけではなく、あなたの長所や強みを知りたいと思っています。目立とうとしたり、必要以上に優秀に見せようとするよりも、正直にあなたの長所をアピールすることが大切です。

どうアピールする?ESの自己PR・ガクチカ例文集

終わりに

自己紹介や自己PRなど、キャッチコピーを活用する場面は多いので、面接でキャッチコピーを聞かれなかったとしても考える価値はあるでしょう。キャッチコピーを考えるのは自己分析や自己PRの質を高めることにもつながるので、一度時間をかけてじっくり取り組んでみてください。


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