消費財メーカーの業界研究、就職活動対策

日用品や化粧品をつくる消費財メーカー。テレビCMや店頭でよく目にするので知名度の高い企業も多く、就活生から人気の高い業界です。

消費財メーカーの仕事内容とは?どんな就職対策が必要なのか?ここでは、消費財業界の動向や大手消費財メーカーそれぞれの特徴、主な職種や就活対策について紹介します。

消費財メーカーの業界研究、就職活動対策
目次

消費財メーカーについて

消費財メーカーとは?

消費財とは、私たちが日常的に消費している商品のことです。具体的には洗剤やティッシュ、トイレットペーパー、シャンプーなどの日用品、化粧品などがそれにあたります。

消費財メーカーとは、それら日用品や化粧品などを製造・販売している企業のことです。私たちが日頃手にする身近な商品を手がけていることから、知名度が高い企業が多いのが特徴です。

消費財メーカーの動向

国内市場は頭打ち状態
人口の減少や高齢化、大手流通各社が低価格帯のプライベートブランドを打ち出していることによる価格競争などの影響で、各社の売上は頭打ちの状態となっています。

海外進出が活発化
国内での売上の伸びが見込めないことから、外資系消費財メーカーはもちろんのこと、日系の消費財メーカーも海外進出に非常に精力的です。限られた国や地域だけでなく、世界的な展開をすることが生き残りをかける鍵となります。

大手消費財メーカー6社を紹介

消費財メーカーの中でも、市場規模が大きく知名度の高い6社を、特徴を交えて紹介します。

P&G Japan

世界最大の消費財メーカーであるP&G。外資系消費財メーカーを志望する多くの学生がエントリーする人気企業です。手がけるブランドは、アリエールやボールド、パンテーン、SKⅡなど、CMでおなじみの商品ばかりです。

企業の特徴は「マーケティングを重視していること」と「海外での経験を積ませること」です。入社間もない社員が海外転勤になることも珍しくはなく、海外でもチャレンジしてみたい、グローバルに活躍したいという人に向いています。

資生堂

化粧品売上高国内トップの資生堂。2017年12月期には売上高1兆円を初めて超え、利益も過去最高となるなど業績も好調です。海外事業も中国をはじめとしたアジアでは好調。

今後、欧米市場での売上増を目指しているほか、新卒採用でも英語でコミュニケーションできることを応募要項に載せるなど、グローバルに活躍できる人材を求めています。

ユニ・チャーム

おむつ、生理用品、ペット用品など、幅広い消費者向けの商品を取り扱う日系企業です。創業当初から海外志向が強く、アジアをはじめとした海外での収益モデルを確立しているのが大きな特徴です。

企業規模は小さいものの少数精鋭の社風で、若い社員でも大きな仕事を任せられる、成長できる土壌があります。

花王

日本有数の消費財メーカーである花王。ソフィーナ、ビオレ、ニベアなどを有するビューティーケア部門が主力事業です。

世界各国にグループ会社を持ち、グローバルな展開をしています。ビューティーケア部門の主軸商品でもあるソフィーナの海外展開を開始するなど、海外での売上増も見越しています。

日本ロレアル

フランス発祥の世界最大級の化粧品メーカー。社員のカラーも他社とは一線を画し、華やかでファッションセンスに秀でた人が多いのが特徴です。

代表的なブランドは、社名でもあるロレアルパリをはじめ、ランコム、shu uemuraなどの高級ライン、手頃な価格帯のMAYBELLINE NEW YORK(メイベリン ニューヨーク)まで幅広いラインナップがあります。

理屈よりも感性を大事にする社風なので、自分の感性に自信のある人、周りに流されないタイプの人に向いていそうです。

ユニリーバ・ジャパン

ヨーロッパ系消費財メーカーの代表格であるユニリーバ。Lux(ラックス)やDove(ダヴ)などのビューティー系の商品のほか、Lipton(リプトン)などの食品、ドメスト、ジフなどの清掃用品も有しています。

顧客の感性を重視しているのが特徴で、市場調査では見えてこない部分に訴えかけるために斬新なキャンペーンを手がけることもあります。

消費財メーカーの主な職種と就活対策

ここでは消費財メーカの主な職種と、職種別の就活対策をご紹介します。

技術系

仕事内容
素材の研究・開発、商品の企画・開発、生産などの業務があります。素材の研究・開発は、商品の原料となる素材を見つけたり、開発したりします。商品の企画・開発は、新しい商品の作成や既存商品のリニューアルを行います。生産は、工場運営に関わる業務を行います。

就活対策
生産の仕事は、学部が問われない場合が多いですが、素材の研究・開発と商品の企画・開発は理系学部出身であることが必須です。自分の研究分野が活かせる企業を選ぶとよいでしょう。

商品の企画・開発では、営業部やマーケティングチームと協同して市場のニーズを商品に反映させる必要があるため、コミュニケーション能力や、チームワークがあることをアピールするとよさそうです。

営業系

仕事内容
卸や小売店向けに自社の商品のPRするのが主な仕事です。最終的には一般の消費者に手に取ってもらい、得意先の売上をアップさせる必要もあるので、商品の陳列方法、パネルやPOPの配置を考えるなど、販売戦略的な要素も含まれます。

就活対策
営業に欠かせない能力の一つにコミュニケーション能力があります。消費財メーカーの営業では、自社・得意先(卸や小売店)・消費者の3者のメリットを考えて立ち回る必要がありますので、コミュニケーション能力に加え、戦略的に考えられる能力があることをアピールできるとよさそうです。

事務系

仕事内容
総務・人事・IT・法務・経理・財務など、バックグラウンド系の業務です。

就活対策
財務や経営管理、法務などを、大学や専門学校などで専門的に学んできたのなら、それをアピールしましょう。専門的に学んだ知識がなくても、入社後に仕事を覚える熱意と、会社を自分の職種から支えたいという気持ちを上手にアピールできるとよいと思います。

クリエイティブ系

仕事内容
広告代理店や制作会社と協同して、パッケージデザインの考案、CMや広告物の制作などを行う仕事です。大きく分けて広告やパッケージのデザイナーとコピーライターの仕事があります。

就活対策
デザイナーはデザインを専門的に学んでいることが必須なので、美術系の大学や学部出身であるか、大学とは別に専門学校で学んでいることが必要になります。

コピーライターは特に条件はありませんが、日頃から広告物に興味を持って自分なりに研究したり、語彙力や表現力を高めておいたりするとよいでしょう。コピーライターの養成講座などもあるので参加してみてもいいかもしれません。

消費財メーカーを志望するならやっておくべき就職対策

英語力は必須

大手をはじめとした消費財メーカーの就活を行う上で念頭に置いておきたいのが、外資系企業でも日系企業でも、またどの職種でも、英語力があることが重視されているということです。

資生堂では、「英語でコミュニケーションをとれると好ましい」と応募条件に記載されている職種もあります。どの企業を志望するにしても、在学中に英語力を身に付けておくと就活でもいかせるでしょう。

ディスカッションの準備もしておこう

外資系消費財メーカーの選考では、グループ面接でディスカッションの形式が取り入れられることが多いです。

会社の理念や商品の特徴を研究して、その企業をしっかりと理解しておくことは必須です。合わせて、業界の動向や課題について自分の考えをまとめておくなど、ディスカッション対策もしておきましょう。

インターンシップに参加してみよう

消費財メーカーはライバルメーカーが多いので、選考では「なぜこの企業を志望するのか」という理由が明確になっているかどうかがポイントとなります。企業の特徴や社風を理解するにはインターンに参加するのがおすすめです。

インターネットの情報や説明会の情報からではわからないことも多いでしょう。実際に社員の先輩と働くことで企業理解が深まり、志望動機の説得力も高まります。

1日や数日の短期インターンプログラムもあります。志望企業選びで迷っている場合は、複数の消費財メーカー企業のインターンに参加してみるのもいいでしょう。

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まとめ

各社海外進出に注力していることから、英語力があることで選考が有利に進みそうです。限られた時間のなかで自分ができそうなことを考えて就活に臨みましょう。


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