「共学に行くか、女子大に行くか」で悩む人もいらっしゃると思います。今回は、女子大に通っていた著者が女子大に通うメリット・デメリットをまとめました。就職で有利になる点についても解説しますので、ぜひ進路選択の参考にしてみてください。
- ・女子大に通うメリット
- ├男子の目を気にする必要がない
- ├リーダーシップを発揮できる機会が多い
- ├教育が充実している
- ├他大学の人間関係が広がる
- └その他
- ・女子大に通うデメリット
- ├異性との出会いが少ない
- ├男性と接するハードルが上がる
- └考え方が偏りがちになる
- ・「女子大は就活で有利」と言われる理由
- ├就職サポートが充実している
- ├マナー教育が充実している
- ├大学が資格取得を推奨してる
- └優秀なOGの存在
- ・女子大は就活で得する?
女子大に通うメリット
まずはじめに、女子大に通うメリットをご紹介します。「女子大なのがちょっとな…」と感じている人、こんなにたくさんメリットがありますよ!
男子の目を気にする必要がない
1つめのメリットは、「男子の目を気にする必要がない」です。大学に男子がいたら、なんとなく意識してしまいますよね。でも、当然ながら女子大には男子がいません(男性教員除く)。
忙しくて化粧をする余裕がない日、女子大ならすっぴんで大学に行き、そのまま授業を受けてもまったく問題ありません。服だって、何を着ても大丈夫です。化粧をする時間、服を選ぶ時間を睡眠や勉強に充てることができます。
リーダーシップを発揮できる機会が多い
2つめのメリットは、「リーダーシップを発揮できる機会が多い」です。共学の大学では、ゼミやサークル活動のリーダーは男子学生が務めがちで、女子はサポート役に回ることが多いです(もちろん、そうでない場合もありますが)。
一方、女子大では男子に頼ることがないため、否が応でもそれぞれが自立し、積極的に行動するようになります。女子大で得たリーダーシップ経験は、その後の就活や社会人生活にも必ず生きるでしょう。
教育が充実している
3つめのメリットは、「教育が充実している」です。女子大の多くは、「少人数教育」の制度を採っています。一方共学の大きな大学だと、「数百人の教室で一斉に授業を受ける」ということも多くなります。
私の通っていた女子大・学科を例にとると、学生数25人/1学科につき、教員数は12人/1学科でした。つまり、単純計算で教員1名に対し、学生2人の割合です。
講義は小さな教室で行われるため、教員との距離が近くアットホーム、かつインタラクティブな雰囲気で授業が進みます。授業時間以外にも、質問や相談などがあればいつでも聞き入れてくれる雰囲気がありました。
卒業後3年半経った今でも連絡をとっている先生も多く、個人的には女子大に通う1番のメリットが「女子大ならではの少人数教育」と考えています。
他大学の人間関係が広がる
5つめのメリットは、「他大学の人間関係が広がる」です。女子大には男子学生がいないため、インカレサークル(様々な大学の学生が参加できるサークル)に入る人が多いです。
インカレサークルに入ると、他大学の輪が広がり、共学よりもむしろ幅広い交友関係を築くことも可能です。
その他
これまで5つのメリットを上げてきましたが、その他に「合コンウケがいい」説があります(ここで”説”と言っているのは、私が恩恵を受けたことがないからです)。
「合コンウケがいい」と言われるのは、一般に「女子大=おしとやか、お嬢様」という印象を持たれるからなのですが、個人的にはむしろ女子大に通っている人の方が自立していて、男勝りな一面を持つ印象があります。
この辺りは大学によって雰囲気が異なるところなので、志望している大学についてご自身で調べてみてください。
女子大に通うデメリット
次に、女子大に通うデメリットを紹介します。
異性との出会いが少ない
1つめのデメリットは、「異性との出会いが少ない」です。 大学に男子学生がいないため、何も行動しないと同年代の男子との出会いはありません。インカレサークルに所属していたり、フットワーク軽く合コンなどに参加していれば話は別ですが、共学に比べると恋愛がしにくい環境であることは事実です。
男性と接するハードルが上がる
2つめのデメリットは、「男性と接するハードルが上がる」です。日常の大学生活で男子学生と接する機会がないため、たまに男性が多い環境に行くとものすごく違和感を覚えたり、どのように男性と接したらいいかがわからなくなってしまう場合があります。
私もそのような時期を経験しましたが、サークルやアルバイト先で男性と関わる中で男性と接することに慣れたので、それほど心配する必要はありません。
考え方が偏りがちになる
3つめのデメリットは、「考え方が偏りがちになる」です。 女子だけでワイワイ盛り上がったり、女子目線で共感しあって話ができるのはとてもいいのですが、女子大の環境では「男性目線の意見がほとんど聞けない」ということがあります。
恋愛でも、就活でも男性目線の意見が聞けないことがあり、考え方が偏りがちになる可能性があります。
「女子大は就活で有利」と言われる理由
なぜ「女子大は就活に強い」と思われているのでしょう?その理由を解説します。
就職サポートが充実している
「女子大は就職サポートが充実している大学が多い」というのが、就職に有利だと言われている理由の一つです。女子大の多くが、学生の就職活動を支援する教育や活動に力を入れています。
私の通っていた女子大でも、毎週就活関連のセミナーやイベントが学内で開催されていたり、企業への推薦枠が多くありました。
また、女子大には女性教員や職員が多く在籍しているため、女性ならではのキャリアプラン、ライフプラン(結婚、出産、子育てと仕事の両立など)についての相談しやすい雰囲気があります。
マナー教育が充実している
女子大はマナー教育に力を入れている大学が多いので、その点も就職には有利に働くと考えられます。
挨拶や正しい言葉遣い、目上の人と接する時のマナーが身についていると、就活ではかなり好印象になり面接でも有利に働くからです。
航空業界や秘書など、マナーや印象の良さが重視される業界・職種を希望するなら、女子大で学ぶことで得られるものは多いでしょう。
大学が資格取得を推奨してる
保育士資格や秘書検定など、就職に役立つ資格取得を推奨している女子大も多いです。大学が資格取得を推奨していると、早い時期から資格取得の勉強をスタートできるので、資格取得率が上がると考えられます。
女子大では、大学に資格取得に関連する授業があることも少なくありません。周囲にも資格取得を目指す学生が多いので、自然と資格の勉強をする環境が整うというメリットもあります。
優秀なOGの存在
女子大は長い歴史・伝統のある大学が多いので、多くの企業で優秀なOGが活躍しています。OGが活躍していると、企業の大学に対するイメージもよくなるのです。
授業が少人数なので密な人間関係が築きやすく、人脈を就活にいかすことが可能です。伝統のある大学は愛校心が強い学生が多いので、OG訪問などもしやすくなるでしょう。
女子大は就活で得する?
「女子大は就活で得する?」ですが、答えはどちらでもないでしょう。確かに女子大は就活サポートがしっかりしており、就職率を見ても共学よりも数値が高い傾向にあります。しかし就活において評価されるのは、「何を考え、何を大学で経験してきたのか」です。ぜひ「大学生活で自分は何を得たいのか」を第一に考え、進路を選択してください。
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