新型コロナウイルス対策や遠方に住む優秀な人材の確保を目的に、企業が導入し始めたのが「Web面接」です。
従来の対面による面接とは異なるスタイルであるため、「Web面接対策って何をすればいいんだろう」と戸惑っている就活生も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Web面接対策にお困りの就活生に向けて、Web面接で失敗しがちなポイントとそんな失敗を防ぐ方法を具体的にご紹介します。
- ・Web面接とは?
- ・Web面接でよく起こる失敗とは?
- ├インターネット環境が不安定
- ├タイムラグでうまく話せない
- ├熱意が伝わりづらい
- ├音がうまく聞き取れない
- └PCやネットのトラブルで慌ててしまう
- ・Web面接での失敗を防ぐ対策方法とは?
- ├契約変更や有線接続を検討する
- ├面接官と話が被ってしまった時は譲る
- ├いつもより大げさに感情表現を行う
- ├イヤホンマイクを購入する
- └電話でトラブルが発生している旨を伝える
- ・最後に
Web面接とは?
Web面接とは、SkypeやZoomなどのビデオチャットを使ってオンラインで行う面接を指します。
パソコン・スマートフォン・タブレット端末があれば、どこからでも面接を受けられるため、志望企業から離れた場所に住んでいる就活生でも、出向くためのお金・時間・体力を節約できて便利です。
また、企業も遠方に住む優秀な人材と出会う機会を増やせますし、面接室や待合室を確保する手間を省けるメリットがあります。
Web面接でよく起こる失敗とは?
インターネット環境が不安定
インターネット環境が不安定だと、
・そもそも面接に参加できない
・面接の途中で画像や音声が止まる
などにトラブルが起こり、スムーズなコミュニケーションが難しくなります。
ただでさえ、面接でナーバスになっているところに、これらのトラブルが重なると、頭が真っ白になり、実力を出し切れなくなってしまいます。
タイムラグでうまく話せない
Web面接では「タイムラグ」が生じます。通信環境が良くない場合、相手の言葉が自分に届くまでに5秒以上かかることもあります。
そのため、
・自分が話しているときに、面接官の言葉が飛び込んできて驚く
・お互いに譲り合って、気まずい沈黙が流れる
など、対面の面接に比べて、ぎこちないコミュニケーションになってしまうことがあります。
熱意が伝わりづらい
対面の面接では、面接官はあなたの全身を見ることができます。そのため、言葉のやり取りだけでなく、非言語的な情報からも、あなたの熱意を感じ取ります。例えば、ぎゅっと握った拳から「本気でここに入社したいと思っているんだな」と分かることもあるのです。
しかし、Web面接では上半身しかカメラに映らず、身体の細部に現れる非言語的な「熱意」は伝わりにくくなります。
音がうまく聞き取れない
Web面接では、相手からの音声が小さかったり、乱れたりして、うまく聞き取れないこともあります。
通信環境によっては一度聞き返しても、聞き取れず、「何度も聞き返すと、不快にさせてしまうのでは…」と思い、つい分かったふりをしたくなることも。
しかし、分かったふりをすると、次第に話がかみ合わなくなって、かえって面接官の印象が悪くなってしまいます。
PCやネットのトラブルで慌ててしまう
Web面接では
・パソコンやスマートフォン
・ビデオチャットツール
・インターネット
の3つでトラブルが発生する可能性があります。
その時に適切な対処方法を知らないと、「何とかしなきゃ」と慌てるものの、解決できないまま時間が過ぎてしまうことがあります。
Web面接での失敗を防ぐ対策方法とは?
契約変更や有線接続を検討する
自宅の通信環境に不安があれば、
・プラン変更で通信容量を増やす
・有線でのネット接続を行う
・プロバイダーを変更する
・通信機器を買い替える
など、早めに環境の改善に取り組んでおきましょう。
また、自宅の通信環境改善が難しい場合には、テレワークプランを提供するホテルのデイユースや、コワーキングスペースの一時利用を検討してみてください。
面接官と話が被ってしまった時は譲る
面接では「自分の考えをしっかり言わないと!」と焦り、途中で面接官の言葉が被っても、「最後まで言い切らなきゃ」という思いに駆られてしまう人がいます。
しかし、面接では「きちんとコミュニケーションが取れるか」がチェックされているため、どれだけ良い回答をしても、相手に配慮できない態度は悪印象。面接官と話が被ってしまった時には、譲るように心掛けましょう。
いつもより大げさに感情表現を行う
Web面接では、いつもより大げさな感情表現を意識してみてください。
・表情:笑顔を作る、ハキハキと口を開けて話す
・声:声のトーンを明るめにする、抑揚をつける
・ジェスチャー:しっかりと頷く
・姿勢:背筋を伸ばして座る
・視線:カメラを見る
…といった非言語的な表現を大切にすると良いでしょう。
イヤホンマイクを購入する
音声が聞き取れないトラブルを回避するには、「イヤホンマイク」の購入がおすすめ。
ただし、いきなり着用して参加するのではなく、挨拶の段階では外しておき、「イヤホンマイクを使用してもよろしいでしょうか」と面接官に確認してから使用するようにしましょう。
電話でトラブルが発生している旨を伝える
なんらかのトラブルが発生し、面接官とオンラインのやり取りが難しくなった場合には、採用担当の連絡先に電話をかけ、トラブルが発生して接続できない旨を迅速に伝えましょう。 無事にトラブルが解消し、面接が再開できたら、面接官に丁寧に謝罪の気持ちを伝えます。そして、動揺を落ち着かせて面接に臨みます。また、どうしてもトラブルが解消できない場合には、面接の再設定をお願いしましょう。
最後に
対面の面接での失敗の多くは、「うまく回答できない」「適切なふるまいができていない」など、就活生自身の問題になります。
しかし、Web面接では「パソコンやスマートフォンといった機器のトラブル」「通信環境によるコミュニケーションのしづらさ」など、就活生の努力だけでは解決できない、環境面の問題が主になります。
そのため、Web面接では失敗を防ぐ準備はもちろん、失敗した後の対処方法をきちんと把握しておくことが大切です。迅速に対応できれば「トラブルにも冷静に対応できる人だ」とプラスの評価を得られる可能性もあります。
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