様々な理由から、大学の休学を考えている人がいます。今回はそんな方に向けて、休学する理由や手続きなどについてご紹介します。
- ・大学を休学する理由とは
- ├体調不良
- ├長期留学
- ├旅行
- ├仮面浪人
- ├介護
- └就労・インターン
- ・大学を休学するための手続き
- ├休学手続き
- ├復学手続き
- └退学手続き
- ・休学に当たり考慮すべきこと
- ├休学中の学費はどうなる?
- └休学は就活で不利にはならない
- ・最後に
大学を休学する理由とは
休学する人には、いったいどんな事情があるのでしょうか。
体調不良
大きく体調を崩して、授業に通えなくなることがあります。風邪やインフルエンザ、数日の入院程度であれば授業を休むだけで済みますが、数か月以上の長期入院の場合は休学を考える必要が出てきます。
この場合は、まず医師との相談が必要です。大学の授業は、週に1回。一か月休むとなると、1授業につき4回欠席となります。出席点が重要視されない授業であれば、ここからでも単位を取得できる可能性もあるでしょう。
長期留学
大学生が休学する、メジャーな理由の一つです。外国語学部や国際教養学部などであれば休学せずに4年間で卒業することもできますが、他学部だと一度休学して大学5年計画で卒業を考える必要が出てきます。
もし4年で卒業したいのであれば、短期留学に何回か行くという方法があります。大学生の長期休暇は期間が長く、丸3か月授業がない大学もあるでしょう。夏休みや春休みをうまく組み合わせれば、合計12か月留学することは可能です。
旅行
世界一周旅行やあてのないヒッチハイクの旅などに憧れる大学生は、少なくありません。社会人になると会社をやめない限りほぼ確実にできないことですから、大学にいるうちにこうしたことを経験してみるのもいいでしょう。
思い切って一年休んでもいいですが、まずは半期の休学から考えてみてください。6か月あれば、世界一周も十分可能です。卒業のタイミングも半年しかずれないので、おすすめです。
仮面浪人
本当に行きたい大学には落ちてしまい、滑り止めの大学に入学。でも、諦めきれない。そんな大学生の中には、思い切って休学し、再受験に向けて勉強をする人もいるのです。
浪人との違いは、心の余裕がある点です。浪人してまた大学受験に失敗したら、2浪への道が待っています。しかしとりあえずでも大学に入っておけば、そこを卒業するという選択肢も持っている状態です。もちろんお金はかかってしまいますが、変な焦りを覚えることなく、落ち着いて勉強に向き合えるのがメリット。
介護
家庭の事情で休学する大学生も、意外と多いんです。よくあるのは、自分が一人っ子で急に親の介護が必要になってしまった場合、学業との両立が難しく休学するというパターン。他にも、上京してきたものの、親と協力して祖父母の介護をしなければならないという方もいるでしょう。
こうした状況に直面した場合、すぐに大学をやめるのではなくまずは休学するのがおすすめです。一度休んで介護をしつつ、行政のサービスや適切な施設を探し、大学に通いながら介護ができる環境づくりを目指してみてください。
就労・インターン
事情によりお金を稼がなくてはならなくなったとき、一度大学を休んで働くという選択をする人もいるでしょう。この場合、状況が変わったり必要額が集まったりすれば、また大学に戻れるよう、やめるのではなく休学しておいた方がいいですね。
また、長期のインターンのために大学を休むこともあります。しかし就活を意識したインターンなどであれば、わざわざお金と時間を使って休学する必要があるのかじっくり考える必要があるでしょう。
自分自身で起業するというパターンもあります。この場合、事業が上手く行けばそのまま退学する人も多いようです。企業で会社員として働くのであれば大卒という肩書きを取得しておく方がおすすめですが、ずっと起業家として活動していくのであれば学歴にはそれほどこだわらなくてもいいかもしれません。
大学を休学するための手続き
実際に大学を休学するには、どんな手続きが必要なのでしょう。
休学手続き
大学によって違いますが、休学手続きは大抵1~2か月前にすませなければなりません。学期中に申請すると授業料の免除が認められない場合がほとんどなので、なるべく前もって休学を決めましょう。
手続きのための申請書は、学生課などでもらえたり、HPからダウンロードできたりします。氏名や学部学科、休学理由などを明記して、指定申請先に提出しましょう。このとき休学期間を書きますが、だいたい半年~2年は認められるようになっています。
復学手続き
休学してからまだ大学に戻るには、復学手続きが必要なことがあります。指定の休学期間が終わったら自動的に復学扱いになる大学もありますが、もし自動更新されてしまったらせっかく授業に出られるのに単位が取得できなくなってしまうので、かならず窓口や電話で確認しましょう。復学手続きも、休学届と同じく申請書を記入して提出するという流れになります。
退学手続き
一度休学したものの、やっぱり大学をやめると決意した場合、退学手続きを執らなくてはなりません。保護者の印鑑などが必要になることもあるので、前もって準備しておきましょう。こちらも休学・復学届と同じく、学生課などに提出します。
もし手続きをせずに大学に行かず、授業料も払わないと、自宅と実家に督促状が届きます。無視し続けると除籍扱いとなり、大学に入学したことすら認められなくなってしまうのです。退学すれば履歴書には「○○大学中退」と書けますが、除籍になるとそれも書けなくなり、高卒扱いとなります。
休学に当たり考慮すべきこと
休学する前に、考えておきたいことがあります。
休学中の学費はどうなる?
国公立大学の場合、休学中の授業料は免除になることがほとんど。私立の場合は、大学によって全額免除になったり、一部支払わなければならなかったりと、事情が違います。また、授業料以外にも施設費などがかかってくることがあります。細かな情報は学生課などで聞いてみてください。
休学は就活で不利にはならない
休学すると、就活で不利になるという話を聞いたことが一度はあるのではないでしょうか。しかし、きちんと理由さえ説明できれば不利になることはありません。企業によっては、むしろ休学中の活動を評価してくれることもあります。
自分がどんな状況で、なぜ休学を決めたのか。復学後は、どんな学生生活を送ったのか。こうした点をきちんと説明できるように整理すれば、恐れることはないでしょう。
最後に
今回は、大学の休学についてご紹介しました。4年間の大学生活、事情により休まなくてはならない
こともあるでしょう。そんな時は、本当に休学するべきかよく考えた上で、きちんと正規の手続きに則って、休むようにしてください。
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