就職活動をする中で耳にする「Uターン就職」という言葉。どんな意味か知っていますか?
今回は、Uターン就職とは何か、そしてUターン就職を学生が選ぶ理由やそのメリット・デメリットをご紹介します。Uターン就職で失敗しないための対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
- ・Uターン就職とは?
- ・Uターン就職を学生が選ぶ3つの理由
- ├①ゆとりのある生活がしたいから
- ├②家族と暮らしたいから
- └③地元の活性化に貢献したいから
- ・Uターン就職のメリット
- ├自然に囲まれた環境で暮らせる
- ├生活費を抑えることができる
- └自由な時間が増える
- ・Uターン就職のデメリット
- ├都市部と異なる地元の生活や人間関係
- ├給料が低い
- └求人が少ない
- ・Uターン就職で失敗しないために
- ├まずは情報取集から
- ├OB・OG訪問で先輩に話を聞いてみる
- └インターンでUターン就職を体験してみる
- ・最後に
Uターン就職とは?
Uターン就職とは大学進学のために地元を離れた学生が、地元の企業に就職を決めて戻ってくることを指します。また地元を離れて就職した人が転職の際に地元に戻ってくることも意味します。
マイナビが発表した「2019年卒 マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」では、卒業した高校の所在地と最も働きたい都道府県の一致率は全国平均で50.8%でした。2019年卒の学生の約半数が、Uターン就職を目指していることがわかります。
どうして多くの学生がUターン就職を選ぶのでしょうか?
Uターン就職を学生が選ぶ3つの理由
①ゆとりのある生活がしたいから
都会には多くの企業があります。そのため都会で就職すると自分と同じように出勤する人たちでいっぱいの満員電車に乗って通勤しなければなりません。
都会は家賃が高いため、勤務地から離れたところで部屋を借りなければならず、仕事をしている時間と通勤にかかる時間を合わせると、それだけで1日が終わってしまいます。
地元でのUターン就職なら、電車通勤をしても都会ほど混雑しませんし、車通勤を許可している企業も多くあります。また、勤務地と住居がそこまで離れていませんので時間にも余裕が生まれます。プライベートを重視したい人にはおすすめなのです。
②家族と暮らしたいから
地元で就職した場合は実家に戻ることもできます。実家であれば、家賃もかかりませんし、家事も1人でしなくていいので生活が楽です。悩んでいるときや病気のときに助けてくれる家族がいるのは心強いものです。
また、家族が病気や怪我をしたときに大都市で仕事をしていると、すぐに駆け付けることができません。しかし実家で暮らしていれば、そういった悩みはなくなります。
③地元の活性化に貢献したいから
地元に強い愛着を持っている学生も多いです。「地元の祭りを守りたい」「地元の産業を活性化したい」など、地元を愛する気持ちから来るモチベーションもあるでしょう。
地元から出て地元以外の文化に触れてきた経験を合わせることで、地元の文化を守りつつ、より良い形に高めることができます。そういった新しい風を吹き込むために積極的に行動できる若者は、地元の人たちからも歓迎されるはずです。
Uターン就職のメリット
自然に囲まれた環境で暮らせる
緑豊かな自然に囲まれた環境で生活できるというのは、Uターン就職の大きなメリットです。都会には自然が少ないですし、人の多さにストレスを感じる人も多いでしょう。
「海や山が好き」「人混みや混雑が苦手」という人は、Uターン就職で生活の質が向上するかもしれません。自分がどんな環境で暮らしたいのかをよく考えてみましょう。
生活費を抑えることができる
地方は都会に比べて物価や家賃が低く、出費を抑えることができます。「若いうちにしっかり貯金をしたい」「生活費を抑えて趣味や自分の好きなことにお金を使いたい」という方には嬉しいですね。
自由な時間が増える
地方での勤務は通勤に時間がかからないことが多いため、自由な時間が増えます。家族や友人と過ごす時間が増え、趣味や勉強などやりたいことに打ち込む時間も確保しやすいです。ワークライフバランスを重視する人には大きなメリットとなるでしょう。
Uターン就職のデメリット
都市部と異なる地元の生活や人間関係
Uターン就職では地元に戻るため、「生活や人間関係なんてわかってるよ」と思うかもしれません。しかし4年間離れた場所は意外と変化しているものです。
自分自身も24時間空いているコンビニが当たり前のように感じていたり、隣人とも挨拶しないような都市部での生活に慣れてしまっていると、地元に戻っても不便さや窮屈さを感じることがあります。
お盆やお正月に短期間実家に戻るだけでなく、長期休暇を使って生活してみると、地元にいた感覚を取り戻せるかもしれません。
給料が低い
地方では、都市部に比べて給料が低くなる可能性が高いです。最初は「やりがいがあればいい」と思っていても、同じような仕事をしているのに都市部で就職した人たちと自分の給料を比べて引け目を感じたり、落ち込んだりしてしまう危険性があります。
給料が低いことが不満となり蓄積されて、最後には退職してしまう可能性もあります。Uターン就職に向けて、自分が大切にしたいことをきちんと見つめ直し、本当に納得して就職できるかをよく考えておきましょう。
求人が少ない
地方では、求人の種類や求人数が都市部より少ないです。特殊な業界や職種を希望している場合は、地元にぴったりの就職先がない可能性もあります。
志望している業界の企業が地元にあるか、志望職種の求人があるかどうか、事前に確認しておきましょう。
どうしても地元で希望の就職先が見つからない場合は、リモートワークが可能な仕事を都市部で探すという方法もあります。
Uターン就職で失敗しないために
まずは情報取集から
都市部にいると、地元企業の情報を見つけることが難しいかもしれませんね。しかし、まずはしっかりと情報収集をすることです。
企業や自治体のホームページを確認したり、求人サイトで地元企業について検索したりと工夫して情報を収集しましょう。
また東京や大阪といった大都市のハローワークには、地方就職支援コーナーが設置されています。その他のハローワークでも地方の求人を取り扱っているため、上手に活用してみてください。
OB・OG訪問で先輩に話を聞いてみる
Uターン就職は、そう簡単に決断できるものではありません。不安がある場合は、実際にUターン就職をした先輩に話を聞いてみるという方法があります。
「実際にUターン就職をしてどうだったか」「どんな就活をしたか」など、参考になる話がたくさん聞けるでしょう。
大学の就活課に相談してみるか、家族や親戚、地元の友人に、Uターン就職をした先輩を紹介してもらえないか聞いてみてください。
インターンでUターン就職を体験してみる
「Uターン就職で失敗したらどうしよう」「Uターン就職をしたら後悔するんじゃないか」と、不安に感じることもたくさんあるでしょう。そうした不安を解消するには、インターンシップに参加してみることをおすすめします。
説明会やインターネットの情報だけでは、わからないこともたくさんあります。実際にUターン就職を体験してみれば、就職後の生活がだいぶイメージしやすくなるでしょう。
夏休みや冬休み、春休みなど、長期休みの間だけのインターンプログラムもあります。数日の短期インターンもあるので、積極的にインターンの機会を利用してみてください。
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最後に
地元とは言っても数年離れていると、地元の生活環境や人間関係にも自分にも変化があります。「慣れ親しんでいるから」との理由で安易にUターン就職を決めると、自分が持っていたイメージと現実とのギャップで仕事も生活もつらくなってしまうかもしれません。
「自分がどんな暮らしを目指して就職しようとしているのか」「それはUターン就職でないと実現できないのか」、よく考えてみましょう。もしかしたら都市部での就職の方が自分のニーズに合っている可能性もあります。そういった不安をきちんと払拭しておけば、Uターン就職もうまくいくはずです。
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