就活で不利?浪人して文転していいかどうか

浪人している中で将来の夢や学びたいことが変わり、「文系に進みたい」と考える人もいます。
しかし浪人生にとって進路を変えるのはリスクが高いため、しっかりと文転した時のメリットやデメリットを知っておく必要があります。今回は浪人生の文転についてのお悩みにお答えすると共に、成功する文転のための勉強法をご紹介します。

就活で不利?浪人して文転していいかどうか
目次

浪人で文転は理転よりも簡単

浪人生が文転するのは理転よりも簡単であると言われています。その2つの理由をご説明します。

文系科目は暗記で乗り切れる

文転すると文系科目を新しく学び直すことになります。しかし文系科目は日本史や世界史などの暗記科目が多く、積み重ねていく必要がありません。また、そういった暗記科目は文系の学生も直前期に集中して取り組むことが多く、そこまで大きな差がつきません。
一方で、理転するときには物理や化学など基礎を固めないと前に進めない科目が多く、高校3年間で基礎を固めた現役生や浪人生との差を埋めるまでに時間がかかってしまいます。そのため、理転よりも文転の方が簡単だと言われています。

数学ができれば文系受験生の中で有利になることも

文系の受験生の多くは、数学に苦手意識を持っています。しかし、もともと理系の浪人生にとっては数学ⅢやCを学習しなくていい文系数学はぐっと楽に感じられるはずです。そのため、理転した際に他の文系の受験生と数学で差をつけることができ、入試で有利に立ち回ることができます。

浪人生が文転するデメリット

浪人生が文転するデメリットにはどのようなものがあるのか、その2つをご紹介します。

高校時代に履修していない科目が必要

文転すると高校時代に履修していない科目を新しく学ぶ必要があります。例えば、理系では地歴公民のうち1科目だけで受験できていたものが、文転すると2科目必要になることがあります。教科書もワークブックもない状態から学ぶため、どのように身につけるか、何を使って学ぶかを考えておく必要があります。

暗記が苦手だと負担が大きい

文系科目は先ほども述べたとおり、暗記が必要な科目がメインとなります。そのため、創造力よりも記憶力が必要になります。しかし、暗記に苦手意識があると負担が大きくなります。ゴロを使ったり、赤シートを使ったり、様々な記憶の仕方がありますが、自分にとってどのような記憶法が合っているのかを知っておくことで負担を軽減することができます。

文転は就活で不利?

「文転は就活で不利」と言われることがあります。これは本当なのでしょうか?

「理系科目が苦手だったから」ではネガティブな印象に

実際には、文転したこと自体が就活で直接マイナスに働くことはありません。しかし、文転をした理由について質問された際に「理系科目が苦手だったから」と答えると、「仕事でも苦手なことがあると逃げてしまうのかな」と、面接官にネガティブな印象を与えてしまいます。

文転がステップアップと伝われば問題なし

大切なのは文転したことが自分にとって意味がある選択だったと伝えられることです。
「文転してでも学びたいことや目指したいものがあった」という、ステップアップの意味を伝えることができれば、就活でも「この人は目標に向かって自分で判断して行動できる」とポジティブな評価を得ることができるのです。

文転を成功させる勉強方法

浪人生が文転を成功させるには、次の3つのポイントを押さえた勉強が大切です。

計画的に学習を進める

他の浪人生は高校3年間で学んだことをベースに受験勉強を進めていきます。しかし文転する場合には新しい科目を0から学ばなければなりません。無計画に勉強していると入試に間に合わなかったり、文系科目を勉強するのに必死で他の科目がないがしろになったりすることがあります。 きちんと計画を立てて学習を進めていくようにしましょう。

初めて学ぶ科目は予備校や家庭教師を頼る

全く教わったことのない科目は予備校や家庭教師などプロの力を頼ることも大切です。一通りの授業を受けることで、いったん忘れてしまっても「覚えていないけれど聞いたことがある」というものが増え、暗記も進めやすくなります。

成績が伸び悩んでも焦らずに基礎を固める

模試を受けると、また手を付けられていない範囲が出題されることで得点や順位が低くなってしまうことがあります。しかし新しい科目を学んでいるのですから、成績が低くなるのは当たり前です。
焦りすぎずに、きちんと自分の計画どおりに学習を進めていきましょう。

最後に

浪人生の文転は理転より簡単と言っても、新しい科目を学ばなければいけない分、他の受験生よりも不利になってしまうのは事実です。
そのため文転は「理系科目が苦手」という安易な理由で選ぶのではなく、自分がどんな大学生活、あるいはどんな人生を送りたいのかよく考えて決断するようにしましょう。


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