【社会人基礎力】課題発見力を身につけ効果的にアピールするには

社会人基礎力の一つである「課題発見力」とは現状を分析し目的や課題を明らかにする力のことです。社会人にとって必要な力なので、就活でも有効なアピールポイントとなるはずです。

「これから課題発見力を高めたい」「就活でうまくアピールする方法が知りたい」という方のために、課題発見力を育成する方法や、就活で効果的にアピールするコツを解説します。

目次

社会人基礎力の一つ「課題発見力」とは

社会人基礎力とは

社会人基礎力とは、2006年に経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として提唱したものです。

社会人基礎力は「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力から構成されており、課題発見力は「考え抜く力」に位置づけられています。

課題発見力は既に起こった問題を解決する力ではない

課題発見力は、現状を分析して何が足りないのか、どうすれば良くなるのかを見つけて解決方法を考える力を指します。既に起こっている問題を解決する力ではなく、問題が起きる前に課題を見つけて対処法を考える力のことです。

例えばイベントの企画をした際に使う備品を外部に発注するという状況を考えます。納期の直前に担当者から間に合わないと連絡がきた後にどう対処するか考えるのは課題発見力ではありません。

納期に間に合わないという問題が起こる前に、今のところスケジュール通りに進んでいるけどもう少し余裕を持つためにはどうすれば良いか、遅れが出る場合はどこで調節すれば良いかと考えるのが課題発見力です。

なぜ社会人に課題発見力が求められるのか

仕事の基本は、より良い商品やサービスを生み出したり、無駄なコストを削減することです。そのために必要なのは商品やプロセスの問題点を見つけて改善する力で、それが課題発見力です。

課題発見力は仕事の質だけでなく、個人の成長にも影響します。自分の課題を発見し改善していくことができる人は成長し続けることができるからです。課題発見力は社会で高く評価される要素なので、就活でも積極的にアピールしていくといいでしょう。

とくに金融・保険・サービス業界などでは、課題発見力のある人材が求められます。職種でいえば、コンサルタント・企画・商品開発・生産管理・エンジニアなどは課題発見力をいかせる場面が多いです。

課題発見力を身に付けるためには

課題発見力を強みにするためには何をすればよいのでしょうか。仕事をしていない学生には課題発見なんて馴染みがないと思われるかもしれませんが、実際は学生生活の中で身に付けることができるスキルです。具体的に3つの方法を紹介していきます。

現状を疑う

課題発見力は何か問題が起こる前に気づいて動き出す力です。現状をそのまま受け入れるのではなく、もっと良いやり方はないのか、このまま進めたら問題が起きるのではないか、と考えることが重要です。順調に進んでいるときでも周りをみて改善できるところはないか考える習慣をつけましょう。

疑問を持つ

課題を見つけるためには、「何でこれはこうなっているんだろう?」と疑問を持つことです。例えばアルバイトで指示されたままに働くのではなく、なぜこの決まりがあるんだろう?清掃の時間はどうしてこの時間なんだろう?というように考えられるようになれば無駄になっているところや足りないものに気づけるようになります。

論理的に考える

せっかく課題を見つけられても、その原因を正しく分析できなければ対処することができません。例えば売上を伸ばしたいという課題があったとき、売上が伸びない原因は近くに似たお店があるからや立地が悪くお客さんが見つけにくいからなどが考えられます。しかしこれだけでは対処のしようがありません。近くにお店に比べて何が足りないのか?宣伝が足りてないのかもしれないと論理的に考えることで課題解決まで進めることができます。

就活で「課題発見力」を効果的にアピールするには

具体的なエピソードでアピール

就活で「課題発見力」をアピールするなら、根拠となるエピソードとともに伝えましょう。具体的な体験を示すことで、自己PRの説得力が高まります。ここではアピールする際に使えるエピソード例を紹介します。

【課題を指摘して問題に対処した経験】
ささいな経験でも課題を発見して問題が起こる前に対処したことなら、課題発見力のエピソードになります。

・サークルの新歓の日程が少なく参加できない新入生がいると考えて予備日を設定した
・アルバイトでいつも落ちそうな位置にある皿の置き場を見直して事故を防いだ

【現状を分析して課題を見つけた経験】
現状を的確に分析して課題を見つけ出し、状況を改善しようと行動した経験でも課題発見力をアピールできます。

・カフェのアルバイトで17時以降の売上が低いという課題を軽食とドリンクの時間限定セットを提案して改善した
・ショッピングモールで開催したイベントの企画で1組あたりの滞在時間が短かったため休憩してから戻ってきてもらうためにチケットにフードコートの割引券をつけた

ポイントは分析と改善策

課題発見力をアピールする時には、問題点を見つけたり指摘するだけでは十分ではありません。状況を分析をして、改善策を考え、実際に行動したことが評価されるのだと覚えておいてください。

エピソードの中では、「分析の結果どんな課題が明らかになったか」「どんな改善策を行ったのか」を必ず説明するようにします。

大事なのは結果よりもプロセス

課題発見力のアピールで大切なのは、状況を改善しようとする姿勢があると示すことです。大きな成果をあげたかどうかは問題ではないので、エピソードの立派さにこだわる必要はありません。

課題解決のよってどれだけ大きな成果をあげたかよりも、普段から状況をよく見ていること、問題を改善しようとする姿勢があることをアピールするといいでしょう。

最後に

社会人基礎力の1つ課題発見力は、現状を分析し目的や課題を明らかにする力です。課題発見力を身に付けるためには現状に満足せず疑問を持つことや論理立てて考えることが必要です。サークルやバイトなど学生生活のなかで身に付けやすい力なのでぜひ取り組んでみてください。


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