スーパーゼネコンとは具体的にどんな企業を指す?スーパーゼネコンの定義と特徴を解説!

スーパーゼネコンとは規模が大きく売上高が1兆円以上の総合建設業者5社をまとめた呼称です。一般的には「大林組」「鹿島建設」「大成建設」「清水建設」「竹中工務店」のことを指します。この記事ではそれぞれの特徴とスーパーゼネコンに入社ステップを解説します。

目次

スーパーゼネコンとは

ゼネコンとはゼネラル・コンダクター(General Condactor)の略で総合建設業者のことです。なかでも規模の大きいゼネコンをスーパーゼネコンといいます。

スーパーゼネコンの定義

スーパーゼネコンはゼネコンの中で、年間の売上が単独で1兆円以上あるゼネコンのことです。国内では「大林組」「鹿島建設」「大成建設」「清水建設」「竹中工務店」がこれにあたります。

スーパーゼネコンの特徴

スーパーゼネコンは建設の施工・設計・エンジニアリング・研究開発部門などを自社に抱え、高い技術力を持っている総合建設業者です。工事の期間はクライアントだけで無く、関連会社と施工計画や実際のスケジュールなどについて打ち合わせます。つまり建設現場全体の管理がスーパーゼネコンの役割となっています。

スーパーゼネコンと言われる企業

スーパーゼネコンと言われる5社の特徴をそれぞれ解説していきます。

大林組

1936年に設立された大林組は売上高が17,739億円、資本金が577億円となっています。大林組は国内建築だけでなく海外建築にも力を入れており、事業セグメント売上比率は約20%となっています。東京駅の建築や東京スカイツリーなど歴史的な建物の建設を行っています。

鹿島建設

鹿島建設は1930年に設立された企業で、180年もの歴史があります。売上高は13,050億円、資本金が814億円となっています。洋館や鉄道、高層ビル、原子力など時代に先駆けた建物を扱ってきた歴史があります。開発業にも力を入れており、利益効率(利益を売上で割ったもの)は約20%と高くなっています

大成建設

大成建設は1873年に創業された企業です。売上高は15,733億円、資本金は1,227億円となっています。「ホテルインドネシア」といった海外案件や東京スカイツリータウン、ホテルオークラ、トルコのボスポラス海峡横断鉄道トンネルなどの建設を行っています。

清水建設

1804年創業の企業で、売上高は14,176億円、資本金は743億円となっています。神奈川県立スポーツセンター、新東名高速道路、片瀬江ノ島駅などの建設を行っています。

竹中工務店

1610年に創業した400年以上の歴史を持つ企業です。売上高は12,377億円、資本金は500億円となっています 。本社は大阪に置かれており、スーパーゼネコンで唯一非上場企業となっています。他社に比べて主力事業である建設業の割合が大きく売上の約90%が建設業です。

スーパーゼネコンに入社するためには

スーパーゼネコンに入社するためには何をすれば良いのでしょうか。各社の選考フローを解説します。

選考フロー

各社の選考フローは以下の通りです。
「大林組」
面接→ES→面接→Webテスト→面接(複数回)→内定

「鹿島建設」
イベント(参加することでリクルーター面談を実施してもらえる)→面接→Webテスト→ES→面接→Webテスト→面接→内定

「大成建設」
ES→Webテスト→面接(複数回)→工事現場見学会(選好要素なし)→面接→内定

「清水建設」
ES(リクルーター面談用)→リクルーター面談→Webテスト→ES→面接(複数回)→内定

「竹中工務店」
(OB訪問*本選好のESがもらえる)→ES→Webテスト→面接(複数回)→内定

基本的には一般的な企業と同じような選考となっていますが、リクルーター面談がある企業が多いのが特徴的です。

最後に

スーパーゼネコンとは総合建設業者を指すゼネコンの中でも規模が大きく売上高が1兆円以上の総合建設業者5社をまとめた呼称でした。国内では「大林組」「鹿島建設」「大成建設」「清水建設」「竹中工務店」のことを指します。それぞれに特徴があるため志望する場合は企業研究を行い、なぜその企業に入りたいのか、なぜ他のゼネコンではダメなのかを語れるようにしておきましょう。


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