安定した職業に就きたい大学生は、どう就活するべきか?

いつの時代も、安定した仕事は人気が高い就職先です。特に現代は不安定な時代だからこそ、安定した仕事を希望する就活生が増えているのかもしれません。では、安定した仕事とは何を指すのでしょうか?

大手企業に就職したからと言って、一生安泰とは言いきれないのが今の世の中です。安定した仕事と言っても、何を目指せば良いのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?ここでは、「安定した仕事について」いろいろな角度から見ていきたいと思います。

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目次

一般的に「安定している」とされる職業

時代の変化が目まぐるしい時代には、今業績が良く安定しているからと言って、将来的にいつまでも安定しているとは必ずしも言い切れません。

100パーセント安定していると言い切れる企業は、厳密には存在しないのが実情です。そこで、一般的に比較的安定していると言われる仕事について見ていきましょう。それぞれの特徴や就活についてもご紹介していきます。

公務員

安定した仕事としてまず思い浮かぶのが、公務員ではないでしょうか。一般企業と違って、基本的にリストラや倒産のリスクはありません。

公務員には、大きく分けて国家公務員と地方公務員の2種類あり、それぞれ採用先も異なります。職種も様々なので、本格的に就活を始める前に自分の希望する職種を絞っておきましょう。

公務員になるための準備で大切なのが、公務員試験対策です。早い人では、大学1、2年頃から試験勉強を始める人もいます。情報収集や面接対策なども必要です。公務員を目指すのであれば、早い段階から計画的に活動を始めましょう。

政府系機関

政府系機関は、金融や農協など、業種も多岐に渡っています。社風や業務内容、待遇なども様々です。就職説明会やセミナーなど開催していれば、積極的に参加してみましょう。

実際に説明会やセミナーに行って、社内やそこで働く人の雰囲気を見てみるのがおすすめです。いくつかの説明会やセミナーに参加して比較してみれば、自分の希望がより明確になってくるので、希望の就職先を絞り込みやすくなります。

インフラ業界

電気、ガス、水道、鉄道など、生活する上で無くてはならないインフラ系は、他の企業に比べると比較的安定していると思われます。そのため、安定した仕事を希望する学生には人気の業界であることも考慮しなくてはいけません。「安定しているから」という理由だけで就職を希望するのではなく、なぜその企業で働きたいのかを明確にしておく必要があります。

インフラ業界の多くの企業ではインターンシップを実施しているので、参加することをおすすめします。インフラ業界は安定していると言っても、民営化や自由化によって競争が激化すると考えられるので、今後の動向に注目しておく必要があります。

大手企業・グループ会社

比較的倒産するリスクが少ない大手企業や大手企業のグループ会社は、安定した仕事を求める学生には就職先として人気が高いです。

不安定な時代とは言っても、やはり安心感があるのが大手企業です。人気がある分、入社するのも難しいので、インターンシップに積極的に参加してアピールするなどの努力が必要です。

理系の学生におすすめの安定した職業

エンジニア

エンジニア需要が多いIT業界は成長を続けており、その成長とエンジニアの需要は今後も増えていくと予想されています。IT業界以外の企業でも、業務やサービスのIT化は今後も進むことが考えられるので、エンジニアの需要は今後も減ることはないでしょう。

エンジニアは一度知識と経験を身につけると、転職がしやすいというメリットもあります。需要があるとはいえ厳しい世界でもあるので、エンジニアとして常に学び続け自身を成長させる努力も必要です。

大手メーカーの研究・開発職

理系の学生におすすめなのは、メーカーの研究・開発職です。特に安定が見込めるのは、安定して一定の需要が見込める、食品・医療・自動車のメーカーです。

どの業界でも大手のメーカーは業績が安定していて、給与の水準も高くなっています。福利厚生が充実している企業が多いので、長く働き続けることができるでしょう。

教師

数学や科学の教師も、理系の学生におすすめの安定した職業です。公務員として学校の教師になる以外にも、塾や専門学校などで講師になる人もいます。

理系出身で教職についている人は、好きなことに関われる仕事にやりがいや楽しさを感じている人が多いです。好きなことに関われるので、長く働き続けられる可能性も高いでしょう。

女性におすすめの安定した職業

薬剤師

女性の場合、出産や育児と両立しやすい仕事が「安定した仕事」だと考える人も多いと思います。薬剤師は国家資格や専門知識が武器となり、再就職や転職がしやすい職業です。

薬剤師は病院・薬局・ドラッグストアなどで働くことができるので、全国のどんな地域でも職場が見つけられ、働きやすさや転職のしやすさにつながっています。女性が活躍している職業の代表格でもあり、実際に出産や子育てをしてから薬剤師として仕事に復帰する女性も非常に多いです。

看護師

看護師は女性に人気の仕事ランキングでは、常に上位にランクインしています。看護師はとても安定している職業だというのも人気の理由の一つです。高齢化社会では医療はさらに必要性が増し需要も高まっていくため、職場に困ることはないでしょう。

病院で働く看護師はハードワークだというイメージが強いかもしれませんが、派遣社員やパートタイム契約など、自分に合った働き方を選択することも可能です。

保険会社での営業

保険会社での営業は女性が多く活躍している職業なので、女性が働きやすい環境が整っている職場が多いです。営業としてのスキルを身につけることができるので、転職にも有利です。

成果主義で売上が給与に反映されるの職場が多いので、頑張り次第で収入を上げられることは、やりがいやモチベーションの維持につながるでしょう。

安定した職業・職場の探し方

企業研究をしっかりする

安定した仕事をしたいなら、安定して働ける企業を見極めなければなりません。安定した職業を探すのもいいですが、職場が安定していなければ安心して長く働くことはできないからです。

そのためには企業研究をしっかりして、その企業についてよく知る必要があります。四季報などで企業の経営状況を調べたり、「辞める人が少なく平均勤続年数が長い」「福利厚生が充実している」「ワークライフバランスが考えられている」などの職場環境をチェックしてみるといいでしょう。

OB・OG訪問をする

企業研究だけではわからないことも多いので、できればOB・OG訪問をすることをおすすめします。OB・OG訪問では実際に働いている先輩にじっくりと質問できるので、データからはわからない企業の実態について詳しく話を聞くことができるでしょう。

インターンシップに参加する

仕事内容や企業の雰囲気を知るには、インターンシップに参加するのがいいでしょう。社員の方と直接話ができたり、仕事体験ができるプログラムも多いので、自分に向いているかどうかを見極めるいい機会になるはずです。

企業や職場の雰囲気は実際に見てみないとわからないですし、仕事を体験してみてはじめてわかることはたくさんあります。できるだけたくさんのインターンシップに参加して、多くの企業を知るのがいいでしょう。

安定した仕事

本当の意味で「安定した仕事」につくには?

ここでは、一般的に言われている「安定した仕事」とは少し違った視点で、「安定した働き方をする」ということについて考えてみたいと思います。

好きな仕事をする

不安定な時代に安定を求めるのは当然なので、それも就活には大切なことです。ですが、あまりに安定した仕事を求めすぎてしまうと、自分が本当にやりたかったことからかけ離れてしまう可能性もあります。

「安定」を重視してやりたくもない仕事についた結果、やりがいを見出せずにすぐに辞めてしまうようでは「安定」は見込めません。将来に不安を抱く前に、「自分が何をしたいのか」ということを改めて考えてみるのも大切です。

長く働ける職場を見極める

残業や休日出勤が多いと、プライベートの時間がなくなり離職につながることが多いです。長期にわたって安定して仕事をしたいなら、ワークライフバランスの取れる職場かどうかも重視して就職先を選ぶ必要があるでしょう。

安定した生活を求めるなら、福利厚生がしっかりしているかどうかもよく確認するようにします。

自分の実力を高める

絶対に安定している企業がない時代には、自分の人間性や経験、実力を高めて、社会から必要とされる人間になることが一番大切かもしれません。

どこでも通用する人間になれば、企業に安定性を求める必要もなくなります。英語や中国語など語学を学ぶ、資格を取得するなどして、個人の力を高める努力をすることも必要です。

まとめ

将来に不安を感じる人も多く、より安定した仕事が求められる時代になってきました。

安定していると考えられている業界は、人気が高く難易度も高いと言われています。そのため、いかに時間を有効に使って計画的に就活を進めるかが大切です。事前の情報収集から始まり、面接や試験の準備など、やることはたくさんあります。

就活にはどれも大切な準備ですが、一番重要なことは自分が何をやりたいかを明確にすることです。安定した仕事であることも大事ですが、その企業に入って自分が何をしたいかをきちんと説明できるようにしておきましょう。

自分の求めていることが曖昧なままだと、苦労して入社しても「こんなはずじゃなかった」と後悔することになる可能性もあります。本格的な就活をスタートする前にしっかり情報収集をして、自分の希望に合う企業を見つけてください。


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