大学3年生のインターンはいつから?スタート時期や何社に参加すべきかも解説

大学3年生になると就活への動きが本格化し、インターンへの参加を促されることが多くあります。しかし、具体的な開始時期参加する社数の目安探し方などの細かい情報は知らない方がほとんどでしょう。

そこで本記事では、大学3年生のインターンについて、「募集はいつから始まるの?」「何社くらい参加すべき?」などのよくある疑問にお答えします。

目次

大学3年生のインターンはいつから?

まずは、大学3年生のインターンにおける具体的な開始時期について見ていきましょう。以下の3つに分けて、時期にまつわる疑問にお答えします。

・インターンの開始時期
・大学3年生が参加し始める時期
・探し始めるおすすめの時期

インターンの開始時期

実は、インターンの開催時期に決まった期間というのはありません。募集・実施時期は企業により異なり、長期インターンなら通年で募集していることもあります。

ただ後述するように、インターンの募集が多くなる時期はある程度決まっています。特に短期インターンの場合は企業側もなるべく多くの学生に参加してもらいたいと考えているため、授業のない夏や冬の長期休暇に開催されるケースが多いです。

また、インターンは大学3年生が参加するものと思っている方もいますが、「1・2年生も参加可能」「学年不問」となっているプログラムも多数実施されています。大学3年生になると就活で忙しくなるため、スケジュールに余裕のある1・2年生のうちからインターンに参加するのがおすすめです。

大学3年生が参加し始める時期

大学3年生がインターンへのスタートダッシュを切り始めるのは、夏の長期休暇の時期です。「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」によると、9月までに84.7%もの学生がインターンに参加していることがわかります。

つまり、多くの大学3年生はサマーインターンから参加し始めているということです。サマーインターンは7〜9月に実施されるものが多く、エントリーや選考がある場合には5〜7月に受付が行われます。大学3年生に進級してすぐのタイミングのため、参加したいインターンがあるときはこまめにチェックしておきましょう。

冬休みのある12〜1月、春休みのある2〜3月もインターンの募集が増える時期です。普段は大学の研究・部活・アルバイトで忙しいという方は、長期休暇中に参加するのがおすすめです。

出典:株式会社マイナビ「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/01/2024IS_2023.12.pdf

探し始めるおすすめの時期

インターンを探し始めるおすすめの時期は、大学3年生の5〜6月頃です。多くの学生がサマーインターンに参加していることに加え、就活スケジュールの観点から考えてみても、夏の段階で応募や選考の経験を積み、業界研究・企業研究・適性理解などを進めておいた方が安心だからです。

とはいえ、就活は情報戦になるため、早い段階から行動し始めるのが良いでしょう。大学3年生まで待たずとも、大学1・2年生の段階で長期インターンや1day就業体験などに参加しておくのもおすすめです。

また、外資系金融やコンサルのサマーインターンは、日系企業に比べて早い時期に応募が締め切られます。のんびりしているとすでに募集が終了していたという事態になりかねないため、企業のホームページなどを常にチェックしておきましょう。

大学3年生が参加できるインターンの種類

大学3年生が参加できるインターンは、期間別と季節別でいくつかの種類に分けられます。同じインターンでも期間や季節によってそれぞれの特徴が異なるため、今一度確認しておきましょう。

期間別のインターン

まずは期間別にインターンの種類をご紹介します。期間別では、以下の3つに分類できます。

・1day就業体験
・短期インターン
・長期インターン

1day就業体験

厳密にいうと政府の定めるインターンに該当するわけではありませんが、1日で完結する手軽さから、多くの学生が参加しているのが1day就業体験です。

選考のないプログラムも数多く実施されており、「インターンがどんなものか知りたい」「手軽にインターンを体験しておきたい」という方に向いています。

ただ、限られた時間の中で行われるため、内容は簡単なものになりやすいのが特徴です。広く浅く業界・企業理解を深めたいという場合には適していますが、それ以外の場合は短期インターンや長期インターンを選びましょう。

短期インターン

短期インターンは、数日から数週間の日程で行われるインターンのことを指します。多くのプログラムで選考が設けられており、「本選考の前に面接を経験しておきたい」という方にもおすすめです。

短期インターンのプログラムでは、擬似的に業務を体験できるプログラムが組まれています。グループごとに課題を出され、解決のための施策を考案、最後にプレゼンをしてFBをもらう流れが一般的です。

短期インターンは「複数の業界や企業を比較したい」「選考対策の練習をしておきたい」という方に向いています。

長期インターン

長期インターンとは、1ヶ月以上の日程で行われるインターンのことです。他のインターンとは異なり、社員と変わらない立場で実際の業務に携われるという特徴があります。

「スキルを向上させたい」「社風を直接確認したい」という方に向いており、給料の発生するものが多いです。学年不問である場合が多く、就活を終えた大学4年生が参加するケースも少なくありません。

しかし、長期間のプログラムになるため、「マッチしたインターンを選ぶ」「学業や他の就活対策との兼ね合いを考える」などの注意が必要です。

季節別のインターン

インターンは通年で募集が行われていますが、季節によって特に募集が多くなる時期が存在します。ここでは、季節別に以下の2つを見ていきましょう。

・サマーインターン
・ウィンターインターン

サマーインターン

サマーインターンとは、7〜9月の夏季休暇中に行われるインターンのことです。就活の最初の一歩として参加する学生が多く、ウィンターインターンに比べて時間に余裕を持って参加できます。

企業と学生の最初の接点となるため、企業の魅力や強みを感じられるプログラム内容が実施されているのが特徴です。

募集が開始されるのは5〜6月頃と、大学3年生に進級してすぐのタイミングになります。締切を過ぎないよう、こまめにチェックしておくことが大切です。

ウィンターインターン

ウィンターインターンとは、10〜12月、2〜3月頃の秋と冬に行われるインターンのことです。この時期は大学の試験と重なる場合もあり、学業との兼ね合いに配慮しなければなりません。

ただ、本選考の直前のインターンであるため、サマーインターンよりも「学生の力を見る」選考が実施されます。スケジュールを調整しながら、志望度の高い企業は可能な限り参加できるようにするのがおすすめです。

大学3年生でインターンに参加しないと就活で不利になる?

大学3年生になると就活に向けての動きが本格化し、多くの学生がインターンに参加し始めます。そのような状況の中、インターンに参加しなかった場合は就活で不利になるのでしょうか。

正直に申し上げると、大学3年生でインターンに参加しなくても、就活で直接的に不利になることはありません。原則、インターン参加経験の有無と選考は切り離して考えられているからです。

しかし、インターンに参加すると多くのメリットが得られるため、参加しないデメリットの方が大きいといえます。具体的には、以下の3つの点で損してしまうかもしれません。

・業界研究・企業研究ができない
・自己分析や適性の見極めができない
・早期選考の機会を逃しかねない

業界研究・企業研究ができない

業界研究や企業研究は、ある程度までであればホームページやネット上の情報で理解を深められます。しかし、あくまで表面上の情報しか取り入れられないため、そのままでは入社後のミスマッチに繋がりかねません。

インターンに参加すれば社員と交流したり、実際に業務に携わったりして、よりリアルで深い情報を得られます。選考で志望動機を聞かれた際にも、インターンで実際に経験したことを話せば「その企業でなければならない理由」が明確になり、納得してもらえる可能性も高まるでしょう。

自己分析や適性の見極めができない

インターンに参加すると、業界や企業の理解を深められるだけでなく、自己分析や適性の見極めも行えます

インターンでは業務を擬似体験できたり、現場の雰囲気を直接感じたりできるため、企業で働くイメージをしやすいのがメリットです。これにより適性を見極められる他、自己分析も進められます。

早期選考の機会を逃しかねない

インターンによっては、参加者を対象に早期選考の案内を送る場合があります。早期選考とまではいかなくても、本選考で一次面接免除といった優遇を受けられる場合もあるでしょう。

「参加者全員に案内が行くケース」「参加者の中で特に優秀だと判断された学生に案内が行くケース」の2パターンが存在しますが、どちらもインターンに参加していなければ得られないチャンスです。

そのため、インターンに参加しないと早期選考の機会を逃しかねないといえます。

大学3年生はインターンに何社参加すべき?

実は、近年では学生一人あたり複数社のインターンに参加するのが常識となりつつあります。ここでは、具体的に何社ぐらいのインターンに参加すべきなのかを見ていきましょう。

何社ぐらい参加すべき?

参加する企業数は個人差がありますが、前述のマイナビ調査によると、大学3年生の12月までに平均6.6社参加していることがわかります。

そのため、6〜7社程度を目安に参加するのがおすすめです。最低でも2社は参加できるように動きましょう。

ただし、参加するインターンは数を多くすれば良いというわけではありません。あまり多くのインターンに参加しようとすると、体力的にきつくなって体調を崩したり、ES(エントリーシート)の作成に準備に十分な時間が割けなかったりなど、選考の準備が疎かになってしまう可能性が出てきます。

無理のない範囲で参加できるよう、スケジュール調整をしながら参加するインターンを決めましょう。

人気企業や有名企業のインターンは倍率が非常に高いため、選考で落ちてしまうことを想定しておく必要があります。応募する企業が人気企業ばかりの場合は、少し多めに応募しておくと安心です。

もう遅い?出遅れてしまったら?

志望企業のインターン募集が終わってしまった場合でも、諦めることはありません。夏・冬・春と複数回にわたりインターンを実施している企業は多くあります。

通年でインターンを募集している企業もあるため、出遅れたと感じても、焦らずに一歩を踏み出してみましょう。

志望企業がインターン募集を締め切った後であった場合は、同じ業界の他の企業やライバル企業のインターンに参加してみるのもおすすめです。同じ業界なら業務内容が似ていることも多いのに加え、規模の違う企業や競合他社についてよく知る機会にもなります。

間接的に志望企業についての理解を深められる他、これまでは気付けなかった新たな視点を得られる可能性もあります。インターンに参加したい企業はあまり絞らず、なるべく広い視野で参加してみるのがおすすめです。

インターンに行かないのはアリ?

インターンに行かないのはアリとまではいえませんが、必須というわけではありません。なぜなら、就活中にインターンに参加しなくても、内定を獲得している人は一定数いるからです。

しかし、インターンに参加することには次のようなメリットがあります。

・会社の雰囲気がわかり企業理解が深まる
・業務体験ができる
・社員の方と話ができる
・志望業界や企業が絞りやすくなる
・講義形式のインターンに参加すれば効率的に業界研究ができる
・インターン選考に参加することで本選考の前にwebテストや面接の練習ができる

さまざまな企業を訪れて、社員の方と直接話ができたり、社内の雰囲気を知れたりする機会は滅多にありません。企業選びだけでなく一種の社会勉強にもなるので、志望企業が決まっている人でもいろいろな企業のインターンシップに参加してみると、さまざまな学びを得られるはずです。

インターンに行くことで得られるメリットは多くあり、行かないことによる不利益の方が大きいといえます。参加しない・したくないと考えるのは個人の自由ですが、少し先の将来のことを考慮すると、インターンにはできるかぎり参加した方が良いでしょう。

大学3年生向けのインターンの探し方

ここからは、大学3年生向けのインターンの探し方をご紹介します。

インターンシップ専門のサービスを利用する

インターンを探すなら、「インターンシップガイド」のようなインターンシップ専門のサービスを利用するのがおすすめです。

さまざまな業界のインターン情報が1つのサイトに集約されているので、効率的に自分に合った募集情報を見つけられます。興味のある業界から探したり、職種・勤務地・インターンの種類などを絞ったりして、自分に合ったインターンを探してみましょう。

インターンシップに参加したことがなくて不安がある場合は、先輩の体験談を読んでみるのがおすすめです。プログラム内容や当日の流れが記されているため、シミュレーションに役立ちます。

企業のホームページをチェックする

受けたい企業が決まっている人、興味のある企業が明確になっている人は、企業のホームページを見てみましょう。新卒採用ページにインターンシップ募集について記載されていることが多いです。

TwitterやInstagramなど、SNSでインターンや新卒募集の情報発信をしている企業も増えています。企業の公式SNSアカウントがある場合は、アカウントをフォローしておくのも良いでしょう。

大学で探す

大学経由でインターンシップの募集をしていることもあります。大学のキャリアセンターやゼミの教授に、インターンシップ募集について聞いてみましょう。人気のインターンやおすすめのインターンなどを紹介してくれるはずです。

最後に

大学3年生になると、就活に向けての動きが本格化していきます。インターンは企業や仕事についての理解を深める良い機会となるため、積極的に参加しましょう。余裕があれば業界や職種などを変えて、できるだけたくさんのインターンに参加してみるのがおすすめです。

インターンシップガイドでは、短期・長期を問わずさまざまな業界や職種のインターンを通年で掲載しています。ぜひこの機会に活用してみてください。

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