就活でのガクチカ作りや、志望業界・職種への理解を深めるために長期インターンを考えている学生は多いでしょう。しかし、「長期インターンっていつまで行くものなの?」「就活との両立は難しいのでは?」といった疑問や不安もあるかもしれません。
今回は、長期インターンの期間や通う頻度の目安、続けるメリット・デメリットなどについて解説します。期間で注意すべきポイントや就活と両立するコツも参考にしながら、インターン参加を検討してみてください。
- ・長期インターンはいつまで行くべき?
- ├期間は決まっていない
- ├長期インターンの一般的な勤務スケジュール
- └目的によって最適な期間は違う
- ・【期間別】長期インターンで身に付くこと
- ├3ヶ月程度
- ├3ヶ月〜半年
- └1年以上
- ・長期インターンを続けるメリット
- ├①専門的な知識やスキルが身につく
- ├②ビジネススキルが身に付く
- ├③責任のある仕事を任せてもらえる
- ├④業界・職種への理解が深まる
- └⑤内定をもらえるケースも
- ・長期インターンを続けるデメリット
- ├①業界・職種選びの視野が狭くなる
- ├②学業との両立が難しい
- └③自由な時間を作りづらい
- ・長期インターンの期間で注意すべきポイント
- ├3ヶ月以上勤務が条件の募集が多い
- ├無理のない範囲で続ける
- └辞める時期は事前に相談する
- ・長期インターンと就活を両立させるコツ
- ├できるだけ早く始める
- ├履修登録を工夫する
- └シフト調整が可能なインターンを選ぶ
- ・【まとめ】長期インターンは無理のないペースで続けよう
長期インターンはいつまで行くべき?
期間は決まっていない
長期インターンの期間は、ほとんどの場合は決まっていません。面接の時や入社後に上司と相談しながら、期間や勤務する日数を決めていくのが一般的です。
入社前に「どのくらい続けられそうか?」を聞かれることもありますが、その通りに働かなければいけないわけでもありません。状況に合わせて勤務日を調整したりして、企業と相談しながらスケジュールを決めることが可能です。
長期インターンの一般的な勤務スケジュール
週何回勤務するか、1日何時間働くかは、企業により異なります。週2〜3日勤務で、1日4〜5時間働くというスケジュールがよく見られるので、目安としておくといいでしょう。
最近はリモート勤務ができる長期インターンも増えているので、出勤するのは時間的にきついという方は、リモートワークが可能なインターンを探してみてください。
目的によって最適な期間は違う
長期インターンに参加する目的は、「ガクチカ(学生時代に力を入れた経験)を作るため」「志望業界への理解を深めるため」「スキル・知識を身につけるため」など人それぞれです。そして目的によって最適な期間も異なります。
長期インターンは平均的には、半年から1年未満くらい継続する人が多いですが、参加目的に合わせて、無理のない範囲で続けるのがいいでしょう。
【期間別】長期インターンで身に付くこと
3ヶ月程度
3ヶ月程度続ければ、一通りの業務に慣れ、業界の雰囲気や仕事内容を知ることができます。社員からのサポートなしで進められる仕事も増えてくるでしょう。
しかし、3ヶ月以内では多くの場合実績を残せるほどの経験は得られず、成長も実感しにくいです。インターンに参加する目的を達成するためにはもう少し期間が必要です。待遇や職場環境の面で悩むことがあれば、他に納得のいくインターン先を探してみた方がいいかもしれません。
3ヶ月〜半年
半年ほど続ければ、仕事で結果を出したり、責任のある仕事を任せてもらえることも増えます。また、専門的な知識やスキルを身につけることができます。業界理解も深まってくるので、長期インターンの目的が業界理解なのであれば、他の企業で経験を積んで、雰囲気や事業内容を比較してみるのもいいでしょう。
1年以上
1年以上続けると、インターン生の中でも責任のあるポジションにつけたり、後輩に教える場面も増えます。社員と共に大きな仕事に関わることもあります。また、社会に出てからも通用するほどのスキルアップも期待できます。
インターンに参加して特定のスキルを身につけたいという方や、裁量の大きい仕事を経験してみたいという方は、1年以上は続けてみてください。
長期インターンを続けるメリット
①専門的な知識やスキルが身につく
営業職やデザイナー、エンジニアなど、専門的な知識・スキルや経験が必要な職種を志望している方は、長期インターンに参加することをおすすめします。長期インターンでは、その職種で経験を積んでいる社員に直接教えてもらうことができるので、努力次第で早く、確実に知識やスキルを身につけることができるでしょう。
また、デザイナーやエンジニアなどの専門職は予めスキルが身についている即戦力的な人材は企業にとって貴重なので、上手くアピールすれば就活で有利になることもあります。
②ビジネススキルが身に付く
会社の一員として社員と一緒に働くことで、ビジネススキルを身につけることができます。クライアントや上司に対する言葉遣いや、社員と円滑に仕事を進めるためのコミュニケーションの取り方、基本的なPC操作や論理的思考力などのビジネススキルは社会に出てからも必ず役に立つはずです。学生のうちにこれらのスキルを身につけておくと、就活の際に他の学生と一歩差をつけることができます。
③責任のある仕事を任せてもらえる
一つの会社で長期インターンを続けることで、社員と同じように裁量の大きい仕事を任せてもらえることがあります。責任が重い分、その仕事をやり遂げると達成感や自身の成長を実感できるでしょう。「仕事にやりがいを感じたい」「自分を成長させたい」という方はできる限り、長期インターンを続けてみてください。
④業界・職種への理解が深まる
長期インターンを続けることで、業界・職種への理解が深まります。説明会や1dayインターンでも業界や職種についての情報を得ることができますが、外から得る情報には限りがあります。会社の一員としてその業界で働いてみることで、自分の目で実態を知ることができるでしょう。
憧れの業界や職種に就職が決まったにも関わらず、入社後にギャップを感じて早期退職をする人は少なくありません。興味のある業界や職種で実際に働いてみることで、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
⑤内定をもらえるケースも
一つの企業で長くインターンを続けていれば、その企業での仕事や雰囲気、人間関係に慣れてきます。企業と学生の信頼関係ができていれば、企業にとっても学生にとってもメリットが多いため、内定をもらえる可能性があります。
長期インターンを続けるデメリット
①業界・職種選びの視野が狭くなる
一つの業界・職種での長期インターンを続けていると、就活の際にその業界・職種にこだわってしまう学生は少なくありません。就活では、「自分はこの業界に向いていると思っていたけれど、実は別の業界の方が合っているかもしれない」ということが多々あります。
長期インターンを通して身につけた能力は、必ずしもその業界だけに役立つというわけではありません。就活の際にはインターン先の業界・職種以外も視野に入れ、自己分析、業界・企業研究を進めることをおすすめします。
②学業との両立が難しい
長期インターンを実施する企業の就業時間は大学の授業時間と被ってしまうことが多いので、シフトが調整しにくく、大学の授業や課題との両立が難しいと感じる人が多いかもしれません。長期インターンをする場合は、大学の授業が疎かにならないよう、上手くスケジュールを組む必要があります。
③自由な時間を作りづらい
長期インターンを通して未経験から知識やスキルを身につける場合、シフト時間外で自分で勉強をしなければならないことがあります。また、長期インターンは1日の中での拘束時間が長いため、自由な時間が少なくなってしまいます。忙しい学生は、短時間でシフトを組めたり、リモート勤務が可能なインターンを探すことをおすすめします。
長期インターンの期間で注意すべきポイント
3ヶ月以上勤務が条件の募集が多い
長期インターンは、最低でも3ヶ月以上継続して勤務できることが条件となっているものが多いです。
3ヶ月以上の継続勤務が難しい場合は、短期インターンで探した方が希望の募集が見つかる確率が高いかもしれません。
無理のない範囲で続ける
長期インターンの期間や勤務日数については、無理をしないようにしましょう。大学の授業や成績にマイナスの影響が出ていたり、ストレスや疲れで体調を崩したりしてまでインターンを続けるのはおすすめしません。
テスト期間や就活中は勤務時間や日数を減らすなど、スケジュール調整に応じてくれる企業がほとんどです。体力的もしくは精神的に負担を感じる時には、上司に相談してみましょう。
辞める時期は事前に相談する
長期インターンを辞める時期については、事前にインターン先の上司に相談するのがマナーです。黙って辞めたり、突然辞めるのは常識がないと判断されるので避けましょう。
辞める何ヶ月前に報告するかは企業により異なりますが、最低でも1ヶ月以上前に報告するというルールの企業が多いです。何ヶ月前までに報告する必要があるかは、事前に確認しておくといいでしょう。
長期インターンと就活を両立させるコツ
できるだけ早く始める
本格的に就活が始まると忙しくなるので、始めるならできるだけ早い方がいいでしょう。長期インターンは通年で募集されていることがほとんどなので、時期に関係なく応募できます。
長期インターンは基本的に有給なので、アルバイト代わりに大学1年生や2年生のうちから始める人も増えています。時間に余裕のあるうちに始めておくと、就活が忙しくなってからも継続しやすいです。
履修登録を工夫する
まとまった空き時間がある時間割にするなど、大学の履修登録を工夫しておくと、長期インターンと就活の両立がしやすくなります。
余裕があるなら、1日や半日休みの日をつくっておくと、インターンの勤務時間が確保しやすいでしょう。
シフト調整が可能なインターンを選ぶ
できるだけ柔軟に、シフト調整に応じてくれる長期インターンを選ぶのがおすすめです。応募する前に問い合わせたり、面接で担当者に直接聞いてみるのがいいでしょう。
先輩のインターンシップ体験談を参考にするのもおすすめです。下記の記事リンクから、気になる企業のインターン体験談をチェックしてみてください。
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【まとめ】長期インターンは無理のないペースで続けよう
長期インターンを通してスキルを身につけたり、業界や職種の理解を深めるには、最低半年は続ける必要があります。長く続ければそれだけ、仕事での成功体験を得られたり、自分自身の成長を実感できるでしょう。その反面、忙しい大学生にとっては注意点もあるので、長期インターンに参加する場合は慎重にスケジュール調整をしましょう。
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