専門商社ってどんな種類があるの?業種間での仕事内容などの違いを解説!

高収入や海外出張など華やかなイメージがある商社の仕事。商社への就職を目指している就活生も多いでしょう。

商社は総合商社と専門商社に分けることができます。専門商社はどのような種類の会社があるのでしょうか。ここでは専門商社の仕事内容や就活対策など具体的に紹介します。 

専門商社
目次

専門商社について

専門商社とは

商社は商品をつくるメーカーと商品を消費者に売る小売店との間に入り、その流通の手助けをする卸売業を基本としています。

専門分野(売上比率の50%以上が特定の商品)に特化している商社を専門商社といいます。専門商社は総合商社と異なり、特定の分野に特化した商品を扱っています。  

専門商社の種類は多様

専門商社にはさまざまな種類があります。取り扱っている商品の分野によって分類される場合もあれば、単独で事業を行っている独立専門商社や総合商社の子会社として事業投資を受け発足した総合商社系専門商社と分けられる場合もあります。直接消費者と関わることは少なく、基本的にBtoBが主流です。

専門商社の種類を紹介

鉄鋼の専門商社

鉄鋼は専門商社の中では医薬品と並び売上高、営業利益とともに高い水準である分野です。 日本は鉄鋼の生産量が世界第2位と高く、多くの鉄鋼をメーカーから買い付け海外へ輸出したりします。鉄鋼という産業の元となる商材を扱っているため、海外企業とのやり取りが多いことも特徴です。
有名な企業例として株式会社メタルワン、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、日鉄住金物産株式会社やJFE商事、阪和興業株式会社、神鋼商事株式会社などが挙げられます。

機械の専門商社

機械商社は主に機械を工場などに売ります。機械とは製造業の現場で稼働している設備などを指します。

機械専門商社も国内の卸売業とともに、中国などアジア諸国を始めとする海外展開を行っています。

有名な企業例として岡谷鋼機株式会社、株式会社山善、ユアサ商事株式会社、株式会社日立テクノロジーズなどが挙げられます。  

医薬品・化学製品の専門商社

医薬品・化学製品の専門商社は医療機関で使用されたり、処方箋に基づいて供給される「医療用医薬品」と、薬局やドラッグストアで販売されている「一般用医薬品」を商材として扱います。

医薬品の製造・流通・販売・使用にはさまざまな法律で制限などがかけられていて、商社などの卸会社はこれらの法律を順守しながら医薬品を提供します。

有名な企業例としてメディパルホールディングス、アルフレッサホールディングス、株式会社スズケン、東邦ホールディングスなどが挙げられます。 

エネルギーの専門商社

エネルギーの専門商社は「電力」「ガス」「石油」などのエネルギー源を取り扱うビジネスをしています。

例えば石油の輸入、輸入した石油を応用した石油製品を国内で販売、輸出入などを行っています。また発電事業を行う企業もあります。

有名な企業例として伊藤忠エネクス株式会社、三愛石油株式会社、岩谷産業株式会社、カメイ株式会社などが挙げられます。  

繊維の専門商社

繊維商社は繊維メーカーから繊維を調達し、アパレル業界や量販店を始めとする幅広い分野の業界に流通させます。また提供先はアパレルだけでなく、自動車業界や医療業界にも流通させています。

取り扱っている繊維は2種類に分けられ綿や麻、絹などの洋服に使われる天然繊維、ポリエステルなど洋服に使われるものから自動車の部品や医療器具にも使用される化学繊維などが存在します。

有名な企業例として東レインターナショナル株式会社、株式会社ワールド、蝶理株式会社、帝人フロンティア株式会社などが挙げられます。

食品の専門商社

食品も他の商社と同じよう原材料を調達したり、メーカーと小売店の物流事業を展開しています。市場のニーズを分析し顧客に活動提案を行ったり、商社によっては自社オリジナル商品を開発・販売するなど「食」を中心としたさまざまな事業を展開しています。

有名な企業例として三菱食品株式会社、伊藤忠食品株式会社、加藤産業株式会社、国分グループ株式会社などが挙げられます。

専門商社の職種と求められるスキル

専門商社にはどんな職種があるのでしょうか?ここでは専門商社に多い職種とその仕事内容、求められるスキルなどを紹介します。

営業

取引先との交渉を担当するのが、営業の仕事です。営業先を訪問することが多く、出張もあります。取引先が海外の場合は、海外出張もあります。

コミュニケーション能力や交渉力が求められます。海外との取引がある場合は、現地の言葉や文化を理解している必要があります。

営業事務

外回りが多い営業のサポートをするのが、営業事務の仕事です。オフィスで営業の代わりにお客様からの連絡を受けたり、書類作成をしたりします。

メールや電話対応が多いため、基本的なビジネスマナーや敬語の使い方を知っておく必要があります。メールソフト、ワード、エクセルなどの使い方もマスターしておくのが必須です。

貿易事務

仕入先が海外の場合は、商材を輸入しなければなりません。扱う商材の輸出入の手続きを担当するのが貿易事務です。

貿易事務として働くには、通関の手続きに対する知識が必要で、資格が求められることもあります。英語力も必要なケースが多いです。

一般事務

経理や総務、人事などに配属され事務を担当します。社内のいろいろな人と関わることが多いので、高いコミュニケーション能力が求められます。

専門商社を目指す就活生がすべき就活対策

業界研究・企業研究をする

専門商社はとにかく種類が多いので業界研究や企業研究が重要になってきます。自分のやりたいことができるのか、自分とその企業の価値観はマッチしているのか、企業がどのような人材を求めているのかなど、数多くある企業の中から自分と合う企業を探すことが就活がうまくいく第1歩です。

語学力を磨いておく

学生のうちにやっておくことの1つとして語学力を磨くことも重要です。海外展開や海外企業と取引を行っている商社で活躍するには語学力が必須です。TOEICなどの試験で高得点を持っておけば、選考では強いアピールポイントになります。

志望動機をしっかり練る

就活の履歴書やES(エントリーシート)、面接で聞かれる志望動機も重要です。その業界や企業の現状、競合他社と比べたときどのような強み・弱みがあるのかなど企業の特徴を把握しておくことでより具体的で説得力のある志望動機を書くことができます。

OB・OG訪問をする

実りのある情報を得るためにはOB・OG訪問をして、実際に企業で働いている人の話を聞きに行くと効率的です。

次のような質問をしてみると、就活に役立ちます。

・仕事のやりがい
・仕事で大変だと感じること
・就活ではどんなことに力を入れたか
・志望動機はどんな内容だったか

忙しいところ時間を割いてもらうのですから、先輩の時間を無駄にしないよう聞きたいことを事前に考えておき、質問事項を整理してから訪問しましょう。

インターンシップに参加する

企業選びで迷っていたり、仕事内容に疑問・不安がある場合は、企業が実施するインターンシップに参加するのがおすすめです。

企業を訪問してオフィスを見学したり、実際に仕事を体験することができるインターンプログラムもあります。社内の雰囲気や仕事内容への理解が深まるため、企業選びや志望動機作成などに役立つはずです。

最後に

専門商社は幅広い分野にそれぞれ特化していて企業数もかなり多いです。就職先として人気も高く、大手商社となると採用人数も少ないです。だからこそその企業の事業や社風などしっかり特徴を理解することが重要です。

また会社説明会だけでなくOB・OG訪問やインターンシップなどを通じて各企業の社風や働き方について知ることも重要です。それぞれの商社について研究しより具体的な志望動機や自分のアピールできるポイントをまとめておくなど各商社ごとに最適な就活対策を行いましょう。

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