卒業研究は約1年間を費やす長期戦です。そのため、途中で「つらい」「やめたい」と感じることもあるでしょう。しかし、卒業するためには投げ出す訳にはいきません。つらく苦しい気持ちをうまくコントロールしながら、最後まで卒業研究を続けていく必要があります。 そこで今回は卒業研究がつらい原因を解説し、卒業研究がつらいときの上手な向き合い方をご紹介します。
- ・卒業研究がつらい原因
- ├研究が進まない
- ├他の学生と自分を比べてしまう
- └指導教官からの指摘がしんどい
- ・卒業研究がつらいときの上手な向き合い方
- ├研究に行き詰まったら一刻も早く指導教官に相談する
- ├自分自身の進捗状況を視覚化する
- └学生相談室で相談してみる
- ・まとめ
卒業研究がつらい原因
卒業研究がつらい原因としては「研究が進まない」「他の学生と自分を比べてしまう」「指導教官からの指摘がしんどい」という3つが挙げられます。
研究が進まない
卒業研究を始めて最初に行き詰るのが「研究が進まない」という壁です。これまで書いてきたレポートは与えられたテーマに沿ってある程度「正しい答え」をまとめるものでした。しかし、卒業研究はテーマ・実験方法・分析方法などを自分で考え、自分なりの答えを出すことが必要です。
そのため、「どうやって進めればいいんだろう?」「この方法で合っているんだろうか?」と立ち止まってしまい、不安や焦りから「つらい」と感じることがあります。
他の学生と自分を比べてしまう
ゼミや研究室で卒業研究の進捗状況を報告する機会が設けられている場合、他の学生の報告を聞いて「みんなそこまで進んでいるの?」「自分だけ全然できていない!」と焦りを感じることがあります。
また、進捗は同程度でも他の学生の研究の方が優れているように感じ、「自分の研究なんて全然ダメだ!」と投げ出したくなることもあります。
指導教官からの指摘がしんどい
卒業研究を完成させるには指導教官から指導を受ける必要があります。学部生が初めて取り組む研究であるため、できていない部分が多いのは当然のことです。しかし、指導教官から「ここができていない」「ここはこうした方がいい」と次々に指摘を受けると「ここもやり直しか~」としんどくなってしまいます。
特にこれまで「良い子」「良い学生」でいようと努力してきた人は、指導教官からの指摘を自分自身の否定のように感じ、過剰に苦しみを抱えてしまう場合があります。
卒業研究がつらいときの上手な向き合い方
「卒業研究がつらい!」と感じた時には1人で抱え込まずに早めに対処しましょう。ここからは卒業研究がつらいときの上手な向き合い方について解説します。
研究に行き詰まったら一刻も早く指導教官に相談する
指導教官はこれまでに多くの学生の卒業研究をサポートし、卒業まで導いています。過去にはあなたと同様に研究に行き詰まった学生も指導しているでしょう。だからこそ「研究に行き詰まってつらい」と感じたら、1人で何とかしようとせず、一刻も早く指導教官に相談するのがおすすめです。
なお、提出締め切りギリギリになって相談に行こうとしてもアポイントが取れなかったり、せっかく助言をもらっても研究に反映する時間がなかったりと、十分なフォローを受けられなくなります。できるだけ早めに行動しましょう。
自分自身の進捗状況を視覚化する
多くの場合、卒業研究の文字数は2~4万字程度に設定されています。レポートでは1000~3000字程度が一般的ですから、完成までの道のりが長く「どれだけ書いても終わらない」「ゴールが見えない」と不安になる人もいるでしょう。
そんな不安に駆られるときには、自分自身の進捗状況を視覚化するのがおすすめです。例えば、1日で書いた文字数や卒業研究に取り組んだ時間など、頑張ったことが一目見れば分かる記録をつけるのです。そうすれば完成に向かって着実に進んでいることを確認できて達成感を得られますし、モチベーションを維持することもできます。
学生相談室で相談してみる
「卒業研究のことを考えると不安で眠れない」「ゼミでの進捗報告が怖くて動けない」など、心の不調によって身体や行動にトラブルが起きている場合には学生相談室で相談してみましょう。カウンセラーがあなたの話をじっくり傾聴し、不安や緊張を和らげるためのサポートを行います。必要に応じて指導教官と連絡を取り合いながらできるだけ負担なく卒業研究を進められるように体制を整えてくれることもあります。
心の不調は放っておくと悪化し、卒業研究を進める際の妨げになります。学生相談室は大学に所属する学生なら無料で利用できる相談機関ですから、ぜひ活用してみてください。
まとめ
卒業研究がつらい原因としては、「研究が進まない」「他の学生と自分を比べてしまう」「指導教官からの指摘がしんどい」という3つが挙げられます。
これらのつらさを1人で抱えていると心身ともに疲弊し、卒業研究を進められなくなるリスクがあります。
・研究に行き詰まったら一刻も早く指導教官に相談する
・自分自身の進捗状況を視覚化して達成感を得る
・心の不調が身体や行動に影響している場合は学生相談室で相談してみる
上記の3つの方法で卒業研究のつらさを乗り越え、提出まで走り抜けましょう。
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