就活をしていると不採用の連絡、いわゆる「お祈りメール」を受け取ることもあるでしょう。返信をすべきかどうか迷う人も多いと思います。
ここでは「お祈りメール」に返信をするべき状況と、書き方について解説します。メールの例文や注意すべきNG行動もご紹介するので参考にしてください。
- ・お祈りメールには返信すべき?
- ├お祈りメールとは
- └返信は不要
- ・お祈りメールに返信していい4つのケース
- ├メッセージがある場合
- ├個人的にお世話になった場合
- ├最終選考まで残った場合
- └再応募したい場合
- ・お祈りメールへの返信の書き方
- ├返信メールの構成例
- └お祈りメールへの返信例文
- ・お祈りメールへの返信でのNG行動
- ├不採用の理由を聞く
- └電話をかける
- ・まとめ
お祈りメールには返信すべき?
お祈りメールとは
お祈りメールとは、就活で選考を受けた企業からの不採用通知メールのことです。メールの文末に、「今後の活躍をお祈り申し上げます」と書かれていることが多いため、こう呼ばれています。
「企業からのメールには返信すべきでは?」「不採用になったからといって返信しないのはマナー違反では?」と、お祈りメールに返信すべきかどうか、迷う就活生は少なくありません。
返信は不要
基本的には、お祈りメールへの返信は不要です。返信する人は少ないですし、返信しないと印象が悪いということもありません。
返信するとかえって採用担当者の仕事や手間を増やすことになるため、返信しないのがマナーと考えておいて問題ないです。
お祈りメールに返信していい4つのケース
メッセージがある場合
お祈りメールはテンプレートそのままの形式的なものが多いですが、稀に個人的なメッセージや面接のフィードバックを書いてくれる採用担当者もいます。この場合は返信しても失礼にはあたりません。
それだけ気にかけてもらえたり、手間をかけていただいたということなので、お礼のメールを送ってもいいでしょう。
個人的にお世話になった場合
「企業説明会で社員の方にじっくり相談にのってもらった」「OBOG訪問で就活の相談にのってもらった」など、個人的にお世話になったためお礼を伝えたい場合は、メールをしてもいいでしょう。
選考回数が多く何度もやりとりをして、採用担当者や社員の方と関係性が築かれていることもあると思います。選考に参加できたこと、その過程で感謝していることがあればお礼のメールを送っても迷惑にはならないでしょう。
最終選考まで残った場合
書類選考や集団面接など選考初期段階で不採用になった場合は、お祈りメールに返信するのは避けるべきです。しかし最終選考まで残った場合は、お祈りメールに返信する就活生も少なくありません。
採用枠が空いてしまったとき、最終選考で不採用になった人に声をかけて採用することもあります。しかしこれは稀なケースなので、あまり期待しないでおきましょう。
再応募したい場合
再応募が可能な企業で、「どうしても諦められない」「もう一度挑戦したい」という強い思いがある場合はお祈りメールに返信しておいてもいいでしょう。
お祈りメールに返信することで、不採用が取り消しになったり、繰り上げ内定になるケースは滅多にありません。企業の担当者に「諦めが悪い」印象を与えないよう文面には注意してください。
お祈りメールへの返信の書き方
返信メールの構成例
返信メールは次のような構成で書くのがおすすめです。
①宛名
②自己紹介
③選考のお礼
④締めの挨拶
ビジネスメールでは、本題に入る前に宛名と自己紹介を書くのがマナーです。それから本題に入り、選考の機会と時間をいただいたことに対してお礼を述べましょう
最後に相手の発展を祈る言葉を入れるのが通例です。「貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます」「貴社のますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます」などの文言が一般的です。
お祈りメールへの返信例文
お祈りメールに直接返信する場合、件名を変更する必要ありません。ただし送信専用アドレスからお祈りメールが届いた場合や採用マイページで送られてきた場合は、リクナビなどで新卒採用のアドレスを見つけ、具体例のように件名をつけて作成しましょう。
◯次選考の結果につきまして(◯◯大学氏名)
【本文】
株式会社◯◯◯
人事部 ◯◯様
お世話になっております。
◯◯大学の◯◯(氏名)と申します。
先日はご多忙のところ、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。
選考結果につきましては誠に残念でありますが、
この結果を真摯に受け止め引き続き就職活動に励んでいく所存です。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
企業の採用担当者は忙しい人が多いです。ダラダラと長いメールを書いてしまうと相手の時間を奪うことになるので、要点を簡潔にまとめることを意識しましょう。
お祈りメールへの返信でのNG行動
不採用の理由を聞く
お祈りメールへの返信で、不採用になった理由を聞くのは避けましょう。「なぜ自分が不採用になったのか?」「落とされた理由を知りたい」、という気持ちはわかりますが担当者の負担にも気を配る必要があります。
多くの応募者がいる中で、個別にこうした対応をするのは大変だと理解できるでしょう。基本的に企業は採用・不採用の基準や理由について、詳細な情報は外部に漏らさないようにしているため、学生が聞いても答えてもらえないことが多いです。
電話をかける
丁寧な対応をしたいからといって、採用担当者に電話をかけるのはおすすめしません。就活時期の採用担当者はとても忙しいものです。なるべく負担をかけないよう、連絡はできるだけメールでするようにしましょう。
まとめ
基本的には就活中のお祈りメールに返信する必要はありませんが、状況次第では返信をしてもいいでしょう。自分の気持ちだけでなく、相手の都合や手間も考慮して適切な対応をすることが大切です。
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