就職活動で、何社もの選考に落ちると、「こんなに落ちているのは自分だけなのではないか」と不安に感じることもあるかもしれません。今回は、就活では何社落ちるのが平均なのか、選考段階ごとの不合格の原因と対策や、失敗から学ぶコツを解説します。
- ・就活では平均何社落ちる?
- ・選考段階ごとの不合格の原因と対策
- ├①ES(エントリーシート)
- ├②Webテスト
- ├③グループディスカッション
- ├④1次面接
- ├⑤2次面接
- └⑥最終面接
- ・失敗から学ぶためのコツ
- ├①落ちた原因を考える
- ├②選考が終わったら毎回振り返りをする
- └③振り返りを次の選考に活かす
- ・【まとめ】選考に落ちたら振り返りをして次に活かそう!
就活では平均何社落ちる?
リクルート就職みらい研究所の『就職白書2022』によると、22卒の学生の平均エントリー数は17.33社で、平均内定数は2.46社でした。つまり、就活生は平均は15社ほどの選考に落ちていると言えます。しかし、内定をもらえる数や選考に落ちる数は人によって異なりますので、参考程度に考えましょう。
参考:リクルート就職みらい研究所『就職白書2022』
https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2022/04/hakusyo2022_01-24.pdf
選考段階ごとの不合格の原因と対策
①ES(エントリーシート)
ESの通過率は企業によって異なりますが、平均50%前後と言われています。特に人気の高い大手企業では、300倍を超える場合もあります。
ESが通らない原因は、大きく2つあります。
1つ目は、企業研究が足りていないことです。志望動機を書く際には、「なぜその企業でなければならないのか」を明確に伝える必要があります。HPを見ればわかる情報をもとに志望動機を書くだけでは内容が薄くなってしまいます。特に志望度の高い企業は、インターンシップに参加したり、OB訪問をするなど、深い企業研究が必要です。
2つ目は、自己分析が足りていないことです。ESでは、熱意だけでなく「自分がどのように企業とマッチしているのか」「どのように貢献できるのか」を伝える必要があります。自己分析ができていないと、これらの要素がうまく伝わりません。まずは自分史を作成して自分自身のことを振り返り、自分が大切にしている価値観を見つけましょう。
②Webテスト
WebテストはES通過後、またはESと同時に課されます。Webテストの通過率は40%〜50%ほどと言われています。Webテストは企業によって種類やボーダーとなる得点率が異なりますが、大手企業の場合は70%〜90%の得点率が必要です。
まずは自分が志望する企業ではどの種類のWebテストが採用されているのかを確認しましょう。対策本は、Webテスト一種類につき一冊に絞り、一冊を完璧にするのがおすすめです。Webテストは問題の型とそれぞれの解き方を覚えて慣れていくことが通過率を上げるコツです。
③グループディスカッション
ESやWebテストの後にグループディスカッションを課されることがあります。グループディスカッションの通過率は企業によって異なり、目立った問題がなければほぼ全員が通過する場合もありますし、特に優秀な層だけが通過する場合もあります。
グループディスカッションでは、協調性や論理的思考力、主体性などが評価のポイントとなります。何回も経験して慣れることで進め方や自分に合った立ち回りが分かるので、インターンのグループワークや、グループディスカッションを練習できるセミナーに参加するなど、数をこなして慣れることが通過率アップの秘訣です。
④1次面接
1次面接の通過率は、30%〜50%と言われています。1次面接では、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、長所・短所などの人柄に関する基本的なことが聞かれます。1次面接では主に人柄や基礎的なコミュニケーション能力がみられています。そのため、1次面接で落ちてしまう人は基本的な質問に対する受け答えが十分でない可能性があります。面接練習を繰り返して慣れていきましょう。
⑤2次面接
2次面接の通過率は各選考段階の中で最も低く、20%〜40%と言われています。2次面接では1次面接よりも踏み込んで、学生がどのような価値観を持っているのか、どのような能力があるのか、それらが企業とマッチしているかを詳しく見られます。そのため、自己分析の結果をさらに深掘りして、どんな深掘り質問にも答えられるようにしておく必要があります。
また、2次面接では志望度の高さも重要なポイントになります。企業研究を深く行い、「なぜその企業を選んだのか」が明確に伝わるような志望動機を考えておく必要があります。
⑥最終面接
最終面接の通過率は50%ほどと言われています。最終面接では、役員や社長が自ら面接を担当することもあります。最終面接では「入社後に活躍してくれそうな人材か」、「内定を承諾してくれそうか」が合否を分けます。自分が大切にしている価値観が企業とどのようにマッチしているのか、自分がどのように企業で活躍できるのかを熱意を持ってアピールすることが重要です。
内定を承諾してくれそうかを確認するために、他社の選考状況を聞く企業もあります。そのような質問にも答えられるように入念に準備しておく必要があります。
失敗から学ぶためのコツ
①落ちた原因を考える
「なかなか選考に通過しない...」と悩んでいる人はまず、落ちた原因を考えましょう。どの選考段階の通過率が低いのか、それはなぜかを客観的に分析しましょう。やみくもに選考を受けるだけではなかなか前に進みません。落ちてしまった原因を考え、それに合った対策をすることで通過率をアップさせられます。ESや面接で落ちてしまう場合は、先輩や友達、両親や大学のキャリアセンターの職員にESを見せたり、模擬面接をお願いしてアドバイスをもらうことをおすすめします。
②選考が終わったら毎回振り返りをする
特に面接は、終わった直後に毎回振り返りをしましょう。面接での質問の内容と自分の回答、うまく答えられなかった質問や面接官から言われたことをノートにまとめておきます。
最後に、良かった点、改善すべき点を記入しておくことで、次回の面接前に確認することができます。面接中は緊張していい答え方が思いつかなかった質問も、面接が終わった後に落ち着いて考える時間をとることで、良い回答を思いつくことがあります。
③振り返りを次の選考に活かす
選考が終わったら、振り返りをするだけではもったいないです。反省は必ず次に活かしましょう。面接の前日までに振り返りノートを見返して、次の選考で注意すべきポイントをメモしておくことをおすすめします。選考ごとに振り返りをして、それを次に活かすサイクルを守れば、通過率はアップします。
【まとめ】選考に落ちたら振り返りをして次に活かそう!
就活で選考に落ちると、不安になったり落ち込んだり、ネガティブな気持ちになってしまうこともあるでしょう。しかし、なぜ落ちてしまったのかを考え、次につなげることで必ず前に進めます。まずは自分が苦手な選考は何かを振り返ることから始めましょう。
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