「大学生活の後半でゼミでの勉強やプレゼンが大変だった」「ゼミ生同士の絆が深まった」、という話を先輩から聞くことも多いと思います。しかし、あまり興味を持てるゼミがなかったり、大学としてゼミへの参加は強制ではないという場合には、ゼミに入らない場合もあるかもしれません。
しかし、気になるのは「ゼミに入らないことで就活が不利になってしまうのではないか」ということ。就職の面接ではゼミでの活動や学んだこと、研究内容について聞かれるのではと不安ですよね。
そこで今回は、ゼミに入らないと就活に影響があるのかどうか、ゼミに入らないことのメリットやデメリットについて解説します。
- ・ゼミに入らないと就活では不利なのか
- ├就活のためにゼミに入る必要はない
- ├企業人事担当者が知りたいことは「大学でどんなことを頑張ったか」
- └大切なのは「何を学んだか」「どんな経験をしたか」
- ・ゼミに入らないことのメリット
- ├本当にやりたいことに時間を使える
- └他の就活生と差別化できる
- ・ゼミに入らないことのデメリット
- ├交友関係が広がりにくい
- └グループワークやプレゼンついて学べる機会を失う
- ・ゼミに入らない場合はどうする?
- ├ゼミ以外で独学で何かを学ぶ
- └サークルや趣味の活動などを頑張る
- ・就活の面接で「なぜゼミに入らなかったの?」と聞かれたら?
- ├曖昧な理由や後ろ向きな理由は避ける
- ├他にやりたいことや挑戦したいことがあったならそれをアピール
- └インターンシップでの経験をアピール
- ・最後に
ゼミに入らないと就活では不利なのか
そもそも「ゼミに入らないと就活で不利になる」と言われているのはなぜでしょうか?エントリーシートや履歴書にゼミを入力するという機会はあまりないと思います。そのため、ゼミについて問われるとすれば面接時だと思いますが、面接で「ゼミには入っていません」と答えると本当に不利なのでしょうか?
就活のためにゼミに入る必要はない
もしゼミ自体には入る必要がないと考えているにも関わらず、就活の面接のためだけにゼミに入ろうか迷っているのであれば、その必要はありません。
面接で見られるのは「その人がどういう人なのか」「どのような考えやポテンシャルを持っているのか」です。それは必ずしもゼミでしか確認できないわけではありません。
企業人事担当者が知りたいことは「大学でどんなことを頑張ったか」
企業の人事担当者が知りたいのは「大学でどんなことを頑張ったか」です。それはゼミ以外のことでも構いません。
学部の専攻の勉強でも、課外活動でも、独学で学んできたことでも良いのです。面接の場で、「ゼミで頑張ったことは何ですか?」とゼミに限定して質問をされることもありません。
大切なのは「何を学んだか」「どんな経験をしたか」
ほとんどの場合は、「大学時代に学んだことや力を注いだことはなんですか?」というように問われることでしょう。
その場合に「私は会計学のゼミに入っており」と答えることもあれば、「独学で会計士の勉強をしました」と答える場合もあり、ゼミではないから評価が下がるということはまずありません。
ゼミに入っていても、面接でアピールできるような成果をあげていなければプラスにはなりません。大切なのは「ゼミに入っていたかどうか」ではなく、「どんな経験や学びを得たか」なのです。
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ゼミに入らないことのメリット
ゼミに入らないことのメリットはどんなものがあるのでしょうか?
本当にやりたいことに時間を使える
ゼミは発表の準備に時間がかかったり泊りがけの活動があったりと、かなり時間が拘束されます。就活のためだけに多くの時間をとられてしまうのはもったいないですよね。
ゼミに参加しなければ、ゼミ以外のやりたいことや学びたいことにたっぷりと時間を使うことができます。
勉強よりも実践的なことを学びたいなら、アルバイトやインターンを経験した方がたくさんのことを学べます。自分が本当にしたいことはどんなことなのか、よく考えてみましょう。
他の就活生と差別化できる
就活のエントリーシート(ES)や面接で、ゼミの活動をアピールする学生は多いです。面接官にしたら、「またゼミの話か」と思うことも。
ゼミ以外の活動をアピールすることで、他の就活生とは違った、個性のあるアピールをすることができます。
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ゼミに入らないことのデメリット
ゼミに入らないことのデメリットについてもご紹介します。
交友関係が広がりにくい
ゼミに入ると、一緒に勉強・研究することで、同じような興味をもった友人が増えるというメリットがあります。同じゼミの学生とは長い時間を一緒に過ごすことになるため、深い関係を築くことができます。
ゼミに入らないと、こうした交友関係を広げる機会が減ってしまうというデメリットがあります。
グループワークやプレゼンついて学べる機会を失う
多くのゼミではグループワークや発表があるので、グループワークやプレゼン、資料作成などについて学べます。こうした経験は社会人になって役立つスキルになるので、就活でもアピールポイントになりえます。
ゼミに参加してないと、こうしたスキルを学ぶ機会はないので、自分で身につける必要があります。
ゼミに入らない場合はどうする?
それでは、ゼミに入らない場合には面接の場でどんなアピールをすることができるのでしょうか?いくつか見ていきましょう。
ゼミ以外で独学で何かを学ぶ
ゼミ以外で、何か興味のあるものを学ぶことも良いでしょう。ロースクールや資格スクールなどで学んだことももちろん自分の頑張ったこととしてアピールすることができます。
サークルや趣味の活動などを頑張る
勉強以外で力を入れていたこともアピールできます。たとえば、サークルでスポーツを頑張ったり、人数の多いメンバーをまとめあげた経験もいいでしょう。
ひとつの分野を極めたという経験があれば、それもアピールポイントになります。もちろん、サークルに限らず大学外で趣味の活動をしていたのであれば、それも自分の活動として伝えることができます。
就活の面接で「なぜゼミに入らなかったの?」と聞かれたら?
では、面接官に「ゼミには入らなかったのですか」「なぜゼミには入っていないのですか」と聞かれた場合にはどのように答えるべきなのでしょうか?
曖昧な理由や後ろ向きな理由は避ける
最もNGなのは、「なんとなく……」「やりたいこともなかったので……」といった「何も考えていない感」や「流された感」のある理由です。
自分の意思がない、やる気がないと思われることは就活の面接では避けたいものです。ゼミに入らなかった理由としては、「他にやりたいことがあった」「挑戦したいことがあった」といった言い方をしましょう。
他にやりたいことや挑戦したいことがあったならそれをアピール
ゼミに入っていなかった学生は、ゼミに入っていた人よりは時間があったはずとみられます。
「その分授業でこんなことを学びました」「趣味や資格取得などに時間を使うことができたのでこのように成長することができました」といった、「代わりに何をしたか」を伝えることができれば、ゼミに入っていなかったことがマイナスになることはありません。
インターンシップでの経験をアピール
長期でのインターンシップに参加していたという方はゼミに時間を割くことが難しい場合もあると思います。その場合には、インターンシップでの成果をアピールするのもおすすめです。
「社会に出たときに即戦力となるべくインターンシップでこんなことを頑張りました」というように、具体的に自分が学んだことやあげた成果をエピソードを交えて伝えるようにしましょう。
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最後に
大学生はゼミで学問を極めるというイメージも、もちろんあります。しかし、ゼミに入っていなくてもその時間を他の活動に有効に使っており、それが自分の中で誇れるものであればゼミに入らないからといって就活に影響が出ることはありません。あくまで自分が大学生活をどのように満喫したいかを優先して考えましょう。
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