大学生になると、レポートを提出する機会がたくさんあると思います。大学のレポートは高校までの作文とは違い、決められたルールや正しい書き方があるのはご存知でしょうか?
きちんとルールや決まりが守れていないと、レポートの評価にも影響しかねません。ここでは構成や書き方、注意するポイントなど、レポートの書き方について徹底的に解説していきます。
- ・レポートとは?
- ├自身の意見や考察をまとめたもの
- └調査→考察→結論
- ・レポートの構成
- ├序論で「レポートのテーマや目的を明確にする」
- ├本論はレポートの「メインパート」
- └結論で「レポートテーマや疑問の答えを明確にする」
- ・いいレポートを書くコツ
- ├先行研究を調べる
- ├扱う範囲を絞り込む
- └説得力のある結論を
- ・レポート作成の注意
- ├参考資料は信頼性のあるものを
- ├「コピペ」は厳禁
- ├余裕を持ったスケジューリングを
- ├提出前の推敲は必須
- └テーマ・締め切りを守る
- ・レポートに関する疑問を解消!
- ├レポートは手書きでもいいの?
- ├表紙には何を書くべき?
- └参考文献はどう書く?
- ・最後に
レポートとは?
そもそもレポートとは、なんのために書くものなのでしょう?
自身の意見や考察をまとめたもの
レポートは、自分の意見や考えを表明するものです。あるテーマに基づいて調査をし、それについて深く考え、自分なりの結論を出し文章にまとめたものがレポートとなります。
「自分の頭で考え自分なりの答えを出す」というのがポイントになるので、ありがちな内容や結論ではいい評価は得られないでしょう。
調査→考察→結論
レポートを作成する手順としては、「調査→考察→結論をレポートにまとめる」というようになります。まずは自分が考察したいテーマを絞りましょう。
テーマが決まったら論文や書籍などで調査をし、考察をします。考察から自分なりの結論を出し、それをわかりやすく文章にまとめればレポートが完成します。
レポートの構成
レポートの基本構成は、以下のようになります。
①序論:導入となる部分
②本論:根拠などメインとなる部分
③結論:全体のまとめ
序論で「レポートのテーマや目的を明確にする」
レポートは、序論から始まります。序論ではまずレポートの目的を明らかにしてください。何のためにレポートを書くのか、レポートの中で何を明らかにするかを書きます。
できれば、先行研究にも触れます。短いレポートであれば入門書だけでもいいので、目を通しておきましょう。
本論はレポートの「メインパート」
本論は、レポートの核となる部分です。序論で明確にした目的に沿って、結論を求めていきます。「○○は○○か?」という疑問を立てて、それを実証するように組み立てると、わかりやすくなります。調べた内容をただ書き連ねるのではなく、必要な情報を取捨選択して書いていってください。
結論で「レポートテーマや疑問の答えを明確にする」
考察をまとめて、そこから何が分かったかを結論としてまとめます。序論で書いたテーマ、疑問に解答するような形で結論付けましょう。本論でわかったことを理論的に組み立てます。
いいレポートを書くコツ
レポートを書くときは、次のポイントを意識するようにしましょう。
先行研究を調べる
そのテーマについて、どんな研究がすでにされているのかを調べます。先行研究を知ることによって、誰かがやったことと同じことを繰り返すリスクがなくなるのです。また、その分野においての常識や前提を知っておくことは、レポート作成にも大いに役立ちます。
扱う範囲を絞り込む
レポートを上手く書くコツは、扱う範囲をきちんと選定することです。年代やテーマを大まかにしてしまうと、薄い内容になってしまいます。特定の範囲を指定して、その中で考察を深めるようにするとより質の高いレポートになります。
説得力のある結論を
レポート初心者にありがちなのが、調べたことを箇条書きにして終わってしまうという失敗です。調べたことから一歩進んで、そこから何が分かったのかをまとめてください。また、結論付けるときはリサーチした内容を論理的に組み立てるよう心がけてください。
レポート作成の注意
レポートを書くときは、次の点に注意が必要です。
参考資料は信頼性のあるものを
リサーチするときには色々な文献やサイトを参考にします。この時、信頼性の高いソースを選択するようにしてください。大学生が特に気をつけたいのが、Wikipediaです。こちらは誰でもページ編集できることから、参考文献として使ってはいけないと指定されていることが多々あります。
「コピペ」は厳禁
大学生のレポートでは、コピペが横行しています。本人はバレないと思ってやっていても、教授は毎年同じようなテーマのレポートを学生に提出させているので、何を見て書いたかがわかるもの。コピペがパレると一発でアウトとなるので絶対にやめましょう。
余裕を持ったスケジューリングを
レポートの締め切りが発表されてから、まだ時間があると思って余裕を持ちすぎて、ギリギリに焦るというのはまさに大学生あるあるです。
レポートを書きなれていないうちは、早めに手を付けておいた方が賢明です。実際に書き始めれば勢いに乗って短時間で書けることもありますが、構成やどんなリサーチをするか考える工程には、思っているよりも時間がかかります。
提出前の推敲は必須
レポートが書き終わったらそのまま提出してしまう人も少なくありませんが、最低一度は最初から最後まで読み直してみましょう。
誤字脱字や「てにをは」の修正はもちろん、「テーマに沿った内容になっているか?」「論理的道筋で結論が導かれているか?」「使用した参考文献は全て記載したか?」など細かな点もチェックしてください。
テーマ・締め切りを守る
基本中の基本ですが、レポートのテーマと締め切りを確認しましょう。指定されたテーマから外れたり、締め切りを守れなかったら、どんなに内容が素晴らしくても単位になりません。テーマに沿っていること、期限内に提出することを忘れないでください。
レポートに関する疑問を解消!
レポートは手書きでもいいの?
「レポートは手書きでもいいのか?ワードを使用すべきなのか?」という疑問を持つ大学生も多いようです。
「手書きのもの」や「パソコンで作成すること」と指定がある場合もあるので、不安な場合は教授に確認してみるのが一番いいでしょう。
表紙には何を書くべき?
レポートには必ず「表紙」をつけるようにします。表紙には以下の内容を記載しましょう。
・講義名
・担当教員名
・レポートタイトル
・学生番号、学部学科、氏名
参考文献はどう書く?
レポートの最後には、参考文献の一覧を記載します。書き方は、下記の通りです。
書籍の場合
著名(または編集)、『書籍タイトル』、出版社、出版年
新聞の場合
著者、「記事のタイトル」、『新聞名』、発行日、刊や版、貢
雑誌の場合
著者、『雑誌名』、出版年、巻次、貢
フォーマットや書き方はできるだけ統一するようにします。出版年は西暦で書くのが一般的です。
バイトがわりにインターンに行くのもあり!?
最後に
今回は、レポートの書き方を徹底解説しました。初めて書くときは「一体どう書けばいいのか」と、PCを前に悩むかもしれませんが、自分なりの形が定まってくれば、どんどん効率的に書けるようになっていきます。文章を論理的に、正確にまとめるスキルは社会に出てからも役立つので、ぜひ本気で書いてみてください。
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