MOSは就活で有利になる資格?職種別に仕事でいかせる科目やシーンを解説

どれだけのパソコンスキルを持っているかを表すことができる、資格が「MOS」です。名前を聞いたことはあっても、具体的にどんな資格か知らない大学生も多いのではないでしょうか?

今回は、「MOSとはどんな資格なのか」「就活で有利になるのか」など就活生の疑問に応えるべく解説していきます。「MOS」の取得方法や活かし方をぜひ知っておいてください。

【大学生が取るべき資格】MOS編 
目次

MOSってどんな資格?

パソコンに関するスキルを表す、「MOS」とはいったいどんな資格なのでしょうか?

MOSとは

MOSとは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のこと。これまでの累計受験者数は400万人を超えており、ExcelやWordといったマイクロソフトオフィスをどれだけ使いこなせるかを表す資格です。

一概に「Wordが得意」「Excelが使える」と言っても、その基準は人それぞれ。それを客観的に評価するのに、一役買っています。

MOSは取得することがもちろん目標となるのですが、試験合格に至るまで勉強すること自体が非常に有益です。基本的な操作はもちろん、初心者は知らないショートカットや機能などを知ることができ、試験勉強をする過程で自然とパソコンの扱いが洗練されていきます。

受験から合否発表までもスピーディーで、結果が出たらその日から履歴書に書くことができます。就活や転職活動が控えている人は、ぜひ取っておきたい資格ですね。

MOSで受験できる科目

MOSの試験は、Word、Excel、Power Point、Access、Outlookの5つの科目に分かれています。自分の受験したい科目を選んで受験することができます。

①Word(ワード):文書作成ソフト
②Excel(エクセル):表計算ソフト
③Power Point(パワーポイント):プレゼンテーションソフト
④Access(アクセス):データベース管理ソフト
⑤Outlook(アウトルック):メールソフト

ちなみに、特に人気が高く受験者数が多いのが、WordとExcelの2つです。

スペシャリストとエキスパートの違いと試験内容

一般レベルの知識を有しているのがスペシャリスト、上級者の証となるのがエキスパートです。スペシャリストは初心者でも合格を狙えるレベルで、日頃からソフトを使っている人であれば少し勉強をすればそれほど苦も無く合格できるでしょう。一方でエキスパートレベルは、本格的な対策が必要です。

Wordを例にとってみると、文書を作成したりオブジェクトを挿入・編集することができるなら、スペシャリスト合格への道は見えています。ただしエキスパートに受かるためには、校閲機能を使いこなし、宛先リストを管理し、文書パーツを利用するといったスキルも求められます。

スペシャリストとエキスパートでは、受験者に関しても若干の違いがみられます。スペシャリストを受験している37.0%が20歳以下、続いて30.7%が21~30歳なのに対し、エキスパートは20歳以下が21.6%。21~30歳が36.1%という結果になりました。まずは若いうちにスペシャリストを取得し、経験を積んでエキスパートにチャレンジするという流れができているのでしょう。

MOSは国際的な資格

MOSは日本だけでなく、世界で通用する資格です。受験は各国で行われており、世界共通の「合格認定証」と「デジタル認定証」が発行されます。

また、MOS世界学生大会というイベントが開かれています。これは学生を対象としており、国際的に活躍する人材を育成するために開かれています。大学・短期大学部門、専門学校部門、高等学校・高等専門学校・高等専修学校部門にわかれており、毎年オフィスソフトのスキルを学生たちが競い合っているんです。

MOSを取得するために

MOSを取得するには、どのような準備が必要なのでしょうか?

MOSの独学勉強法

MOSは、独学で合格する人も多数います。特にスペシャリストは、日頃からパソコンを使っているのであれば十分独学で間に合うでしょう。自分で勉強するには教材が重要ですが、MOSはそれぞれの科目に対してテキストが出版されています。

Excelであれば『30レッスンで絶対合格!MOS Excel 2016テキスト+問題集』、Wordであれば『よくわかるマスターMOS Word 2016対策テキスト&問題集』などがFOM出版から出ているので、MOS公式サイトからチェックしてみてください。

MOS取得のためのスクール

独学での勉強に自信がない場合は、スクールに通うのがおすすめです。限られた受験会場にはなりますが、対策講座が開かれており、自宅から近い場所を検索して探し出すことができます。

民間のスクールでもMOS対策講座は開かれており、最短5日で完了するものや、全く初心者でもしっかり理解できるよう基礎から行うものまで、その種類は様々。オンライン講座を設けているところもあるので、授業や仕事の都合に合わせて、無理なく勉強することが可能です。

MOSと就活

MOSは就活に役立つ資格なのでしょうか?MOSと就活について解説していきます。

MOSは就活に役立つ

MOSの資格を取得することで、自分はパソコンがある程度のレベルで使えるという証明になります。こういった第三者評価は、就活の時に役立つんです。「アルバイトでパソコンを使って処理をしていました」というよりも、「サークルで●●という業務を担当することになったので、MOSを取得して効率化を計りました」という方が、より客観的で根拠が示されていますよね。

また、転職の時も役立つでしょう。特に事務系の職種を狙う時は、MOSを持っていれば「基本的なところは教える必要がないんだな」と面接官に思ってもらえるので、より内定に近づきます。

入社後に仕事で役立つ

MOSは試験合格のためにWordやExcelといったオフィスソフトを使いこなすよう訓練するため、そこで得たスキルは入社後に役立ちます。オフィスソフトには知られざるショートカットなどが多々あり、そういったことを何も知らない人と同じ作業をしたとき、半分の時間で処理することも可能です。

実際に、ある調査ではMOSを取得した従業員の88%が仕事の成果が上がったと回答しています。その他にも、「マイクロソフトオフィスの知識とスキルで周囲から一目置かれるようになった」と評価した人も多く、毎日の仕事をする上で役立っていることが明らかになったんです。

そうすると、例えば入社後に「あいつに仕事を頼むと早く終わらせてくれる」という、上司からの高価につながります。業務の効率化を計り同期よりスピーディにタスクをこなせば、より大きな仕事に携われる可能性も大きくなるでしょう。

「MOS」はどんな職種や仕事で役立つの?

「MOS」は具体的にどんな職種や仕事で役に立てることができるのでしょう?

事務の仕事なら「Word」と「Excel」は必須

事務の仕事はパソコンを使っての書類作成やデータ集計などがメインの業務となることが多いです。

事務の仕事を希望しているなら、「Word」と「Excel」をエキスパートレベルでマスターしておくといいでしょう。

営業の仕事なら「Word」「Excel」「Power Point」

営業職を志望しているなら、「Word」「Excel」「Power Point」をマスターしておきましょう。スペシャリストレベルでも構いませんが、できれば「Word」「Excel」はエキスパートレベルを目指したいところです。

営業事務を志望している場合も同様です。「Word」「Excel」「Power Point」をマスターしておけば、入社後にスムーズに仕事をこなすことができるでしょう。

広報やPRなら「Power Point」のエキスパートを目指そう

広報やPR、企画系の仕事などを目指しているなら、プレゼンなどの資料作りをする機会が多くなると思います。

プレゼンテーション機会の多い職種の場合、「Word」や「Power Point」を使いこなせるといい仕事ができるでしょう。とくに「Power Point」のスキルを磨いておくことをおすすめします。

データ分析なら「Access」

顧客情報や商品情報の管理など、大量のデータを扱う仕事の場合は「Access」をマスターしておきましょう。

データ集計はエクセルでもできますが、大量のデータを扱う場合やデータの加工を詳細に行うには「Access」が便利です。

最後に

今回は、MOSについてご紹介しました。スペシャリストであれば比較的取得しやすいので、「履歴書の資格欄が寂しい」という大学生の方は、ぜひチャレンジしてみてください。就活の時に役立つのはもちろん、実際に働き始めてからもそのスキルを活かすことができる、非常に有益な資格です。


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